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【うろうろてくてく、サツダイしぜん散歩#4 春一番の花】

みなさん、こんにちは!
晴れて札幌大学にご入学のみなさん、入学おめでとうございます!

今年は例年よりも雪解けが早く、気温も高めの日が続き、春の訪れが早いですね。つい先日までは、野鳥を探して上ばかりみていたのに、雪が解け、地面があらわになると草花の芽を探して下ばかり見てしまうこの頃です。

さて、この春、みなさんが初めて野外で見た花はなんですか?

あちこちからフキノトウ

春一番と言えば、やっぱりフキノトウでしょうか。

▲フキノトウ。大学の森のほか、校舎近くでも見かけます。

雪がなくなるのとほぼ同時に地面からひょっこり出てくるフキノトウ。待ちわびた春の訪れを教えてくれるうれしい存在です。あちらこちらで見かけますが、近くでみると、クリーム色の小さな花がぎっしりつまって、薄緑色のコロンとした形もなかなかかわいいものです。

フキノトウはフキの花です。北海道でフキといえば、アキタブキという高さ1~2mほどになる大型のフキです。フキノトウとフキの葉は地中でつながっていて、葉はフキノトウからほんの少し遅れて周りの地面から出現し、5~6月頃にかけて大きく成長します。

ちなみに、雄の株と雌の株とがあり、フキノトウもよくよく見てみると雄と雌とは花の形が違っていますので、観察してみてください。

花壇のクロッカス

花壇で見かけるクロッカスも、春を感じさせてくれる身近な花です。周辺の植物が芽吹く前、まだ茶色ばかりの背景の中で、すっくと上を向いて咲く姿は、小さくても存在感があります。

▲黄色のクロッカス。3号館の南側で咲いていました。

クロッカスは、園芸植物として球根で植えられ、栽培も比較的容易です。キャンパス内では、3号館や1号館の近くで咲いていました。白、紫、薄紫、黄色などがありますが、みなさんはどの色がお好みですか?

大学の森の春

さて、大学の森には春が来ているでしょうか?

4月に入るとすぐ、カタクリが咲き始めました。

▲大学の森に咲くカタクリの花

カタクリは、落葉広葉樹林の林床でみられる高さ10~20cmほどの小さな多年草です。春先、地面から葉を出して花をつけ、頭上の樹々の葉が生い茂る頃には、地上部は枯れて姿を消します。そして次の春まで地中で過ごすのです。このような植物は、「春植物」、「スプリング・エフェメラル」などと呼ばれます。カタクリの他、フクジュソウ、ニリンソウ、エゾエンゴサクなどがあり、そのかわいらしい姿で私たちを楽しませてくれます。

また、カタクリは、小さな草本ながら、発芽から開花まで8~10年程かかるとも言われています。可憐な草姿もさることながら、開花までの長い年月を思うと、やさしい気持ちで見守りたくなる花です。

終わりに

さて、新生活のスタートを後押ししてくれる花と言えば、やっぱり「桜」。各社の開花予想によると、この春の札幌の桜(ソメイヨシノ)の開花は来週からのようです。

キャンパス内にはエゾヤマザクラが多数植えられていますので、様子を見に行ってみました。

▲南門近くのエゾヤマザクラのつぼみ(4月12日撮影)

つぼみはだいぶ大きくふくらんできています。
満開の桜を見るのが楽しみですね!

※「大学の森」は自然林です。散策の際には次の点に注意しましょう。

  • マダニ、ハチ、ウルシ等の動植物に注意してください。マダニに咬まれないよう、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用するなど、肌の露出を少なくしましょう。

  • 頭上からの落枝に気を付けてください。風の強い日は特に注意しましょう。

  • 安全と植生保護のため、散策路以外の場所にむやみに立ち入らないようにしましょう。

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