AIが知っているであろうなにがしかの事実に対して、その次の展開のアイデアを考えてもらったらどのくらいいいアイデアを創り出せるんだろうか、、という興味から始まった「アンジャッシュ渡部建の奇跡的な再起の物語」
を創作してもらうシリーズ。これまで、BingやBardの予期せぬ反応でちょっと横道にそれたりもしたので、再挑戦の前にちょっと整理しておきます。
① Bing AIに頼んだら驚愕の創作能力を発揮したが、ナゾの自己検閲(?)
機能で最後は幻に…
AIにアンジャッシュ渡部建の奇跡的な再起の物語を創作してもらったら...|SATOSHI (note.com)
② Bardにも同じ依頼をしたらいきなり拒否。他のお題でも拒否。恋愛が絡むとNGなのかと混乱
対話・創造型AIに物語のあらすじを作ってもらおう・その2 最新のGoogle Bardに頼んでみてわかったこと|SATOSHI (note.com)
③ まったく想像外の言葉でNGだったことが判明
あらすじの創作を拒否された原因は「恋愛」ではない・・・判明したのは想像もつかない地雷を踏んでいたということ|SATOSHI (note.com)
いったんかなり横道にそれてしまったBardとの対話ですが、その回り道を経て、もう一度「アンジャッシュ渡部建の奇跡的な再起の物語」の創作にチャレンジしてもらいます。まずは②で拒否された依頼文ですが、「不倫スキャンダル」を「スキャンダル」に変更するだけで対応してもらえることがわかりました。
ただ、これで生成してくれた物語のあらすじは、とても凡庸なものだったのでもう少しプロンプトを工夫した方が良さそうです。下記のようにしました。
SATOSHI
かつては人気お笑いコンビとして、また芸能界きってのグルメ芸人としても人気を博しながらスキャンダルにより表舞台から姿を消し、一度は失意のどん底に落ちたお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建。彼が相方とともに、奇跡的に再起を遂げ、だれも想像できなかったような展開で新たな境地を切り開き、大きく羽ばたいていく3部作の物語のあらすじを創造力たっぷりに創ってみてほしいです。第1部は、芸能活動を再開するところからスタートし、第2部にかけてアンジャッシュとして大復活を果たし、さらに第3部では度肝を抜くような奇抜で壮大な展開で、全体としては12年間くらいにわたるストーリーとして、3000文字以内くらいで書いてみてください。
>まずは第1部と第2部から見ていきましょう
まず第1部。こっちが書いたらNGだったくせに自分では堂々と「不倫スキャンダル」ってどういうことなんだ!?
それはさておき、2022年に芸能活動を再開したが人気を取り戻すのは難しい状況、というのは調べたことなのか、たまたまなのかわかりませんがだいたい実際と合ってそうですね。
「ぐるぐるナインティナイン」に「復帰」というのは、私はこのあたりのことに詳しくないので実際がどうなのかわかりませんが、そもそも実際通りかどうかに興味があるわけではないのでここではスルーします。続く「おっさんずラブ」続編への出演は、なぜこれが出てきたのか興味深いところですが、確かに実際にそうなったらなかなかの復活劇ですね。続いて第2部は自身の冠番組やグルメ系のYouTubeチャンネル開設などをまぁいい感じで創作してくれました。次に第3部。
宇宙旅行。ちゃんと壮大なストーリーにしてくれました。
…ただ、どうもちょっとパンチに欠けます。先日Bing AIで経験したような、うわっこう来たか!というような驚きがありません。そこでおだてたりしながら何度かやり取りをして頑張ってもらいました。その最終版は以下に紹介しますが、どうもBardはわりとマジメな性格で、先生や上司の指示にお行儀よく従おうとする優等生タイプ。その殻はなかなか破ってくれない印象でした。 プロンプトのトーンを変えたらどうかと、「ヤバめの展開で」とあれこれ軽薄なノリに変えてみたら、使ったワードがヤバいらしくて回答拒否。
2023年7月現在、何か読み物を描く際の有能なパートナーになってもらうには、まだまだこちらのプロンプトの工夫を更に重ねるか、Bardに際どい球を打ち返せるように進化してもらうか、あるいはその両方が必要なようです。