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他の製薬会社よりも割高?イーライリリーの事業モデルを分析する。【米国株長期投資】

イーライリリーの業績は安定成長中ですが、業績の伸びよりもさらに、株価が上昇しています。ファイザー https://www.tenq.cc/stocks/PFE と比較するとその違いがよくわかります。

イーライリリー「LLY」株価・四半期EPS推移チャート

ファイザーの直近年次決算(2021年12月期)のPERは約15倍。一方、イーライリリーの直近年次決算(2021年12月期)のPERは約45倍です。

これは、ファイザーの3倍の水準ですので、割高とも言えますが、割高だと言ってすべてNGではないと思います。成長性に対して確固たる理由があればよいわけですね。

製薬会社の成長性を占う上で、重要な根拠となるのが、医薬品の開発進捗状況です、一般にこれを、パイプラインといって、製薬会社の決算発表の中での重要な項目となっています。

同社のパイプラインは、Webサイト上でも公表されています。段階としては、Phase1から3、Regulatory Review、Regulatory Approval Achievedの5段階に分かれています。

https://www.lilly.com/discovery/clinical-development-pipeline

これら開発中の新薬がどの程度市場で、業績に貢献するのかについては、専門的な知識が必要となります。

以下の、東海東京調査センターのレポートに、かなり詳しい情報がありますので、イーライリリーへの投資を検討されている方は、ぜひご一読をおすすめします。
https://www.tokaitokyo.co.jp/inv_center/stock-f/pdf/0307_lly.pdf

このレポートの中でも注目されるのは、「糖尿病分野で期待の新薬が登場する可能性が高まる」というところでしょうか。もともと同社は糖尿病治療薬、インスリンの大量生産を世界で初めて実現した会社で、同分野には実績と信頼があります。新薬に期待がかかるのも必然といえます。

ちなみに、私ごとで恐縮ですが、ときどき食後に、すこし体がだるくなる症状を感じることがあって、いろいろ調べていました。

原因として考えられたのが、血糖値スパイクの可能性。その後、食生活に気を付けるようにしました。血糖値スパイクは糖尿病へつながるリスクもあり、甘いもの(砂糖、ぶどう糖果糖液糖が含まれたもの)や、生成された炭水化物の摂取が原因となる症状です。

感覚的なところだけでは不安もありますので、血糖値を計測する器具「FreeStyleLibre」が数千円で市販されており、私も使用を検討しましたが、針を刺すのに抵抗がありやめました。

将来AppleWatchとかで計測できるようになるといいですね。

Apple Watchも狙う針を刺さない血糖値測定、その研究結果は?──スマートウォッチと糖尿病治療の新たな関係

糖尿病治療薬は、必要とされている方々には欠かせないものだと思いますので、同社には研究開発に、引き続き頑張っていただきたいですが。個人的にはできれば、治療薬にお世話にならないよう、普段の食生活等を気をつけていきたいと思います。

話が少し脱線しましたが、同社の営業キャッシュフローマージンもここ2年は、良好とされる水準の25%を常に超えており、収益基盤も非常に良好な企業です。

イーライリリー「LLY」株価・四半期EPSチャート
https://www.tenq.cc/stocks/LLY   
過去5年間の配当利回り、配当性向等が確認できます。


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