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就職活動やってみた!

就活終わったZE!
ということで2023年2月~2023年4月の約2か月半にわたって就活をし、一番行きたかった会社から内定をいただいて就職活動が終わったので、簡単に振り返りたいと思います。押忍。
結果から言うと、10社受けて3社から内定をもらい、2社に落ちて5社は自分から辞退した。


2023年1月


僕は24卒という区分で就活をした。気合の入っている人はだいたい3年生の頭ぐらい、2022年4月から就活を始めているらしい。
しかし僕はそのころ間借りで美味しいインド料理を作ることに忙しく、まったく就職のことは考えていなかった。その後も夏に山小屋に2か月行った後、10月から12月まで東南アジアを自転車で縦断したりと、興味の赴くままに休学ライフを満喫していた。本当に楽しかった。
東南アジアでお金を使い果たし、日本に帰ってきてから京都に家を借りて住むため、そして就職活動をするためにまとまったお金が必要だったので静岡のホテルの厨房で年末から1か月ほど働いた。
前時代的な心理的安全性のない職場で週6で1日12時間働くのを続けた。
ブラック企業に入るのだけはやめておこうと強く思った。自分の精神的肉体的タフさを過信して激務をすると3年ぐらいで再起不能な状態になりかねないなと静岡の部屋でひとり感じた。

2月


静岡から京都に帰って、新居の引っ越しをし、ぼちぼちと就活を始めた。
最初は就活をするのが恥ずかしかった。
この「就活をするのが恥ずかしい」
感覚伝わるだろうか。
自分の中の面倒くさい人格が「畑をやったり飲食店をやったりしたのは結局大学生の社会科見学に過ぎず、最後には資本主義に尻尾を振るのか。ケッくだらない。」と囁いてきた。同期の友人がインドのレストランに就職してモダンインディアンの道を究めようとしている話を聞いて劣等感に苛まれた。
自分の中の魔物を黙らせるために自分がなぜ就活をするかを明確に定めた。

お金儲けをきちんとできるようになりたかった。


身の回りの尊敬する料理人や飲食関係者、生産者の人がしている仕事は大きな価値があるのに、彼らの年収はスーツを着た外資系コンサルよりも遥かに低い。憎かった。商社マンが、コンサルが、銀行が。ずるいと思った。
「この仕事にはお金じゃない価値がある」
お金を稼げていない人がこの言葉を言っても、きっとホワイトカラーの人からはカラ元気だ、負け惜しみだと受け取られてしまう。それが悔しい。

ここで僕が勝手に飲食業をレぺゼンして就活をし、高層ビルのオフィスに潜り込み、どうやって富が生まれているかを暴きたいと思った。そして最終的には仕事で得た知見を活かして、料理人がきちんとした報酬を受け取れる会社を作りたいという野望を得るに至った。

そうして自分の気持ちの整理をつけ、マイナビに登録し、スーツをレンタルし(カリクルというサービス)、業界を調べ、会社を調べた。
世の中にはたくさんの会社があって、どうもみんな頑張っているっぽいことが判明した。これまで飲食業かそれ以外かだと思っていたので、急に解像度が上がってびっくりした。

3月


就活が解禁され、10社ほどエントリーした。
結論から言うと僕はあるコンサルティングファームに行くことになる。
なぜコンサルかというと、
1,個人の高い能力が求められる
僕は仕事において、高いクオリティをたたき出すことにプライドをもってやってきた。これからもそうしていきたい。その熱量はおそらく、尋常ではなく高い。そのため熱量も高く優秀な人と切磋琢磨できる環境は必須だ。


2.社会科見学として最高
飲食業を業界の外から見て改善したいと思っているので、飲食業以外の仕事がどうなりたっているのかを知ることは必須だった。そう考えた時に、コンサルは(高級派遣業などと揶揄されることはあるけれど)様々な会社と一緒に仕事ができるので良いと思った。

3.お給料が良い
月に15万円もあれば幸せに生活していけるとはいえ、高いに越したことは無い。
4.なんか鼻につくから
コンサルって鼻につきません?自分で責任もって事業をやるわけでもなく、高給取りで、ロジカルシンキングとかいうのを操る謎の存在。
ただその反感を分析すると羨望の気持ちがあることが分かったので、それならルサンチマンをこじらせる前にいっちょなっとこうか、ということで。


ということで説明会、ES、ウェブテスト、面接、インターンなどを淡々とやっていったのだが、ここでびっくりした。
全部、通過するのだ。
(とはいえ、高倍率の超有名大手企業などは受けていないのもある。)

キャリアセンターにもいかず、エージェントなどもつけず、友人と彼女のアドバイスをもとに我流でやったので、痛い目を見るかなあと思っていたらそうでもなかった。
書類選考においては京都大学という学歴がかなりアドバンテージになっている体感があって、これが学歴社会二ホンか。と思った。
飲食店の接客で、初対面の人へのスムーズな自己開示、オモシロエピソードトーク、相手を分析してどのような若者像が好まれるかなどの能力が磨かれていたので面接も全く苦ではなかった。
癖の強い職人肌の料理人と会話するよりもはるかに面接のほうが簡単だ。
選考過程に3日間のインターンがある会社があって、リクルートスーツ姿の若者たちが会議室に集められている様子をみて「朝井リョウの何者みたいだ!」とテンションが上がったりした。プレゼンで八面六臂の活躍をし、通過した。

一応TOEICも受けとこうかなと受けに行ったら鉛筆を忘れて隣のおばちゃんに貸してもらったりしつつ(780点だった)、春は過ぎていった。

4月


面接に寝坊した会社と、GDが迷走してしまった外資戦コン以外すべての選考が進んでいたので、徐々に最終面接が増えてきた。
一番行きたかった会社の最終面接はさすがに緊張した。
都心のピカピカのオフィスの一室で20分ほど待つ。
面接はラップバトルと同じで、相手に呑まれた時点で小物だとみなされ、落ちてしまう気がする。呑まれないようにイヤホンでJin doggを聞いて窓に向かって中指を立てた。
その甲斐あって無事に最終面接も通過し、僕の就活は2か月半であっさりと終った。

終えてみての所感


・就活は短いほうがいい


僕は受けている会社も少ないし、対策もそこまでしたわけではなく、自然体で臨んだ。そのためストレスは少ないほうだったと思うけれど、それでも結構しんどかった。これを1年間やり続ける人は本当にすごい。
何かに対して一生懸命取り組むことは自分を成長させる。
しかし、就活それ自体から得られる成長はほとんどないように思う。
所詮企業と学生のマッチングでしかなく、その形式に慣れたり、付け焼刃の論理的思考を身に着けることの価値は薄いと僕は感じた。

また、自分の価値観が侵食される感覚もあった。じぶんに合った会社に行くことが一番重要であるはずなのに、就職難易度やインターネットでの声などをつい見てしまいその価値観に取り込まれそうになった。
そういう時は決まって「マッ○ンゼーなんてしょうもない」と呟くようにした。マッ○ンゼーに恨みがあるわけではなく、就活的権威の頂点として扱われているからだ。

・感性を研ぎ澄ます


食べログを読んで、その飲食店がどのような料理を出しているのかを推測する。それと同様に、オープンワークを読んでどんな会社か推測する。
説明会の雰囲気や面接官の話し方、HPの作り、口コミなどの断片的な情報をもとに会社のノリや人間関係を推測することが出来る。この推測の精度を高めておかないと入ってからのミスマッチに苦しむことになってしまうと思う。
些細な違和感はだいたい正しい。引っ掛かりを呑み込まないようにしたほうがいいと思う。

・働くことに対する姿勢


大学生をもう4年もやって、かなり遊ばせてもらったのでそろそろ労働したいな!何かを生み出して社会を変えたいな!という気持ちがある。
休学する前はそんな気持ちになれなかったので、休学して一年間ふらふらしたのは結果的に良かったと思う。
なんか就活のやる気がわかないけどみんなするしするか~ぐらいのモチベーションだと面接官にも見抜かれるし、うまく行きにくいと思う。就活したくない人は思い切って休学するのもいいのではないかな。

・もっと早く始めておきたかったか


たしかに外資系企業や人気の商社やらなんやらは夏からもうインターンと採用を進めていて、僕が始めた時点でもう募集が終わっている会社も多かった。そういう会社は縁がないと割り切ることにした。
夏から就活をしていたらそのような会社に入るチャンスがあったかもしれないが、その分山小屋や東南アジアでの体験を犠牲にすることになっていただろう。結果的には僕は2月から就活を始めて短期間で終わらせるのが最も自分に合っていたと思う。

・情報収集の方法


具体的に使ったサービス
・ワンキャリア
選考の内容のネタバレがたくさん載っているサイト。ネタバレすぎるので見るのに罪悪感があったが、便利。

・オープンワーク
会社版食べログ。退職者による企業の悪い部分が参考になる。20代成長環境と社員の士気だけ高い会社は要注意。

・Twitter
実際に働いている社会人のフォロワーにdmで相談し、数人とオンラインで話をしてもらった。相談する側の礼儀として、自分の現状と成し遂げたいこと、会社選びの軸などをまとめた文書を作成した。
また、就活アカウント界隈には決して近づかないようにした。働いてもない学生が作り上げた界隈の常識に染まっても良いことは無いからだ。

・オープンマネー
企業の収入、評価だけが載っているサイト。なるほど、この会社でこれぐらい働くとこれぐらいもらえるんだなというのが分かって面白い。
年収は能力ではなく業界に相関するというのが良くわかる。

基本的には企業のマイページを作ってgメールでやりとりすることが多かったので、結局マイナビやリクナビなどの使用頻度はほぼなかった。

今から就活をするぞ!という人はあらゆる情報を話半分で聞いたほうがいいと思う。ポジショントークと主観的な情報が入り混じって混沌としているので、うのみにしてはいけない。僕のこの記事も、「こういう人もいるんやね~」ぐらいでななめ読みしてほしい。
この下に貼る記事は京大の就活ガチ勢によるよくまとまったものなので、ぜひ。

ということで僕の就活体験記は以上になります。
人生において正解の選択肢はなく、選んだ選択肢を力ずくで正解にするだけなので、これからもパワフルに頑張っていきます。ではまた!



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