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『中小都市の「B級グルメ」戦略』(関満博・古川一郎編/新評論)を読んで ~ラーメン県ができるまで~

総務省の家計調査で中華そばにかける外食費用は山形市が全国1位となり、ぼくの故郷・山形はいつの間にかラーメンで町おこしをするほどの「ラーメン県」になりました。山形のラーメンは、関東大震災で被災した横浜中華街の職人たちが湯治に蔵王を訪れ、そこで地元の蕎麦屋にラーメンを教えたのが始まりとする説が濃厚です。しかし、その職人たちは、なぜ栃木でも宮城でも福島でもなく、山形を訪れたのでしょうか? なぜ山形の蕎麦屋がこれほどラーメンを取り入れたのでしょうか? そこを調べていきたいと思っています。

◤気になったポイント◢

第3章 米沢ラーメン/「食」から地域経営を考える
・米沢の食の「ABC」ーA:アップル、B:ビーフ、C:カープ(鯉)
・特徴→麺:ちぢれ麺、スープ:鶏ガラ、煮干しのあっさり醤油が基本
・大正時代に中国人によって米沢に広まった→1923年の関東大震災を契機に居を移した被災中国人と思われる
・築地の政養軒で修業した和洋中華なんでも作れた常松恒夫氏が米沢ではじめての日本人ラーメン職人

◤本書内で紹介されている気になった文献◢

『米沢ラーメンマップ 麺を楽しむ』(米沢伍麺会)

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