死刑についてー修復的司法とは?
77人を犠牲にしたブレイビク受刑者
日本に死刑という刑があることをイギリス人やヨーロッパ人に話をすると
「日本はまだそんなことをしているのか?!」
と驚かれる。
彼らにとっては死刑は野蛮な行為であり、時代遅れなのである。
リンクを下に貼っておいたが、死刑賛成の方はこのビデオを見て
死刑否定派に変わるかもしれない。
死刑制度は日本の「真実をみない」「現実を見ない」社会を物語っていると私は思う。
最近のオウム真理教の麻原被告の死刑が執行されて、死刑制度はやめたほうがいいのではないか?と考え始めた日本人も増えていると思える。
私の死刑制度に対しての意見はたくさんあるので、また詳しく話したいと思うが、今回下記のビデオをみて、この文章を今書きたいとおもって書いている。
死刑制度がなぜよくないか。一言でいえば。
「人は人を殺めてはいけない」
につきる。
人がどんな理由があり権威があろうと、人を殺めてはいけないのだ。
だからそれが大量殺人を犯した犯罪者であってもだ。
それは国家も一個人も人を殺してはいけない。
これは正当な理論だ。
だが、日本人の多くは
「殺された家族の事を考えろ」
「そんな極悪人は殺してしまった方がいい」
「牢獄にいれたら税金がかかる」
などだ。
まずこの報復や、殺された家族。の事だが。
目には目を的な考えがよしとされる世の中であると、争いが絶えない。
危ない人は頬っておけない、税金がかかるなどの意見も含め、
私は「1%でも受刑者に社会復帰の可能性があればそれに力を注ぐべき」
また
「なぜそういったことが起きたかを検証するために受刑者の発言は重要である」
と言える。
松本智津夫被告も結局死刑にしてしまったために
彼がいったいどんな理由でサリン事件などの大事件を計画して、実行したのか。
もはや誰も知ることができなくなった。
僕は殺人を犯した人でも、牢獄にいれることはよくないと思った。可能性があるひとであれば、社会の復帰ができてなにがおかしいのか?
その人が殺人を犯さない、犯罪をしない人間にうまれかわれば、素晴らしいことではないだろうか?
以前に私自身が殺人を犯した夢を見た。
あまりにもリアルだった。
そこで私が感じたのは
「ああ、これでだれも私を理解してくれない、これから皆に嫌われる人生が始まるのだろう」
と絶望感を感じた。
自分が殺した理由もわからなかった。
犯罪を犯すにはあらゆる理由が含まられている。
ネットでの殺人犯にたいしてのコメントでは
「地獄に落ちろ」
「二度と刑務所からでてくるな」
「殺してしまえ」
などがよく目にする。もちろん書き込みをする人が多数派ではないと願うが、すくなからずそういう感情を抱く日本人は少なくはないだろう。
よく考えてほしい
「自分があした人を殺めないという確信はどこにあるだろうか?」
わたしは犯罪を犯したことも、人を殺めたこともないしこれからもないであろう。
だが考えてほしいのは、人を殺した人も私たちとまったく同じ人間で、悪魔でもなんでもないのだ。 悪魔は僕らに潜み、いつ出てくるかわからない。
もしあなたの環境が変わり、お金がなくなり、家もなく、家族もなく、巨額の借金を背負い、そしてだれも助けてくれる人がいなかったらどうするか?
犯罪者を蹴落とすのではなく、犯罪者に寄り添う社会が健全な社会ではないだろうか?
私はこの犯罪者たちを作り出したのは世の中であり、私達自身であると信じる。
だからこそ、なぜこういったことが起きたかを自分をふくめ徹底調査し、彼らを社会貢献できる、成熟した人間へと手助けする義務があると思う。
死刑とは
そういった義務から逃れ、自らの悪魔を否定するのに等しい。
より良い世界を作りたいのであれば、
ノルウェーの様な法制度は必要不可欠であると思う。
正直わたしが理想としていた、ことがすでに起きているとは思ってもいなかった。
殺人を犯した受刑者ですら、認定があれば外部の人と接触でき、自由に暮らすことができるとは。
精神疾患の患者を牢屋の様な隔離病棟にいれる日本はまだ存在するが、問題がある人を拘束してもなんの解決にもならないのだ。
彼らにとって最高の環境を作ることで、自分の犯した過ちを理解していくのではないだろうか。
逆に言えば、ねじ伏せることを繰り返すことで、もぐらたたきのように、悪人がどんどん増えるとも思う。
もぐらたたきの地下には叩いてもたたいても出てくる、悪人の巣窟となるのだ。
根こそぎその悪を断ち切るには、私たち自身の「悪」を認め、正し、その悪に歩み寄り
お互い支えながら新しい健全な世の中を作ること以外に道はないと私は思う。
受刑者に寛容なノルウェーは今【報道特集】| TBS NEWS DIG
https://youtu.be/qhMamQfC4Gw?feature=shared
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