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其の七【わたしと落語と】漫画
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数ある落語の漫画の中で好き…というかダントツに凄いと思うのは古谷三敏先生の『寄席芸人伝』です(全11巻)。明治〜昭和の時代の芸人とそれにまつわる人々の生きざまを描いた1話完結の作品集。符牒(業界用語)や都々逸も紹介されていて、芸の世界と時代の空気を深く知る手がかりになります。
短編ながらも凝縮された人間ドラマが濃いいいくて、ホロリとさせられたり、やるせない気持ちになったり。芸人だけでなく寄席の席亭や弁当売り、人力車夫、芸人の妻にもスポットが当たり、そういう人たちが落語や寄席という文化を繋いできたんだなあと思わされます。また、戦争・貧困・災害など時代に翻弄される姿や、病気・老いなどの逃れられない悩み、芸人としての努力や工夫、嫉妬と慢心、師弟関係など…あらゆるエピソードを網羅していてもうほんとね… 一つひとつのエピソードで映画にできるぐらい。全巻読むと伝記物語を無数に浴びたような大河ドラマを何本も見たような満腹感で、歴史の目撃者になったような気持ちになります。これは漫画というよりも辞典ですよ、芸人大百科。
いろんな芸人がいていろんな生き方がある。芸の道に限らず、懸命に生きる人の讃歌のような漫画。この漫画を読んでから寄席に行くと芸人さん側のご苦労やドラマも想像でき、楽しみが何倍にもなるのです。
連載第7回。今回は漫画についてです。『寄席芸人伝』私とっても落語の漫画といえばこれ✨1話完結でどこからでも読めるので興味のあるかたは1冊だけでも手にとってみてください〜!#わたしと落語と#rakugo #落語 #挿絵 pic.twitter.com/KFoTjChghQ
— さとういもこ|イラストレーター (@satou_imoko) August 9, 2022
Twitterにて連載している『わたしと落語と』のシリーズをテキストつきで掲載しています。Twitterは毎週水曜日の朝に更新しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
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