世界魂ランプの今後を考える
明日、4月12日(金)からサンダー・ジャンクションの無法者のプレリリースイベントが始まり、いよいよローテーション前の一番煮詰まったスタンダード環境がやってきますね。スタンダードで使用できるカードが3年に延長されたことで実現したデッキ、世界魂ランプもいよいよ最後の時を迎えるということになります。とは言え、ローテーションが起こるブルームバロウの発売は8月なので、あと4ヶ月弱の期間は世界魂ランプを使用することができるわけです。
ここで問題になってくるのが、サンダー・ジャンクションの無法者で再録される軽量墓地対策カード、《安らかなる眠り》(エンチャント)です。このカードで戦場と墓地を行き来するオートフェッチランドを封じられると世界魂ランプはデッキとして機能不全を起こしてしまいます。白を含むデッキが台頭しなければ採用のしようがないので問題ないわけですが、それを期待するだけでは能がないので可能な調整を考えておきたい、というのがこの記事になります。《安らかなる眠り》は基本的にサイドボードから入ってくるカードなので、その辺も踏まえて検討していきます。
スタンダード環境には様々なエンチャント対策カードがありますが、前述の通り安らかなる眠りが2マナと軽いので、その対策カードとして採用するのであれば1〜2マナでなければいけないですね。パッとリストを見た感じでは下記が候補になりそうです。単純にアーティファクトやエンチャントを破壊する《帰化》カードではなく、選択肢がある柔軟に対応できるカードを採用したいところです。
《毒を選べ》は1マナと軽いのが最大のメリットです。アーティファクト1つ、またはエンチャント1つ、または飛行を持つクリーチャー1体を生贄に捧げさせます。軽いのですが複数エンチャントが貼られている時には確実に狙い撃てない布告系除去特有の弱さがあります。対策カードとしてサイドインすることを考えると優先度は下がりそうです。
《アトラクサの討死》は《毒を選べ》より1マナ重くなった替わりにアーティファクト1つ、またはエンチャント1つ、または飛行を持つクリーチャー1体を確実に狙い撃って破壊します。対象にできるクリーチャーが飛行を持つものに限定されるので、相手が対策カードをプレイしてこない場合に手札で腐ってしまう可能性があるかもしれません。
《羅利骨灰》はアーティファクトまたはエンチャント1つを追放します。キッカー(黒)(1)を支払うことでパーマネント1つを対象にすることができます。ソーサリーではなくインスタントであること、対象を破壊ではなく追放できるのは明確なメリットです。このデッキは黒マナを土地からは出せないので、キッカーコストを支払う場合には《復活した精霊信者、ニッサ》の上陸誘発からになります。世界魂ランプデッキ自体は基本的にソーサリータイミングで動くので、無理にインスタントタイミングで安らかなる眠りを処理する必要はないかなというのもポイントかもしれません。
《崖からの転落》は2つのモードから選ぶことができます。アーティファクトまたはエンチャント1つを破壊するだけでなく、探検を2回することを選ぶことも可能です。このデッキの構造上、土地を墓地に落としたいのですが、手札に土地を持ってくることでもアドは取れるので悪くはありません。探検はクリーチャーがいないと使うことができないのがマイナスに働く可能性もあるかも、という感じでしょうか。
《ストームケルドの先兵》の出来事でアーティファクトまたはエンチャント1つを破壊できます。クリーチャーモードは6マナと重たいものの、6/7のクリーチャーとして唱えることもできるのは強いかもしれないですね。6マナもこのデッキでは出せなくはないというのもプラスかもしれません。
個人的には《崖からの転落》か《ストームケルドの先兵》を試して採用を決めてみようかなと思います。「他にもっといい候補があるよ!」という方はぜひ教えてくださいね。
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