最近飲んだナチュラルワイン-66
携帯を修理したばっかなのに、落として画面を割りました。大雨ですね。
・イタリア、ラツィオ州
・レ・コステ
・ロザート2019/アレアーティコ
修理に出した時は液晶に流れ星のような線が入ってもう押せない状態だったのに比べると、今回はまだ日常的な使用に差し支えのない「微々たるヒビ」程度なので、日々の扱いにもう少し気をつけて今年を乗り切り、年明けには買い換えるつもりです。大雨ですね。
さて、レコステのロザートですが、代々木上原のコンチェルトさんにて。ビールにも近い酵母感、野性味と茶目っ気の絶妙なバランス感。ランビックとか酸味の強いビールが好きな方におすすめですね。
このワインが溢れ出る樹木があったら、私は蝉になりますね。
蝉といえば先月佐藤が蝉に怒った話、お時間ある方は読んでみてください。
コンチェルトさんはパスタが最高に美味しいお店。今回は幡ヶ谷Sanita勤務時の休憩で訪れました。
色んなパスタを提供されてるんですが、僕はなんと言ってもスパゲッティが好きでキノコも大好きという事情から「サルデーニャ産カラスミと野生種エノキのスパゲッティ 柑橘の香り」を頼もうとしていたところ、Sanitaのボスが「とうもろこしを食べない奴に人権はない」とおっしゃるので、「とうもろこしとフレッシュバジルと生ハムのスパゲッティ」を頂くことに。
なんだよ夏になるとよく見かける「もろこしハラスメント」通称もろハラかよぉと思いながらもまあスパゲッティだし、なんならとうもろこしも好きだし良いか、でもエノキのスパゲッティを食べれなかったことは一生恨んでやると意気込みながら食べたら、まあこれが絶品でした。
美味しすぎたし、麺を食べ終えてから皿内に残ったコーンをフォークだけで掬えるか不安だったけど結局生ハムもコーンも全部手を使わずに掬えたのが嬉しかったな。
・イタリア、ウンブリア
・La PiccoLa Cantina dei Rossi
・ドリー(Dory) ソーヴィニヨン 2018/ソーヴィニヨン・ブラン100%
ウンブリアのオレンジ。ふくよかなソーヴィニヨン。
伸びやかな甘みと酸味、余韻も長く口の中でずっと美味い。
イタリア人関係者による持ち込み瓶。日本語の情報が出てこないので日本では扱いのない物でしょうか。まだカタカナの情報がないアルファベットに対して、自らカタカタ表記を付与する勇気を私は持ち合わせていないのでした。
カタカナ表記による既存の海外情報に助けられて生きていること、そして日本でもまだ知られていない美味しいワインが沢山存在することなどを実感しました。あくまで自分達の生きている世界は狭いということも。
そしてそんな狭い世界の中で生きている自分がいかに卑小な存在かということまでも実感して謙虚になってもいいのですが、大雨に伴う湿度のせいでイライラしている状態下において、「俺は無敵だ」と自らを鼓舞することで苛立ちを抑えられていることを踏まえ、謙虚になるのは控えさえていただきます。
・イタリア、ウンブリア
・カンティーナ・ライナ
・ライナ ウンブリア グレケット 2021(?) / グレケット100%
27時のグレケット。
ドライながら果実味は非常に強いです。酸とのバランスも心地よい。
当主は大学では哲学を専攻、卒業後は料理人の道を進み、ミシュラン星付きのレストランで勤務、その後ワイン醸造家に転身したそうです。
やっぱり27時にワインを飲むテンションというのはなかなか尖っているものでして、アドレナリンを出しながら興奮気味で飲むワインはいつもよりもエネルギッシュに感じられますが、もちろん30時まで飲んだ結果二日酔いで死にます。
気付いたら東大島のホームで朝日を浴びてました。本八幡ではなかったことを燦々と降り注ぐ陽光に感謝するという特異な状況。こうして人は強くなっていくのねぇ。
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