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ブルース・リー育児。転校はチャンス(前編)

※ブルース・リー育児とは理屈より感情を大切にする育児のこと。私のモットーであり、自作の造語である。

転勤族につきものの子どもの転校。友だちとの別れも寂しいですが、それはさておき転入先になじめるかどうかの心配は尽きません。たくさんの書類記入や制服や新しい教科書の購入、親はPTAの役員になってしまいがちなどなど、親にとっても大変なことがいっぱいで転校と聞いてあまり嬉しい気持ちがしないのが普通です。

しかし!

転校はキャラ変の手段としては最高のチャンスなのです!

長女のT子は西日本の中学校から東京の中学校に転校しました。もとの学校の子たちにとって東京の中学というのは“恐ろしい不良がいるところ”というイメージがあるらしく(みんな本気で怖がっている)「本当に気をつけてね」とものすごく心配されました。東京出身の私は笑っていましたが、なんとみんなの悪い想像は的中してしまったのです。

T子が通っていた地方では「先生は怖いもの、校則は守るもの」という常識がまかり通っていました。靴もバッグも学校指定のものを当たり前にみんなが持ち、制服を着崩すのは当然ご法度。髪形もこまかく規定があり個性もへったくれもありません。学級委員は先生のご指名で決まるという先生の権力がすごい学校でした。

T子が転入した東京の中学校は、靴もバッグも自由、制服のスカート丈も勝手に変え放題、ケンカで役に立つ鋲みたいのがついているベルトをしている男子もいました。先生の権力は皆無で授業もまともに成立していないようでした。そんなところにT子は転校生として飛び込むことになったわけです。

まだ新しい制服が届いていなかったのでT子は前の学校の制服を着崩さずに着こなし、まじめそうな学校指定のかばん、まじめそうな学校指定の靴、まじめそうな丈の靴下、まじめそうな髪形とまじめそうなメガネをかけて転校生として登場したのです。とりあえずめちゃめちゃ浮いていますが、一体どうなっちゃうのか。T子ピンチ!?

後編へつづく

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