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グロース銘柄でありながら、安定的配当も出す。マイクロソフト「MSFT」の今後を占う【米国株長期投資】

法人向けクラウド事業Azure、個人・法人向けWindows、Office事業、ゲーム事業Xboxとテクノロジー・エンタテイメント領域で盤石な基盤をもつマイクロソフト。株価も利上げ開始までは右肩あがりでした。

マイクロソフト「MSFT」株価・四半期EPS推移チャート

直近でのEPSが若干下落しているのが気になりますが、基本的には、業績は右肩あがり、純資産(薄紫の領域)も右肩上がりとなっており、収益性、健全性ともに弱点が見当たらない会社です。また、毎年配当も継続してだしており、VIG(バンガード米国増配株式ETF )の主要構成銘柄でもあります。
 
ちなみに、2017年12月期(第二四半期)の決算だけ、純利益がマイナスになっていますが、これは、業績不振の為ではなく、法人税引当金増加によるものです。

以下同社資料より引用(左側が2017年12月期、右側が2016年12月期)

同社の財務データで特筆すべきは、営業CFマージンの高さでしょう。毎年12月期(マイクロソフトの第二四半期)だけ、若干数値は下がるものの、それ以外は近年50%前後をキープしています。じっちゃまの推奨基準では(*1)35%あれば優秀とされているので、営業CFマージンが50%あるといのはかなり優秀な数字といえます。

マイクロソフトの今後を占ううえで、いちばん気になるのは、アクティビジョンブリザードの買収でしょう。何しろ、同社として過去最高額となる約700億ドルの投資金額となりますので、今後の業績への影響はすくなくないと思います。高額で買収したのに、結局、買収した会社の業績がふるわず、評価損をだすとか、よくあるケースですね。直近ではAmazon投資したRivianの評価損を計上して、Amazon本体も赤字になりました。

 そこで、買収される側のアクティビジョンブリザードの株価・業績をみてみましょう。
直近のEPSの下落傾向は気になるものの、純資産は右肩上がり、営業CFも安定的にだしていて、バリュー株のようなチャート形状をしています。バークシャーハサウェイが投資したのも納得できます。

アクティビジョンブリザード「ATVI」株価・四半期EPS推移チャート

今後の業績しだいですが、マイクロソフトがこの会社の買収で大けがすることもなさそうです。私はゲームはあまりやりませんので、同社の競争力や成長性についてわからないというのが正直なところです。ゲーマーの皆さんの意見をうかがってみたいですね。

マイクロソフト「MSFT」株価・四半期EPSトレンドチャート
https://www.tenq.cc/stocks/MSFT

アクティビジョンブリザード「ATVI」株価・四半期EPSトレンドチャート
https://www.tenq.cc/stocks/ATVI

*1 じっちゃま自身の投資経験から生まれた法則!「営業キャッシュフローマージンが高い銘柄を買え」なぜなら買うタイミングを間違えても助かることが多かった!
https://youtu.be/RkzvPAiI07Q?t=42

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