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うつ病との長い戦いは続く

(もしかしたら病的モードなので読み進めなくてもよいです)

春が近くなるとワクワクしていたものですが
ここ数年はそうではないのです。
春は意味もなく心がザワザワしてきます。

うつ病と戦い始めて7年目になります。
僕は元気で正直を売りにしていた自負があったので
まさか自分がうつ病になるとは思っていませんでした。
ただイヤな奴と一緒に仕事をするのが辛いなとは思っていました。

同じ会社の先輩でもある彼はいわゆる下請けさんに対しての態度が悪く
簡単に言えばマウント大好きな男でした。
会議に呼びつけて自分が思うことをディレクションすればいいのに
何時間も下請けさんの意見を聞いては却下していく。
その正解は僕ですらどうでもいいようなことだった。
下請けさんが「知らんがな」と言って出て行けば僕もスッキリしたかも。
しかし彼らは耐えに耐えていました。

僕はその仕事が初めてだったこともあり
下請けさんを守り切れなかったことが気になって仕方なかった。
むしろ僕が下請けさんの代わりにキレてあげれば良かったと思いますが
そのときはそれができなかったんですよね。
元気で正直で売ってたのは、反面「敵」を作るのが怖いからだったと
今は思います。

その仕事が一旦無事に終えて胸をなでおろしていたときに
そのまま同じメンバーで次の仕事をすることになったと聞いたとき
何かが壊れたんですよね。
その日から会社に行くことがだんだん辛くなり始めました。

会社の近くまで行くも、近くのドトールでお茶をして帰ったり
自宅の最寄り駅まで行って、引き返したり。
それでもときどき会社にも行っていました。
それはうつ病なんかじゃなくて、自分が弱いからだと思っていたので。

体調不良を理由に上司にはやるはずだった仕事から外してもらったので
イヤな先輩とは顔を合わさずにいたのですが
ある日、そいつの顔が視界に入ったのです。
その瞬間に体中の毛が逆立つような感覚に襲われ
次の瞬間に嘔吐しそうになったのです。

急いでトイレに駆け込むも大便ルームが空いておらず
我慢できなかった僕は手洗い場に盛大に吐き散らかしました。
そのとき思ったのです。
あ、これはダメだな、と。

すぐに帰宅し死んだように眠り、翌日心療内科に行きました。
そこでうつ病という診断を受けたのです。
そのときは「会社を休むための診断書を書いてもらう」ために
そうしましょう、と先生が言っていたので
本当はうつ病じゃないのかな、とも思っていました。
上司に診断書を渡すと「ひと月くらい休んでもよい」と言われ
仕事のポジションが気になりながらも休むことにしました。

軽い薬を服薬し、あとは眠っているようなひと月でした。

少し良くなったような気がしたので会社に向かいました。
実際、薬さえ飲んでいれば仕事は問題なくできるようになっていたので
このまま徐々に取り戻せると思っていました。
しかしそうではなかった。

不条理な案件に立ち向かえる力がなくなっていたようです。
そのような仕事をしなくてはならなくなったときに二度目の衝撃。
自分が正しくても頭を下げなくてはならないことはこれまでもありましたが
頭を下げるとそれは自分が悪くないのに理不尽だという想いが強く
できない我慢をし続けたんだと思います。

会社に向かおうとする道で胸のざわめきが止まらなくなりました。
心療内科の先生に電話をすると、
「アルプラゾラムをいつもの倍飲むように」と言われて服薬しました。
そこでようやくふらつきながら歩いて帰宅できる状態になりました。

最初に通院した時にもらった「うつ病との付き合い方」というしおりを
思い出しました。そこではじめて「ああ、本当にうつ病だったんだ」
と知りました。

今は自分の心の中の状態を見極めながらうつ病と付き合っています。


僕の場合、最初は薬が合わず、改善しなかったため
何度も薬を試してようやく自分に合った薬と巡り合いました。
もし、薬が合わないと思っている方がいたら
ワガママだと思わずに薬を変えてもらった方がいいと思います。

カウンセリングは一度だけ受けましたが
そのカウンセリングで書かなくてはいけないことが負担になりすぎて
すぐにやめてしまいました。
カウンセラーには悪いことをしたような気持ちもありましたが
先生が「じゃあ薬で治していきましょう」とズバっと言ってくれたのは
かなり救いになりました。

とはいえかなり良くなっている自覚があり
服薬をして自分を調節しながら
仕事も舞台もかつてのように再開したりもしています。

アルプラゾラムの量は自分で多少調節しても良いと言われているので
調子がいいときは最低限、少しやばいなと思ったら多めに服薬してます。

気付けば7年目。
コロナにもシッカリ罹り、リモートワークも経験しました。
リモートワークは僕にとっては人と会うのが最低限で良くなったため
まだリモート会議がなかった時期なので猶更ですが、有難い時間でした。

今年の冬まではかなりいい調子でうつ病と付き合ってきたのですが
春が近づくにつれてどうも調子が悪くなってきましたね。

冬のままのほうが良かったな、と呟いています。

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