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SatoshiIwasa
2023年2月23日 21:59
手紙に手紙を書きたくなる秋に癒着する水のこの温度ではわたしから脱皮した皮膚はとけない汽水にすむ二枚貝は明け方の亡骸を咥えて肥るというのに吐息がまだ散文とはほど遠い時間自分の身体もこの土の重力につづいているのだろうか葉のこすれる音がしなければ静けさがどこから来たのかすらおもうことはなかった林道をあるいた記憶を栞にして野鳥が力尽きている様子が物語の二連目から書き出される