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滝沢秀明と水星の魔女とシェークスピア

滝沢秀明が立ちあげた新会社TOBEが話題になっている。芸能界よりもこのネーミングの方に関心がある。どうしても、シェークスピアの戯曲ハムレットの有名なセリフTo be or not to be~を連想してしまうからだ。関係があるのかないのか。ずいぶん前に滝沢氏はロミオとジュリエットを現代に翻案したドラマに出演していたが。

「生きるべきか死ぬべきかそれが問題だ」という翻訳が有名だ。しかし色々な和訳があって、最近シェークスピアの作品を個人で全訳された松岡和子という方は「生きてとどまるか、消えてなくなるか」と訳す。この人は旧満州の生まれだが、引揚げ後、しばらくの間父親の実家であった岡山の造り酒屋に身を寄せている。

そう言えば、機動戦士ガンダムの新作「水星の魔女」の元ネタもシェークスピアの「テンペスト」だ。最近、エンタメ界隈はシェークスピアづいているのだろうか。更に遡るとテンペストにも元ネタがある。シェークスピアは旧約聖書、創世記のヨセフ物語に物語の着想を得ている。

物語の骨子や原型みたいなものは、すでに聖書の中に出尽くしているという説も聞いたことがあるが、そうなのかもしれない。別にキリスト教徒でなくとも聖書に触れることで物語の背景がよくわかるということは言えるだろう。牧師として、なるほどこのストーリーは聖書のあれが元ネタだろうとか、キリスト教史のこのネタが下敷きだろうと嗅覚が働く時がある。現代の宗教性は意外なところに現れる。

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