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流行り言葉の「アライアンス」は、チープか?!

パンフレットを持ち、営業マニュアルでセールスすることに、限界を感じていないだろうか?巨大なモンスターに竹やり一本で臨むような心理状態になる。商談中、コストがこちらの方がやすくなりますよ。という提案思考になり、契約後も、むなしい気分に襲われる。

ニーズは、細分多様化しており、均一的なマスマーケットに対するアプローチ方法では歯が立たない。多様なニーズに、一つのサービスで対応するには、限界が来ている。多様化だけでなく、環境の変化へも対応が厳しくなっている。

さて、どうするのか???「アライアンス」でソリューションを出す。まさしく、流行り言葉には意味がある。

森に例えるとわかりやすい。マスマーケットの大量生産時代は、杉の森です。成長の早い杉を一面に植える。しかし、杉の病気が流行ると森は全滅してしまう。脆弱で持続性がない森になります。一方、原生林はどうだろう。多種多様な木が存在している。高い木、低い木、細い木、広い木、お互い譲り合うように成っている。お互い尊重しあって、共存しているのです。

時代の変化が速く、多様なニーズに対応するには、原生林の道を歩むしかありません。お互いのサービスをリスペクトし合い、共存の道を作り出す。そして、森を維持しなければいけない。

では、収益は???それも持続性には、必要な要素だ。最近の収益獲得方法が変わってきている。PayPayがいい例です。100億円を配り一気にシェアをとり、サービス使用を促した。その後、課金フェーズに入る。必要なければ解約される。サギっぽく表現する人もいるが、そうでしょうか?十分にフェアに感じます。昔携帯キャリアが、キャンペーン時に2年契約を強いて、使用開始直後の解約を違約金で回収していた戦略とどちらがフェアだろう。

このように、経済活動の意識がかわっていけば、社内ミーティングで、「コンペティターは?」といった会話も徐々になくなっていくはず。「現状のインフラのバリューアップに必要か?」「ユーザーの本質的な問題は?だれと解決できる?」そう言った会話になっていくのではないか。

公益資本主義。まさに社会の役に立つ活動に、資本が回り始めるきっかけが「アライアンス」。流行り言葉は、あかるい未来の兆しに違いない。



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