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(読書のすすめ)子供に本を読ませる3つの方法

こんにちは。私は15年以上、教育の仕事を続けてきたのですが、よく受ける質問のひとつに「子供が本を読まない」「読書習慣を身につけさせたい」というものが、ありました。自宅で過ごす時間が多い昨今「本を読むたのしさ」を体感するチャンスだと思いますので、今回は、

子供に本を読ませる3つの方法

というテーマで順番に解説していきます。参考にしてください。

その1)まず、自分が本を読む(読んでいる姿を見せる)

まず1つ目は「まず自分が本を読む(読んでいる姿を見せる)」です。読書習慣のあるご家庭のお子さんは、ほぼ間違いなく読書家の子供になる確率が高いです。逆に、家に一冊も本がなければ「そもそも読む本がない」わけだし「お父さんだって、本を読んでないじゃん!」と、反発されてしまうこともあるでしょう。

まずは、自分が楽しそうに本を読んでいる姿を見せる。読書をするのは楽しいことだ、ということを背中で(横顔でもOK)示しましょう。そして結論から言うと、これが大前提になるかと思います。

自分ができないことを他人に強要するのは、大人でも嫌なもの。子供ならばなおさらです。子供はこどもなりに「忙しい」し「他にやりたいこと」があるんですよ。

その2)いっしょに、内容を確認する

私たち人間は「わかったつもり」になる生き物です。読んだつもり、わかったつもりで、大切なことを見落としたり、面白い部分を素通りしているのですね。

そこでオススメしたいのは、読んでいる本の内容に関する質問を子供にしてみることです。

例えば「宮沢賢治の銀河鉄道の夜」ならば、

「ジョバンニが、機関車の真似をして坂を降りていく場面があったでしょ?」

と質問してみます。「そんな場面あった?」とか「あ、あの場面!」などと色々な反応があると思います。

気がつかなかった場合は「ここだよ」と、その場面を一緒に読んでみます。覚えていた場合は「どうして機関車の真似をしたのかな?」と想像力を広げるような質問をします。作者のエピソードや物語の構造などから、具体的に解説できるようになれれば「お父さんすごい!」となると思います。

銀河鉄道の夜のように、やや長めの物語の場合は「明日は、ここまでの内容を一緒に考えてみよう」と区切りながら進めていくと、読みやすいでしょう。特に読書習慣が少ない場合は「読んでいるうちに全体像がわからなく」なる場合も多いので、そこをサポートしてあげるのも有効です。

そして、ここでも大切になる事は「自分で読まなければならない」ということですね。やはり、ここからは逃れられません(笑)

(ぼくは立派な機関車だ。ここは勾配だから速いぞ。ぼくはいまその電燈を通り越す。そうら、こんどはぼくの影法師はコムパスだ。あんなにくるっとまわって、前の方へ来た。) 銀河鉄道の夜 宮沢賢治より

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その3) 次に読む本を用意しておく

お子さんが本を読むようになったら、最初のうちは次に読む本をおすすめしてあげると、スムーズに読書習慣が身に付いていきます。

例えば宮沢賢治の作品ならば「セロ弾きのゴーシュ」を読んだら、次は「猫の事務所」を読んでみるとか(←これは適当です)作品のテーマが繋がってる本をすすめていくのも良いでしょうし、宮沢賢治の作品には科学的な表現が出ることも多いので、科学に関する本をそこから広げていくのも面白いですね。年齢層が高いお子さんの場合は「短編なら芥川龍之介を読んでみるといいよ」など、相談に乗ってあげるわけです。

しつこいくらいに繰り返しますが、やはりここでも「自分が読書をする」ことが大切なりますよね。一緒に書店や図書館に行って「どんな本が良いかな」と探してみることも楽しいと思います。ある一定の読書量が積み重ねれば、あとは勝手に読むようになります。親も知らないような難解な本を読んでいる姿を目にした時、いままで一緒に本を読んで、話していた時間が懐かしく思えることでしょう。

(願い)本を読む人が増えていきますように

以上、簡単ですが「子供に本を読ませる3つの方法」というテーマでお話しさせていただきました。そして、個人的なお願いとしましては「自分ができない事は、相手もできない」この心構えで強要することなく、一緒に楽しむという気分で接してほしいと思うのです。

現在の日本の約半数が「月に一冊も本を読まない」という資料があります。読書が趣味の私としては、なかなか寂しいデータです。本を読む人を、どんどん増やしていきたいと思っています。それには「子供のころの読書体験」が、大切だと思います。命令されて「本なんて読まない」などと感じてしまうのは、本当にもったいないと思うからです。

まずは自分自身が読書を楽しむこと。そして本を通して一緒に話をすること。そんな、すてきな時間が広がっていくことを願っています。

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