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『史上最強の哲学入門』(著:飲茶)「ヒューム」を読んで。

こんにちは佐藤です。今日も飲茶さんの著書、
史上最強の哲学入門』を読んだ感想を書きます。
トップの写真は「ヒューム」です。

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 本書では30人の哲学者が紹介されています。
この30人を、毎回一人ずつを紹介しています。

 第4回は「ヒューム
西暦1711年頃のイギリス出身の哲学者です。

 「神も科学も思い込みにすぎない」という考えです。
「懐疑論」を発展させた哲学者で、
「経験論」へと導きました。

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 話は先日のデカルトの続きになりますが、
私の存在は確実なのだから、私の理解や
認識も確実である
」とデカルトは考えました。
全てを疑ったあとは、論理が甘くなったのです。

 そこで、イギリス経験主義が出てきます。
私の存在は確かでも、私とはさまざまな
知覚(経験)の集まりにすぎない
」と考えます。

 デカルトの言う「我思う~」の範囲が、
経験した知覚範囲」と限定されます。
そして経験主義は神の存在さえ疑います。
デカルトは最終的には神を信じていますが。

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 複合概念という考えがあります。
ペガサスという空想上の生き物は、
馬と翼という見た経験と、空想の産物。

 ひいては神もこれに当たると考えました。
神や科学も経験をへないと確実とは言えず、
現実とは限らないと。

 にわかには信じがたい、結構ぶっとんだ
理論になりますが、これが経験主義です。
神への懐疑が当時斬新だったようですね。

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まとめ
・全てを疑ったデカルトの範囲を限定
・神や科学も経験を経ないと未実証
・知覚した経験のみが真実

 なんとなく印象としては、デカルトよりも退化!?
という感じです。疑った先に「我思う~」がある印象。
ただ時系列は、デカルトの後、懐疑論のヒュームです。

(701文字)

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