米国小売りの雄、コストコ(COST)とウォルマート(WMT)の株価と四半期業績推移を比較する【米国株長期投資】
今回は日本でもなじみのある、米国小売りの有名企業である、コストコ(COST)とウォルマート(WMT)の株価と四半期業績推移を比較してみたいと思います。
コストコのチャート、利益推移分析
米国株四半期速報 によると、飛行機の格納庫を改造した倉庫店舗で事業をスタートしたそうです。ちなみに、コストコで買い物をするためには会員登録(有料)が必要ですが、会費収入の全体売上高に対する比率は、2.1%(2020年1月)になります。
チャートをみると、BPSも増加傾向、EPSも安定的に計上と非常に堅牢な収益体質をもつ企業であることがわかります。コロナショック時においても、株価、業績ともに下落は少なく、株価については、コロナショック以降、上昇がしばらく続きました。
ただし、近年はPER40倍程度となっており、小売業としては割高なところもあり、株価の調整が入っています。
ウォルマートのチャート・利益推移分析
コストコと比較して、薄緑(EPS)の領域が、株価に接近しています。これは、コストコと比較して、ウォルマートの方が割安であることを示しています。一方、過去2回ほど、薄緑(EPS)の領域が大きく落ち込んでいる時期があることも気になります。
これは、海外事業撤退に関連する損失計上の影響です。
2018/07期については、ブラジル からの撤退。(80%の持分売却と損失)
2021/01決算期については、英国と日本撤退の売却損で四半期赤字を計上しています。
配当
配当ついては、両社もここ数年連続配当を実施いていますが、安定性に違いがあります。
コストコの一株あたり配当は、ここ5年で、2.14ドルから13.01ドルと幅があります。
ウォルマート配当は、一株あたり2ドル台をキープ、配当利回りも1%台後半から2%台前半を安定的に維持しています。
営業キャッシュフロー
両社とも営業CFマージン(営業CF/売上高)は、おおむね10%を切っており低め。但し、純利益と営業CFとの比較では、基本的に営業CFが純利益を上回っており、無理をして利益を計上しているところはないようです。
Costco決算期は8月になります、毎年、2月期(第二四半期)に営業CFが減少傾向にあるようです。何か理由があるかとおもい、同社の投資家向けサイトを調べてみましたが、理由は残念ながらわかりませんでした。。。
海外売上高比率(米国以外)
両社も同等の割合です。ただし、Walmartについては、海外事業撤退で大きな損失を2回計上しているので、海外事業展開はCostcoの方に軍配があがるでしょう。
COST 26.8%
WMT 23.2%
日本での事業展開としても、コストコの方がうまくいってますね。
最寄りのコストコ、休日になると、車の渋滞が発生するほど混雑しています。
ETF
両方まとめて投資できる、VDC:ヴァンガード米国生活必需品センターETF、もよいと思います。バフェット太郎さんも推奨です。*1)
コストコ株価・四半期EPSチャート
https://www.tenq.cc/stocks/COST
ウォルマート株価・四半期EPSチャート
https://www.tenq.cc/stocks/WMT
*1 バフェット太郎
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