収入が安定すると不安が増える
「安定するとは?」
僕には定収入がいっさいない。だけど誰よりも幸せに生きている。
なぜか?
彼らにとっての安定とは、安定した収入の事を言うのだろう。危険な事をせず、安定した生活を知なさいという事だ。
そしてリスクを冒さず、危ないものには近づくなという事だ。
自営業や芸術家なんて道はあぶなっかしい、何故なら、将来が見えないからだ。
だがぼくは人がこの安定した職を得て、職を失って、途方にくれた人を知っている。それから何をしたらいいかわからないのだ。
自分でお金を自ら生み出したことがないから、自信がなく、放り出された時にどうしたらいいかわからない。そして解雇されると、大抵の人は次の鳥籠を探す。安全策の職を探すのだ。
僕は会社や誰かの下で働くことを否定したいわけではない。それがあなたの「一番」したいことならそれでいい。だけど僕は「安定」を求めるだけで嫌な仕事をしているのは、僕は現実的ではないと思う。
自営業や自分に集中する時間がある人の方が、とても鍛えられる。そういう意味では危ういともいえる。でも危ういからこそ、真の現実的な世界をみることもでき、有意義なお金の使い方をし、安定し、蓄えができる。
もちろん自営業をしたからといって、真実に直面して、自分を見つめない限り同じことだ。
問題は
自分は現実の現実をみつめられるか?
ということ。
本当に、目の前にある問題が何かを把握して、理解して、対応できるかどうか
そういう能力を小さい頃から養うべきなのに、架空の物質的な事ばかり大人は教えて、本質を教えようとしないから、皆いま混乱しているのではなかろうか?
安定と言う言葉の本質を理解できないのに絶対の安定はあり得ない。
安定するという事はどんな状態になっていても真の現実を把握して生きていけるかだ。
どういうことかというと
自分がどんな問題を抱えているか?
自分に必要なものは何か?
という事さえ理解していればどんな状況になっても大丈夫ということ。
そして創造性や直感の訓練をちゃんとしているか? ということ。
安定してぼーっと生きていてはあらゆる渦に瞬間で飲み込まれてしまう。
津波が来るのが本当はわかっているのに。ぼーっと何もしない事と一緒である。
不安や恐怖は常にやってくる。安心してなにもしていないと急な攻撃に耐えられない。
だからこそ常に、鍛錬していないといけない。
今の世界はとりあえず防波堤を作ってそれでなにも考えない。
若いころにはたらいてはたらいて、老後は安泰。そんなのは人生ではない。 現にその仕組みは崩れ去っている。
90代でも働いている(働けばいいというわけではないが)人たちの顔を見たらわかる、楽しくてしょうがないそして、生き生きしてる。 人間とはそういうものである。
常に何かに没頭して、自分をみつめ、前を向いて歩いていく。
自分が一体何をしたいか、真剣に説いたことはあるのだろうか?
架空の現実を追っていっても真の充実と安定は得られない。
Artwork by Satoshi Dáte
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