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京都で寺巡り

仏教宗派の違いを肌で感じてみる旅

父方は浄土宗系のお寺さんにお墓があり、母方のお寺さんは天台宗系である。
法事の度にそれぞれのお寺さんへ何度も行ったが、今まであまり宗派の違いを意識したことがなかった。

ヴィパッサナー瞑想を体験したことをきっかけに、原始仏教を知り、それから達磨太師が広めた禅宗というものに興味を持った。
座禅を通してひたすら自分に問い続けよ、というのが禅宗の教えである。

じわじわと京都に行ってみたくなってきた。
京都に行って禅寺、密教寺、浄土系寺を尋ね、違いを感じたいと思った。
というわけで、なんとなく禅は南禅寺、密教系は東寺ということだけを頭にいざ、京の都へ、、、

まずは東寺

平安京の遺跡、東寺は官寺、つまり国の寺院であった。
東寺を託された弘法大師空海は、
密教の主尊(しゅそん)、大日如来を境内の中心にすえ、
広大な寺域に曼荼羅まんだらを表現したと言われている。

五重塔


五重塔の内部に入ると、真ん中に鎮座する大日如来を如来と菩薩が囲んでいる。四方の柱の曼荼羅、極鮮色の壁画に神秘的な密教空間がそこにはある。ずっしりと太い心柱と壁画の年季の入り具合が1200年という長い年月を感じさせる。大日如来はここに居て、激動の世の中を見続けていた。
ここで濃厚な歴史を経てきているということが、五重塔の中で感じることができる。それにしても、このような建物を1200年前に建てたということが、驚きである。

講堂

講堂を入るとお香の香りが立ち込める。
決して中は明るいわけではない。
徐々に講堂内にあるものが目に入った時、圧倒された。

大日如来を中心とし如来、菩薩、明王と二十一尊の仏さまがそこには居た。弘法大師空海が密教を伝えるために教えを、視覚的に表した立体曼荼羅(りったいまんだら)がそこにはあった。

弘法大師空海が、「これぞ密教ぞ」っと語りかけてくる。
昔の人にも、今を生きる私たちにも語りかけてくる。

「迷い、不安、執着、苦」などを感じた時、人々はここへ来て如来様に見守られながら、救いを求めてきたのだろう。この雰囲気の中で、何か特別な力みたいなものを感じたのかもしれない。
私自身も、立体曼荼羅の雰囲気の中で、特別な雰囲気を感じることができた。

昨日は密教寺、今日は禅寺

南禅寺
京都市内の喧騒から離れた緑豊かな場所にある禅寺。

達磨太師の教えを元に、座禅を通して自らに問う。
今の時代、欧米を始め様々な所で禅の教えが見直されている訳がここにある。シンプルで質素であれ、そして、ひたすら自らに自問自答するのだ。

緑あふれる、温かみのある落ち着いたお寺さん。
とても心地の良い場所でした。

THE 東本願寺

見よ、この存在感。
ブラックにゴールドである。
浄土真宗、親鸞さんのお寺さん。
南無阿弥陀仏のお寺さん。
京都駅から歩ける距離にドーンとすごいオーラを放っている。

さすが、日本で浄土宗、浄土真宗人口は一番多いだけあるのかも。


いったん、にしんそばて休憩。。。

宗派によって、お寺さんの雰囲気も違い、その歴史的なバックグラウンドを知るとより面白い。高台寺は豊臣ご夫妻のお寺さん。北政所、ねね様の秀吉への想いが感じられる。

次回は奈良まで足を運んで、奈良系仏教の東大寺大仏殿なんかも改めて見て感じてみたい。
最後に拝謁したのは中学の修学旅行だった。
あの頃とは、違う大人な修学旅行は感じ方も全く違う。

京都最古の禅寺、建仁寺の座禅も体験してみたい。
京のお味も、まだまだ発掘し足りない😋

次回はまた違う老舗の京寿司のお味を試したいし、
脈々と受け継がれている京和菓子も頂きたいものです。

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