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プチ家庭菜園から、学んだこと 「あせることはない。じっくりとススメ」

先日から、ベランダで「プチ家庭菜園」を始めている。いくつか種を買ってきて白いプランターで育てている。写真を撮って、学校の観察日記のように記録をつけたりしている。

その中に「ブロッコリースプラウト」という品種がある。観察していると、想像以上に個体差が大きいことに気がついた。1番早いものは数日で2センチほどの高さにまで成長しているが、まだ発芽したばかりのものもある。

同日、同条件で、栽培を始めたのに、ここまで個体差があるんだな。そして、種でも、こんなに成長速度に差があるのだから、人間ならばもっと差があるだろう、と思ったのだった。

世の中には、成長が早い人も遅い人もいる。一気に伸びて後半停滞する人もいれば、じわりじわりと一定の速度で伸びていく人もいる。しかし、最終的には皆「一定の場所」までたどり着くことができるのだ。成長が早いからといって、ずっと先に行けるわけではないし、逆もまた同じである。

今、伸び悩んでいるとか、うまくいかないと考えている人でも、しかるべき努力(もちろん努力は必要である)積み重ねていれば、やがて目指してる場所にたどり着ける。ちゃんとたどり着くことができるのであれば、それでいいじゃないか。時間だけを判断基準にしなくても、良いのではないか?

あせることはない。じっくりとススメ。

家庭菜園を始めて気がついた、小さいけれど大きな出来事でした。

毎日見ていると、成長の具合がわかってたのしい。「おお、大きくなったなあ」と話しかけたりもする。あんなにも小さなタネの、どこにこんなパワーが蓄えられていたのだろう? 不可思議である。

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佐藤 隆弘(コピーライター)
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