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虫とのこと

街に暮らしていた時は、「虫」に対してあまり興味はなく、むしろネガティブな感情と出来ることなら遭遇したくないと思っていた。
今回は、私の「虫」に対する意識が変わったお話。

エゴの木の下に置いたハチ箱では、ニホンミツバチがせっせと花粉集めに毎日出たり入ったり忙しそうにしている。ある時、ミツバチが行き来する動線の絶妙な位置にクモの巣があることに気づいた。クモの巣では、ミツバチが2匹ほどトラップされていて、羽をばたつかせている。
私は、「ごめんよスパイダー。」と言いながら、クモの巣を破りミツバチをレスキューする。
ミツバチは、「助かった〜💦」とばかりに飛んでいく。
数日後、また同じ場所に蜘蛛の巣が復活していて、私はまた、「スパイダー、ごめん」と謝り、巣を破り、トラップされたミツバチを助ける。
ハチ箱を見にくるたびに、「ごめん。」、破る、助けるを繰り返していた。クモにしてみればなんて迷惑な人間なんだ😡!って思ってるよな😅。

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都会に住む友人が、「クモの巣スプレー使えば?」と言った。

「いやいや、そんな強烈なお薬的なものを使ったら、クモどころかミツバチも周りの虫も死んでしまうのよ😢。」と、私は返した。

小さなシソの森

畑の中央に、シソがまとまって生えているところがあり、その場所は玉ねぎを植える予定で、
「そろそろ準備をしないとな〜シソを抜いてしまおうか」と思っていたが、、、

シソはただ今かわいらしい小さな花を咲かせていて、花粉を目当てに、ニホンミツバチがたくさん来る。ミツバチたちが、せっせとシソの花粉を集めている姿を見ると、ハチミツがシソ風味になったりして〜〜なんて思う。

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小さなシソの森には、アゲハやバッタ、カナブンやカマキリもいる。
カマキリと言えば、6月の「カマキリ生ず」という節気の時は、まさにカマキリが生まれる時期で、あの泡のような卵から200匹あまりのベビーカマキリが生まれる。しかしながら、カマキリの一生というのは実にサバイバルで、共食いもするし、ハリガネムシに寄生もされる。200匹生まれても、羽が生える大人になれるのは確率として200分の1だそうだ。
そう、たったの1匹ぽっち。
だから、羽の生えた大人のカマキリを見ると、神々しくとても立派に見え、
「よくぞそこまで大きくなられて!」と思ってしまう。

畑の真ん中のこんなに小さなシソの森にもいろんな生き物が住んでいるんだ。
だから、シソは抜かないことにした。

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自然も虫もみんな一緒

私の虫たちに対する意識は、里山に暮らすようになってから明らかに変わっていった。
毎日畑作業で出会う様々な虫たちの生態に興味が湧いてくる。
裏の畑にはニホンミツバチだけでなく、様々な種類の蜂がくる。黄色いクマンバチ、オールブラックな外来のクマンバチ、アシナガ、そして肉食最強のオオスズメバチ。親指のように大きく、黄色と黒のかたい鎧のように硬いボディには、隙など無い。あの、ヘリコプターのような羽音を聞くと、こちらは警戒センサーが作動する。今の時期、熟れた柿をオオスズメにかじられては、先を越されたか〜しゃ〜ない😅となる。

四季を通して畑を続ける中で、自分が育てる野菜の森に、緑色のカエルが休んでいたり、スズメガの幼虫がトマトの葉を食べていたりと、いつの間にか住みついている生き物を発見すると嬉しくなる。
会うたびに巨大化する蛾の幼虫、それはそれはグロテスクだが、猫じゃらしでササッとこすると頭を上げ、なかなかグロカワだ^^。
スズメガは、前にハチ箱の中で黒焦げになってたあの、スズメガだよな〜〜。。。また、蜂蜜食べに箱入っちゃうかな〜〜
またミツバチに黒焦げにされちゃうかな〜??

姉に、「なにその幼虫、気持ちわる〜ありえん😱。」

なんてひかれるが、彼らの世界も実に興味深いのよ〜〜神秘よ〜〜なんて語っている自分がいる。

虫に対する意識が、都会暮らしの時と明らかに変わって来ているな。と自分でも驚いている。
里山では、草木も虫も動物もヒトもみんな一緒にぐるぐるとサイクルして暮らしている。そんな感覚が勝手に湧いている。だからやたらむやみに、人のエゴで手出しをしないようにしないように。と思っている。

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