里山文庫/台湾文庫の自己紹介
「あれ?イメージと違う!」
初対面の方にたびたびそう言われてきました。どうやら、保存食や伝統的な暮らしを探求しているので、かなりのおばあさんをイメージしてこられるようです。それはそれで、イメージとのギャップがあっても面白いのですが、「興味あるけど、どんな人かわからないと訪ねにくい」と間接的に聞くことが増え、自己紹介を書いてみました。おばあちゃんのような生き方を目標にしてますが、たぶん、みなさんの想像よりちょっとだけ若いです(笑)
🌿プロフィール
🌿オランダ留学について
母校であるワーゲニンゲン大学は、知る人ぞ知るヨーロッパでは有数の農業大学。特に農業国であるアジア諸国や南米、アフリカでの知名度は抜群で、同窓生ネットワークをたどれば、たいがいの世界の農村の奥地につながり、農家を訪ねることができました。特に関心があったのが、伝統農法で、農薬、化学肥料を使わない農法の研究をしていました。
時には、インドのジャングルに佇む農小屋で寝泊まりし、時には、新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠を縦断し、時には、電気水道 公共交通のないブータンの農村を泊まり歩く。 厳しい自然の中だからこそ受け継がれた知恵の素晴らしさ。アジアの山村集落を訪ね歩いているうちに、保存食や料理、伝統医療へと関心が広がりました。
🌿 民俗学と聞き書きについて
オランダの大学院で研究をしていた時、将来やりたいことは、論文を書くことでも、ジャーナリストになることでもないな、と考えました。
農村調査をしながら読み漁ったのは、民俗学の本でした。面白いな、と思った作者は研究者でも、ライターでもありませんでした。普通の主婦だったり、学校の教師だったり、本業ではなく、熱意だけで取材された記録でした。民間人でもこんなことができるんだな、と気づき、聞き書きを始めました。民俗学は大学のものではなく、民間のものだったのです。
手仕事や保存食のこと、伝統的知識をもっているのは、80代、90代のおじいさん、おばあさんたち。かれらは、ブログを書いたり、SNSでシェアしたりしているわけではありません。
いまは情報化でなんでもググればわかるけれど、現地に行かなければわからない所作だったり、味だったり、香りだったり、活字にされることのない情報に価値があるんだと思いました。書くだけでなく、実践をしながら伝えていこうと、旅行業のライセンスをとりました。
▶︎Asian Foodlore Journeys
Asian Foodlore Journeysと題して、youtubeライブで旅の様子を公開しています。第一弾は台湾の発酵旅。シリーズ化していきたいと思うので、興味ある方はよかったらフォローください。
🌿里山文庫オープン
アジアの国々での習い事の旅をまとめたオンラインジャーナルとしてはじめた「里山文庫」でしたが、2020年のコロナがきっかけで、奈良県天理市にて、前年に購入していた茅葺古民家をコツコツとセルフリノベし、植物民族と食の実践スペースとして、「里山文庫」をオープンしました。ようやく、ブータンにいた頃に憧れていた、自然と共に生きる暮らしに近づけたかなあと思います。
▶︎なぜ奈良で?
奈良は、「漢方のメッカ」と呼ばれていて、推古天皇の時代から、脈々と今の暮らしに生きる薬草文化が根付いています。私のように、薬草がきっかけで移住される方もおおいんですよ。
薬草を加工されている昔ながらの生薬屋さんも今に残り、薬草料理が食べられるお寺や、見学できる薬草園も多く、見るとこ盛りだくさん。「薬草、薬膳、漢方、食養」などのキーワードに興味お持ちの方は、遠方の方でも、数日いても飽きないと思います。
中医薬膳師でもあるサトタケさんがまとめられている「奈良よみとき」をみていただくと、とってもいい薬草マップがあるので、奈良に来られるときはぜひ、巡ってみてください。そして、移住したくなったらご連絡ください!
🌿薬草と薬膳について
ブータン政府GNH委員会でインターン中、約60人の有機農家を訪ね、インタビューしてきました。その中で、伝統農法ばかりでなく、お庭に植えられている野草がまるで薬箱のようで、伝統医療や食養にも興味を持ちました。
KUSHI マクロでマクロビオティックの基礎を学ぶとともに、京都府医薬品協会の「薬膳インストラクター」クラスを3年間受講。中医学と漢方をベースにお料理を学びました。
和の薬草については、漢方のメッカであり、薬草の産地でもある奈良に移住し、薬草の加工をされている生薬屋さんで時々バイトしながら生きた薬草の知恵を学んでいます。おかげで薬局に売ってるただの漢方薬ではなく、薬草から生薬になるまでの過程に触れられています。
▶︎100の技をもつ百姓
通訳に、旅行業に、漢方に、染色に、料理にDIYまで・・・?と言われることが多いですが、昔の百姓は、100の技を持っていたと言われます。聞き書きしていると、ここまで一人の人間ができるものか、と驚きます。現代人は、パソコン仕事に慣れ、車や機械を使うことに慣れ、お店で物を買うことに慣れ、それを忘れてしまっています。
私は何屋さんでもない、ただの伝え人。季節の旬に合わせてその時採れたものをいただきながら、それは染色になったり、薬になったり、保存食になったりしているだけなのです。そんな暮らしの知恵をシェアしていけたらな、と思っています。
🌿今後やっていきたいこと
▶︎ "cofunia"「古墳の麓に泊まる」
テーマは、東洋医学の思想にも通じる古代の「陰陽五行」。
「木・火・土・金・水」それぞれ異なるコンセプトをもつ5棟の部屋をつくりました。五感を通じて奈良の古代から現代の暮らしにつながる時の流れを感じることがでる宿になればと考えています。
「人の営み×五感」:五感で感じる人々のいきづかい
「時の流れ×五行」:時の流れをめぐる旅
プロジェクトサイトはこちら
▶︎ ならいごとの旅の再開
自費でやってる山村民族の知恵を訪ねる旅の予算もかなりのものなので、なんとか、ツアーという形で続けていきたいと思っています。コロナが落ち着いたら、まずは台湾の村を訪ねる旅から始められたらと思います。旅行業第3種登録なので、依頼があれば手配ができますが、募集ものの旅行ができません。国境が開き次第、台湾文庫の会員向けに同行者を募る予定です。
🌿コンタクト
▶︎ ブログ
▶︎ SNS
最後まで長文を読んでいただきありがとうございました。
コメントやメッセージお気軽にいただけると嬉しいです。いつかどこかでお話しできますように!
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