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ベタと暮らす日々

この夏からベタを飼い始めた。
ベタはスズキ目キノボリウオ亜目オスフロネムス科ゴクラクギョ亜科の淡水魚でタイのメコン川流域が原産地だ。

田んぼや水たまりにも住んでいるらしく、元々は決して目を引くような美しい姿ではなかったらしいが、縄張り意識の強い魚で闘魚として品種改良された結果、ペットショップでも飼われるような姿になったらしい。

ブルーや赤、白などの原色が多く、ヒレも長くて大きいので優雅でとてもバエる魚だ🐟
昔から夏になるとホームセンターなどでも小さな瓶に入れて販売されていたので、存在は知っていた。
なんでビンみたいな小さな物の中でエアーポンプもなしに飼えるのかというと、ベタにはエラブタの中にラビリンス器官というものがあって、直接口を空気中に出して酸素を取り込むことができるからだ。
しかもカルキをぬけば水道の水でもOK🙆‍♀️
これは飼育する側にとったらとっても飼いやすい。
そう思って何回か飼育にチャレンジしたことがあったが、意外に早く死んでしまった。どうもエサのやり過ぎが原因だったようだ。
今回ふと思い立って再度チャレンジしてみた。
ペットショップではビンに入れて飼っているが、持ち帰りの際は、酸素でパンパンに膨れ上がったビニール袋に少しの水と一緒に持たせてくれる。
家に帰って早速少し大きめの花用の筒形のヴェイスに入れた。前の経験から餌は2、3日に少量。同様にカルキを抜いた水を半分くらい入れ替える。
最初は慣れない環境でなんだか怯えた様子だったベタだが、餌をやる私の顔を覚えたのかヒレをプルプルと震わせながらアイコンタクトを取ってくる。おねだりのポーズだ。
愛い奴‼️
こんな様子を見ると毎日餌をやりたくなってしまうが、そこはグッと我慢。エサのやり過ぎは以前の経験から禁物。また水が汚れる原因にもなる。
そうこうしてるうちについついもう二匹買ってしまった。最初に買ったのはオスのベタオ、次はメスのベタコ、そしてまたベタオ2である。
ちなみにベタはオスの方が体も大きく美しい。野生の世界ではオスがメスの気を引くのである。
朝起きるとまずベタのご機嫌を確認する。必要に応じて水を替えて餌をやる。ベタは縄張り意識が強いため、オスでもメスでも同じ水槽では飼えない。繁殖の時もオスがメスを追い回してメスがボロボロになってしまうこともあるそうなので、要注意だ。
そうしたらある朝ベタコが白目を向いて浮かんでいた。昨日まで元気だったのに・・・
私はなんとも言えない気持ちになった。
餌のやり過ぎってことはないので、原因は水の汚れか。
動かないといえばベタは本当にうごかない。美しい姿をしていて一応熱帯魚なんだから🐠ヒレを動かして泳いでくれたらいいのにと思うのだが、とにかくジッとしてることが多い。夜は水底で石の間に体をすくめるようにして眠る。こんな魚らしくない魚は見たことがない。しかもベタリーフというのを入れてやると、葉っぱの上で眠ることもあるらしい。
ベタの遊泳する美しい姿を見たいという私の妄想派あてがハズレた。でもおねだりポーズに胸キュンである😍頭を撫で撫でしたくなるが、そんなことをしたらベタはたちまち死んでしまうだろう。グッと我慢だ。
ところが2、3日前からなんだかベタオの様子がおかしい。あんまり動かないのは変わらないのだが、なんとなく元気がない。ヒレも閉じたままだし、私をみるとおねだりポーズもするのだけれど体が変に傾いてる気がする。
よくわからないのでいろいろググってみた。でもわかったような、わからないような・・
要するにベタが元気であるかないかを見分けるのは素人には簡単ではない。そもそもベタは水の汚れには比較的強いはずなのだが。
しかし、時々少量の塩を入れた水で塩浴をさせると良いということがわかり、とりあえず実践してみた。代わりの水槽を用意してカルキを抜いた水に少量の塩を入れてそこにベタオを入れてみた。塩水浴をさせることでベタの浸透圧を調整して楽にするのだとか。ベタに限らず、メダカや金魚に対しても有効なのだそうだ。
数日間の塩水浴の効果があったのか、ベタは元気になったようだ。動作は相変わらず緩慢だが、私を見つけると目ざとく寄ってきてヒレをプルプル。まあこれも素人目なので正直よくわからないし、希望的観測かもしれないが。
今日もまたベタオの元気な姿を見てホッとする私がいる。


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