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Basketball Diary Ep.02 『学』と『楽』

前回の投稿に書いたアメリカ遠征の中で、もう一つとても印象的だったことがあります。それは、アカデミーでの練習前のこと。コートにやってきたアメリカ人のコーチングスタッフたちが、せっせとボールを運び、練習試合のための椅子を並べ、タイマーの配線などをセッティングしていたことです。もちろんプレーヤーたちはまだ会場には来ていません。
練習に関わるあらゆる準備が整った頃、「ハーイ」と陽気な挨拶でようやく高校生のプレーヤーたちが集まってきます。プレーヤーは、コーチが準備した椅子に座ってバッシュの紐を結び、コーチが準備したボールをそれぞれが手にとってシューティングを始めます。練習はコーチングスタッフがタイマーを操作して進んでいきます。プレーヤーは完全にプレーに没頭し、存分にそれを満喫していました。バスケットボールを通じて、本当に楽しそうな時間を過ごしている子どもたちの様子と、それを全力でサポートする大人のスタッフたち。
日本の部活動で育った自分にはない世界でした。教育の一環としての「学びのスポーツ」と、生活を豊かにするための「楽しみのスポーツ」の違いなのでしょうか。スポーツに取り組む子どもたちに対して、大人の関わり方がこうも違うのかと、またまた考えさせられた出来事でした。

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