「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」ていう本を読んだ感想

「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」ていう本を読んで、思ったことを書いていきます。

ナヴァル・ラヴィカントという人のことは、この本を読むまで全く知りませんでした。シリコンバレーのスタートアップ企業(ツイッター社とか)に投資して成功してきた方のようです。そんな凄い人のものの考え方を知れるのがこの本になります。

この本は1部と2部に分かれていて、1部は「リッチになる方法」、2部は「幸福」についての話です。
自分がこの本を読むきっかけはもちろん1部の「リッチになる方法」が目的です。それでは本を引用しながら自分の感想を書いていきたいと思います。

カネではなく、地位でもなく、富を求めよ。富とは、君が寝ている間も稼いでくれる資産だ。カネとは、時間と富を人に与えるための手段だ。地位とは、社会階層内での君の立ち位置だ

エリック・ジョーゲンソン. シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント (Japanese Edition) (p.34). Kindle 版.

これはまあ資産を増やせということだろう。本を書いたり、YouTubeに動画を上げたり、ゲームを作ったりなどして、自動的に収入が入るようにしろと。
ちなみに自分も動画上げたり漫画描いてみたりといろいろ実践中ですが、資産と呼べるほどの物になるにはあと100年かかりそう。どれかに絞るのが良いのだろうけど、飽き性なので色々なことをやりたくなってしまうのだ。


ミクロ経済学、ゲーム理論、心理学、説得術、倫理学、数学、コンピュータを学べ。

エリック・ジョーゲンソン. シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント (Japanese Edition) (p.38). Kindle 版.

これらは勉強したいと思ってる。数学といっても範囲が広いが、とりあえず確立や統計学を学べば良いらしい。ネットに蔓延る嘘の情報、エセ科学に騙されなくなり、自分の中にあるバイアスを排除するのにも使えるからだ。
がんばって勉強したい。

原典や古典を読むことだ。進化論に興味があるなら、最初にチャールズ・ダーウィンを読もう。リチャード・ドーキンスから始めてはいけない(ドーキンスもすばらしいと思うが)。それはあと回しにして、まずはダーウィンだね。マクロ経済学を学びたいなら、最初にアダム・スミス、ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス、フリードリヒ・ハイエクを読もう。経済学を創始した思想家を出発点にするんだ。共産主義や社会主義の思想が好きなら(私自身は違うけれど)、カール・マルクスから読み始める。物事はこうなされるべき、こう運営されるべきという、誰かの現代版の解釈は読まなくていい。

エリック・ジョーゲンソン. シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント (Japanese Edition) (p.137). Kindle 版.

これはほんとそう。古典で数百年経っても残っている本は、それだけたくさんの人が凄いと認めたからだよね。
まあ、分厚い本が多いから読むのは大変なんだけども、それだけ厳密に書かれているから、しっかりと理解が深まっていい感じになる。それに、現代に置き換えることで自分なりの解釈を持てるのが良いと思う。現代の本だと、あんまり自分なりの解釈を加える余地が残ってなかったりする。


↓第2部「幸福」についての話

雑念が存在するのは、心が未来や過去に向かって動いているときだけだ。今この瞬間を味わえば味わうほど、ますます幸福で充足した気持ちになれる。でも何かの感情にしがみついたとたん、たとえば「ああ、私は今幸せだ」と言って幸せなままいたいと願ったとたん、その幸せな感情から離れてしまう。すると心は動く。心は何かにしがみつこうとして動く。心は一時的な状況を永続的な状況にしようとする。

エリック・ジョーゲンソン. シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント (Japanese Edition) (p.146). Kindle 版.

ようするに「無」が最高の状態ということだ。

欲望とは、「欲しいものを手に入れるまで不幸でいます」という契約を自分自身と交わすことである。

エリック・ジョーゲンソン. シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント (Japanese Edition) (p.157). Kindle 版.

この方は老子のいわゆる「足るを知る」の考えに強く影響を受けているよう。
自分はどちらかというと、岡本太郎の自分の中に毒を持て的な、「私は幸福だとか言ってる奴はエゴ。他人を少しでも思いやる想像力があれば幸せなんてありえない」みたいな考えの方が合ってると思う。
とはいえ何事もバランスが大事だと思うので、不幸すぎて辛い・・・って時は、老子の「足るを知る」状態になり、幸福すぎる!!って時は岡本太郎状態になるのが理想では無いでしょうか。


おしまい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?