さとし

東大大学院修士2年。認知科学専攻。 勉強や仕事で役立つ考え方をstandfm(http…

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東大大学院修士2年。認知科学専攻。 勉強や仕事で役立つ考え方をstandfm(https://stand.fm/channels/62523cd67cd2c74328dc0e91 )で配信しています。 フォロバします!

最近の記事

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①モチベーションで勉強や仕事をしない ②「効率」は不要。生涯学習に大切なこと。 ③勉強する上では、机に向かっていない時間が重要 ④一流の人は努力しない? ⑤何もしない時間が大切。「デフォルト・モード・ネットワーク」の話。【さとしPodcast 2024年2月】

【タイムスタンプ】 00:00 モチベーションで勉強や仕事をしない 03:50 「効率」は不要。生涯学習に大切なこと。 07:03 勉強する上では、机に向かっていない時間が重要 09:48 一流の人は努力しない? 11:58 何もしない時間が大切。「デフォルト・モード・ネットワーク」の話。 ※ この内容は、standfm(https://stand.fm/channels/62523cd67cd2c74328dc0e91 )で、2024年2月に配信した音声をまとめたものです。

    • 「相対性理論」って何? 5段階のレベルで説明

      1. 子供向け: 宇宙には大きなルールがあって、それを相対性理論って言うんだよ。例えば、電車に乗ってる時と外から見てる時で、時間の進む速さがちょっと違って見えることがあるんだ。 2. ティーンエイジャー向け: アインシュタインという有名な科学者が提案した理論で、時間や空間が絶対的なものではなく、どのように見るかやどのような状況にいるかによって変わることを教えてくれるものだよ。速く動いているときと静止しているときで、時間がどう過ぎるかが違ってくるんだ。 3. 大学生向け

      • 「CRISPR-Cas9」って何? 5段階のレベルで説明

        1. 子供向け: 「CRISPR-Cas9」は、生物の遺伝子を「編集」するためのツールのようなものだよ。文章で言うと、間違った単語を正しく修正するのと似ているよ。この技術を使うことで、病気の原因となる遺伝子を変えたり、新しい特徴を持つ生物を作ることができるんだよ。 2. ティーンエイジャー向け: 「CRISPR-Cas9」は、DNA(遺伝情報が書かれているもの)を特定の場所でカットして、必要に応じて修復や変更する技術だよ。この技術を使うことで、遺伝子疾患の治療や

        • 男性もHPVワクチンを受けた方が良い理由

          HPVは子宮頸癌の他にも、男性の陰茎癌や、男女問わず発症する中咽頭癌、尖圭コンジローマ等の原因になり得るということは案外知られていないように感じる。 しばしば「子宮頸癌の原因となるHPV」とセットで紹介されるのは、間違えてはいないが、「なら男性には関係ないか」という印象を与えかねない気がする。 今回は、1. HPVが男性も発症する病気の原因になること、2. HPVワクチンに関して、簡単に書いてみることにした。 1. HPVが男性も発症する病気の原因になるHPVとは「Hu

        ①モチベーションで勉強や仕事をしない ②「効率」は不要。生涯学習に大切なこと。 ③勉強する上では、机に向かっていない時間が重要 ④一流の人は努力しない? ⑤何もしない時間が大切。「デフォルト・モード・ネットワーク」の話。【さとしPodcast 2024年2月】

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          「ガーシー裁判」を傍聴した記録

          運よく、ガーシー氏の初公判の傍聴抽選に当選した。 場所は、東京地裁。そこでの状況を記録する。 通常の裁判と変わらず、次のようなアナウンスがあり。 傍聴時は電子機器の電源を切ること。 持ち込めるのは、筆記用具とノートのみ。 裁判では、傍聴席には、政治家女子48党の立花孝志氏の姿が。 また、本件の被害者も傍聴席の関係者エリアに。ガーシー氏はその被害者に対して深々と頭を下げた。 ガーシー氏の氏名、本籍地、住所、職業の有無の確認から裁判がスタート。 まず検察側が、起訴

          「ガーシー裁判」を傍聴した記録

          「頑張らない」の本当の意味

          ※ 以下は音声の書き起こしを、ChatGPTを用いて書き言葉に校正したものです。 最近、SNSなどで「頑張らない」という言葉を頻繁に耳にします。今回は、その意味について考察してみたいと思います。 私の解釈としては、この言葉は「自分の能力と課題の難易度を一致させる」という意味ではないかと考えています。具体的には、例えば英語を学ぶ場面で、自身のレベルが中学卒業程度であるとしたら、突如「ハリーポッター」や「ジェームス・ジョイスの作品」を読むのは過度な努力が必要です。辞書を引いた

          「頑張らない」の本当の意味

          物事を学ぶのには適切なタイミングがある

          ※ 以下は音声の書き起こしを、ChatGPTを用いて書き言葉に校正したものです。 確かに学びには適切なタイミングがある、と哲学者ゲーテが言っていたと思います。それが本当にその通りだと思っています。 これは個人的な話ですが、自分が何かを考えたり勉強するとき、物事の原理や理由、つまりその根本を追い求める方向に走りがちです。一方で、「これを何に使えるだろうか?」という応用の方を考えることにはあまり興味がありませんでした。したがって、学問の分野で言うと、「理系」、つまり科学の方が

          物事を学ぶのには適切なタイミングがある

          無理して不安を払拭しようとする必要はない

          無理して不安を払拭しようとする必要はない。 なぜなら、それは依存に繋がりやすいから。 例えば、「不安を感じる → アルコールを摂取する → 一時的に不安が和らぐ → 不安を感じる → アルコールを摂取する → ……」のようなサイクルができてしまう。 解決策として、不安を解消する手段を複数持つことも有効だとは思う。例えば、上の例だと、アルコールを一才摂取しないのではなく、適量にとどめる。 それ以外にも、例えば運動をしたり、友達と話したり、趣味に興じたり。 そうやって、分散

          無理して不安を払拭しようとする必要はない

          人は失敗を通してしか、自分事として学ぶことができない

          人は失敗を通してしか、自分事として学ぶことができないと思う。 しかし、社会は、失敗に対して非常に不寛容。 失敗の芽を徹底的に摘み取ろうとする。 それは、その人の学習機会、ひいては未来を摘み取ることと同義である。とても残酷なことだと思う。 それでも社会はすぐには変わらない。自分の人生は自分で守るしかない。 そのような社会に付き合い過ぎず、たくさんの失敗をし、沢山の学びを得る人生の方が良いと思う。 一時の見栄や世間体よりも、長期的な成長を優先する人生の方が、充実した楽

          人は失敗を通してしか、自分事として学ぶことができない

          「EPRパラドックス」って何? 5段階のレベルで説明

          (1) 子供向け: EPRパラドクスは、遠く離れた2つのものが、なんだかんだで互いにつながっているような変な現象を指すよ。たとえば、2つのくじがあって、君が一つを引いたとき、もう一つのくじの結果がすぐに決まるような感じだよ。でもこれ、本当に遠く離れたものでも起きるんだって。 (2) ティーンエイジャー向け: EPRパラドクスとは、アインシュタインと他の2人の科学者が考えた量子力学に関する問題だ。2つの粒子が一緒に生成され、離れた場所に行ったとしても、一方の粒子に何かをし

          「EPRパラドックス」って何? 5段階のレベルで説明

          「小学生にもわかるように」は、エイジズム

          「小学生にもわかるように」は、エイジズムだと思う。 慣用的に使わざるを得ない状況があるのはわかる。それに、自分も使ってしまうことがあると思う。 しかし、本当は良くないと思う。不勉強な大人よりも、物分かりが良い小学生はいくらでもいる。 「女性でもわかるように」が、明らかにアウトなのと同様。 性差別に対しては、敏感になってきたが、年齢に対しては、まだまだ偏見が多い社会だと思う。 【SNS】 Twitter: https://twitter.com/satoshihgs

          「小学生にもわかるように」は、エイジズム

          男女の脳に差はあるか

          「男女の脳に差があるか」という問題を考える際、結局、何をもって「差がある」と言えるかを定義するかが重要となります。具体例を挙げて考えてみましょう。 目の前に2つ、リンゴがあるとします。 そして、「それらが同じであるか」と問われた場合を想像してみてください。 「はい、同じです」と答えることもできます。なぜなら、「どちらもリンゴであるから」ですと。 一方で、「いいえ、違います」と答えることもできます。 「右のリンゴは、左のリンゴよりも少し小さいです」、「左のリンゴには、ヘタ

          男女の脳に差はあるか

          「話せばわかる」は嘘

          人間は言葉を扱う。それゆえ、分かり合える気になる。しかし、全く別の身体を持ち、別の環境で過ごしてきた別個体である。分かり合える方がおかしい。 言語を使用するようになったもの、人類史全体から見れば、ごく最近のことだと思う。まだ十分に淘汰がなされていない。 また、その淘汰圧も、社会保障の充実などで、かかりづらくなっているのかもしれない。誤解のないように補足しておくと、そのような状況が悪いとは思っていない。 何が言いたいのかというと、頑張って相手を説得しようとしても、多くの場

          「話せばわかる」は嘘

          「個性」は、個人が伸ばそうとするものではない。社会が受け入れるもの。

          「個性」は、個人が伸ばそうとするものではない。社会が受け入れるもの。 人はそれぞれ違う。それは当たり前のこと。しかし、社会は、それを同一視しようとする。「同じ"子供"だろ」、「同じ"男"だろ」と。 だからその反発として、「個性を伸ばそう」という動きになるのだと思う。 しかし、そうすると、無理にエキセントリックなことをしだしたり、同じような"変わったこと"をしだしたりする。 個人としては、自然にしていれば良い。それを社会も、自然に受け入れることが大切。

          「個性」は、個人が伸ばそうとするものではない。社会が受け入れるもの。

          「与えられた問題を素早く正確に解く能力」は人間が鍛えるべき力ではない

          「与えられた問題を素早く正確に解く能力」は人間が鍛えるべき力ではない。それは人工知能がやるべきこと。ChatGPTの実用化で流石に気が付くはずである。 自然知能がやるべきことは、文脈を設定すること。つまり、「解く」ことではなく、「問う」こと。 しかし残念ながら、入試が変わらなければ教育も変わらない。ペーパーテストでの入試を最小限にし、AO入試に移行すべきである。

          「与えられた問題を素早く正確に解く能力」は人間が鍛えるべき力ではない

          【ChatGPT】これからの学びの在り方について。AIがもたらす機会と責任。

          最近、ChatGPTが大変話題になっています。私は、このテクノロジーは教育の現場でも、すぐに活用すべきだと思います。小学生から当たり前のようにChatGPTを使うことが望ましいでしょう。 ただ、批判的な意見もあります。例えば、「何をやっているかわからないブラックボックスを教育に使うべきではない」という意見があります。しかし、私はそれを総合的な評価とは考えていません。 確かに、その主張は一理あると思います。しかし、例えばスマートフォンを使っている人たちの多くは、情報理論や電

          【ChatGPT】これからの学びの在り方について。AIがもたらす機会と責任。