インタビューちうに焦ること
インタビューさせていただいた方に、「待ってました」とばかりにさくさくよどみなく解答されると不安になります。
なぜかというと、よどみなくお話なさっているということは、その話を「話し慣れている」ということだから。過去に何度も人前でお話なさっていることだから、それだけスムーズに話せるというわけで。それが続くようだと、「まだ新しい話を聞き出せていない」という裏返しでもあり、焦ります。
以前、ライターの田中裕子さんにインタビューさせていただいたときに、
(田中裕子さんへの53問53答【ライター100人押しかけ問答 #3】)
そういうときの対処法について教えてもらったので、私はいま、その対処法で乗り切っています。
(もしお時間あったら、Q22とQ23を読んでくださいませ)
その方が一度も考えたことがない質問をすると、ときには沈黙されてしまうこともあります。インタビューは時間が限られているから、若いときはその沈黙が怖かった。でもいまは、その沈黙が、すごく大事だと思っていて。
相手が黙ってしまったときは、こちらから「それは●●ということですか?」とか言葉をつないだり、代弁したりしちゃいけないと思っていて、じっと待ちの一手です。
今日も、取材中にある質問を投げかけたら、1分半くらいの沈黙があったのだけれど、その沈黙のあとにお話くださったことは、とても大事なメッセージでした。
いい取材でした。
写真は、音声レコーダー。これと、iPhoneのアプリiRecordarの2つ使いで録音しています。
10年以上前、インタビュー取材させていただいた宮台真司さんの2時間半爆速トークがちゃんと録音できていなくて死んだことがあったので、それ以来、録音は必ず2つとってバックアップ。
[本日のさとゆみ]
・取材 2時間半
・編集さんとやりとり 1時間
・ゲラチェック 2時間半
・関連書籍読了 1冊
・お昼寝 2時間半
・執筆 これから
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