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最近飲んだナチュラルワイン-62

Björkの新アルバムが秋にリリースされるというニュースがあり、早速これまでの全作品を聴き直そうと思い立ったのが土曜日であり、土日はバー勤務のために音楽漬けになれない訳で、一筆書き的に聴き倒せないのがもどかしいけれど、出勤前に聴いた『Vespertine』の緻密さには震えました。そんなBjörkの音楽がエコーする体内にワインを注入していきましょう!

・フランス、ローヌ
・ラルザン
・ドゥ・リアン2018/シラー100%

シラーのロゼ。薄ウマ赤に近くて、酸味と甘みどちらも強めです。チャーミングな赤スグリの果実味とほんのり心地よい揮発酸。シラーとは思えないほどの軽さはロゼならでは、やや危うい印象もありますが美味いです。

ドメーヌ名の「ラルザン」が「栗毛」の意味というのも競馬好きとしては嬉しいポイント。栗毛の名馬といえばオルフェーヴル。「オルフェーヴル」は仏語で「金細工師」の意味と知った時は衝撃でした。

厨二感のある"強そうな"名前 (例:シュヴァルグラン(仏語で「偉大な馬」)とも少し色の異なる、「そもそも金細工師って何なんだよ!」と知的好奇心を掻き立てられたのは記憶に新しいです。

ということで話は緩やかに脱線しました。オルフェーヴルの2012年阪神大賞典の逸走に比べると、物足りないくらいですね…。

・スロヴェニア、ブルダ
・クリネッツ
・レブーラ2016年/リボッラ・ジャッラ100%

キャンドルぅ〜

私は『ピゾーラ』名義でTwitterのワイン投稿もしているのですが、このワインに関しての感想が、振り返るとマジで自分でも何言っているのか意味が分からない件よ。

でもツイート時の当人も「私は何を言ってるんだろう!」と言ってるし、未来の自分に別の媒体で呆れられるとは思ってないだろうし、可愛げあって良いか。(これってなんだか、自己肯定の新たなスタイルだな…。)

さて、兎にも角にもクリネッツのレブーラ2016、バチクソに美味かったです。「オレンジワインが表現し得るポジティヴさの全て」を体現したワインだと思う。

こういうオレンジワインに感動してきたから、主にオレンジワインを提供する店で働いてるし、こういうワインの良さを共有したい。もう人生はそれだけで良いって割り切れてしまうほどの、美味しさです。

・イタリア、エミリア・ロマーニャ
・ラ・ストッパ
・ビアンコ・アジェーノ2016/マルヴァジア主体

前述のクリネッツのレブーラが、私にとって「オレンジワインの全て」であるならば、ラ・ストッパのアジェーノは「大人になってもこう在りたい陽キャ像」です。

エミリア・ロマーニャ的、マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ的な、華やかさやライチ感が充実しているだけでなく、余韻まで飽きの来ない余韻を有することで、「分かりやすく、最後までバチバチに美味い」という最強の状態に仕上がっています。

こんな風に溌剌として、かつアダルトな大人になりたいものです〜


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