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スキルの練習効率を高める「難易度調整」の方法②自由度制限

練習効果を高めたいなら、メニューの難易度は高すぎても低すぎてもいけないよー」
という話を以前しました。

以前、難易度調整の方法の1つである「部分練習法」を紹介しました。

今回はそのつづき。
難易度の調整方法2つめ
自由度制限
についてお話しします。

難易度の調整方法はひとつじゃない

「え、ちょっとまって!難易度の調整って何種類もあるもんなの?」
って思ったかもしれないですね。

じつは、難易度調整は
「なにを学ぶことを目的とした練習をしたいのか?」
「覚えたいスキルの種類は何か?」
によって調整の仕方を変えたほうがいい
場合があります。

前回紹介した「部分練習法」だけでは、逆に効果が落ちちゃうものもあるんですね。

たとえば、
・靴ひもの結び方を片手ずつ練習
・ゴルフのティーショットの練習でテイクバックとフォロースルーを分解して練習
みたいなのは、効果的ではありません。
まあ、靴ひもを片手ずつ練習しようって考える人はなかなかいないと思いますけど。笑

自由度制限ってなに?

自由度制限とは、
決まった条件の中だけで課題をこなす
という方法です。

スマホのフリック入力を練習アプリなんかだと、
最初のうちは
・特定の音だけを使った単語が出題される
(あ〜さ行の音だけ、う段の音だけ、濁音なし、など)
・おんなじ順番で出題される
といった具合に、打ち込む文字の範囲が日常で実際に使うときよりも、ずっとせまくなっていますよね。

条件をしぼったぶん、同時にやることが減り、課題がカンタンになるというわけです。

他の例を挙げるなら、

・ピアノ・・・一度に弾く音の数をへらす、テンポを遅くする
・バッティング・・・コース・球速・球種のどれかを固定する
・試験勉強・・・小問で誘導のある問題や選択肢のある問題に取り組む
・プログラミング学習・・・特定の動作を実行させるだけのプログラム
・作曲・・・知ってる曲のコード進行を用意して、そこにメロディーを当てる
・文章作成・・・穴埋めすれば文章になるようなテンプレートを使う

といった感じ。
それぞれの技術に対してのくわしい解説は、また別の記事にまとめようと思います。

難易度の調整方法は使い分けが大切!

今回は、練習の難易度を調整する方法2つ目
「自由度制限」
を紹介しました。

ひとくちに
「まずはかんたんなメニューから練習しよう!」
といっても、そのむずかしさの調整っていろんなやり方があるんですね。
奥が深い・・・。

まだほかにも調整方法がありますので、また後日記事にします。

あとはよしなに。


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