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ミステリと言う勿れのロケ地

広島県を舞台とした映画「ミステリと言う勿れ」。ロケ地のひとつが岡山県倉敷市児島にある国指定重要文化財の旧野崎家住宅です。製塩業で栄えた野崎家ですが、その秘書を務めたのが小西増太郎。1861年岡山県生まれ。1879年、18歳の時に洗礼を受けています。明治の最初期のクリスチャンのひとりです。神田のニコライ堂で5年間、ロシア語を学習し、野崎家の支援でロシアのキエフ神学大学に留学します。正教会の信仰を持っていました。

モスクワでトルストイと知り合いになり、トルストイの葬儀に参加した唯一の日本人となります。トルストイが小西に贈った聖書が伝わっています。帰国後は、京都大学や同志社で教えながら、トルストイ作品の翻訳にも携わりました。

映画の主演の俳優の父親が同志社大学出身と言うのも旧野崎家住宅との不思議な関係性です。

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