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多少の便利より感情を優先した


自粛生活も終わり、仕事も普通に始まった。
すこしずつ身体も仕事に慣れ、昨日からジムでの筋トレも再開している。

3月頃と同じ…とまではいかないけど、近い状態にはなりつつある。

自粛生活を経て今まで経験したことないような時間を経験することが出来た。

得るものはたくさんあったけど、中でも「限りなく時間だけがあっても、僕は思ったほど有効に使えなかった」という事実は強く心に残った。

こんな風に感じたのは恐らく僕だけじゃないハズ。
今までは散々「時間があれば…」なんて思っていたのに。

僕自身、ずっと自分の思考の中に潜り込んでいられるような人間だったら、もっと時間を有効に使えたかもしれない。

と、まぁ、こんなことを考えつつも、
時間のついでの「自分に有るもの。無いもの」をすこし考えた。

それは経験のような形の無いものから、
実際に手元にある具体的な物まで考えてみた。

そして思った。

「ほとんどいらねーんじゃね?」

◆ほとんど物は必要なかった

そう。ほとんどいらない。という風に思ってしまった。
なぜなら、使っていないorちょっと便利なくらいで無くても大して支障はない。

そんな物があふれていたから。

だから、不必要なものは捨てよう。そう思った。
手元にあっても「不必要」だから。

例えば「本」
本を手元に置いて「こんなに読んだ」と思っているのはわりと気分がいい。いずれ必要になった時にいつでも手に取れるように…と思う気持ちもあった。

でも、ずっとそう思いながら2~3年全く開かない本ばかりが本棚に並んでいた。
本が欲しいんじゃない。本に書かれている情報が欲しい。
僕はコレクターじゃないから、本そのものに愛着なんてない。

そこに書かれている内容が、僕の人生を一歩でも良くしてくれれば、それでよかった。
そう考えたら手元にある本のほとんどが必要なくなった。

それに、今自分に必要な知識が書かれているか?と言われるとそうでもない本も沢山あった。でも、冷静に考えなければ「これらは俺に必要」そう思い込んでいた。

例えば「ベッド」

僕はずっとシングルのベッドを使っていた。
ベッドフレームとマットレス。
ずっと必要だと思ってたけど、これ「折り畳みのマットレスで十分じゃね?」と思い始めた。

当たり前だけど、ベッドはそう簡単に動かせるものではない。
部屋の一角をずっと占領し続ける。

これを折り畳みに変えたら、部屋がめっちゃ広くなる&手軽に扱える。
そう思って今まで使っていたベッドとマットレスを捨て、新しく折り畳みのマットレスを買った。

体感で部屋の使えるスペースが倍くらい広くなった気がする。
毎日のベッドメイクの手間もかからない。畳むだけ。

軽くて移動も楽だから、掃除もしやすい。
そして何より視界がめちゃくちゃすっきりした。

こんな風に目に映るもの一つ一つ「いるか?いらないか?」考えていった結果

・本
・ベッド
・タブレット
・バスタオル
・着ない服
・いろんな契約書類
・掃除機
・マット
・カラーボックス
・使っていないアプリ
・パソコンの中の不要なファイル

小さいものから大きいものまで、めちゃくちゃな量を捨てた。
おかげで部屋はやたらすっきりした。

物が無いから掃除もしやすいし、散からない。
きれいな部屋にいるから気分も良くなる。

◆別にミニマリストになりたいわけじゃない

はたから見たら、完全にミニマリストのそれだ。
ミニマムに生きる。自分の世界を大切に。みたいな感じの生き方。

やっていることは同じだけど、
決してミニマリストを目指しているわけじゃない。
ただ、今まで手に入れた物のほとんどが不要と思っただけ。

ミニマリストについて調べていると、
「ミニマリストを目指しています!」みたいな人がいる。

別にその人の考えを否定するわけでは無いけど、
ミニマリストって表面的に目指すものではなくて、結果としてそうなるだけの話なんじゃないか?って思う。

手に入れるものを必要か、必要じゃないか?って常に考える生き方が「ミニマリスト」なんじゃないか?と。
ちょっと話は逸れましたけど、僕自身べつに目指したわけではない。

◆その便利は本当に必要か?

自分に本当に必要な物なんて、
マジでそんなにないんだな。ってつくづく思う。

世の中は「あれば便利」だけど、
無くても問題ない物ばかりなんだな。と。

最近、土鍋でご飯を炊く方法を学んだ。
きっかけは賄い。

今働いているお店ではご飯をココットで炊く。
やり方を聞いてみたら意外と簡単だった。
自分でも出来そうだな。と。

確かに、炊飯器はボタンを押すだけで失敗なしでご飯が炊ける。
それに比べ土鍋は少し手間がかかる。

だけど、死ぬほどめんどくさいか?って聞かれるとそうでもない。
スマホでタイマー動かして、コンロの火加減を調整するくらいだ。

しかも、土鍋で炊いた方が圧倒的にうまい。
ってなると、もはや炊飯器いらないんじゃね…?という気持ちになる。

簡単や便利はたくさんあるけども。
“その便利”は本当に自分に必要なのか?と問うことで「いらない」は見え始める。

◆必要な物を探すより、いらないものを見つける方が簡単

目の前にあるものが本当に必要かどうか?
このことを考えるのは大事だな。と思った。

いらないものがあることで、
気が散ったり、場所を占領したり、コストがかかる。
コストがかかると感情が悪い方向へ流れる。

探し物でイライラしたり。
部屋が散らかることで掃除に時間がかかったり。
ホコリが目に入り、きったね。と思うことがあったり。

だったらいっそのこと手放して物が無い方が、気持ちがすっきりする。
良い感情になるんだ。

感情が良い方へ流れることが、
生きる上ではとても重要なことだと思った。

その為には、多少の便利よりも、
物がない方が感情には良いと僕は思う。
だから、この生活をしばらく続けてみる。

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