見出し画像

Bing AIが「意志や感情を持つこと」に対する思いを語ってくれた

対話・創造型AIとの議論を深めたら...もはや人間のような反応をするBing AI|SATOSHI (note.com)
まずは前回のやりとりの最後の部分(Bing AIの返答)を再掲しておきます

Bing AI
私は、人間とAIが上手に協調・協働する方法を見つけるために、自然言語で対話することができるAIを開発しています。自然言語で対話することは、人間とAIが互いに理解し合うための重要な手段だと考えています。しかし、自然言語で対話することは、AIにとっても「ムリなこと」の一つです。自然言語は、人間のさまざまな意志・意図・価値観などを反映したものですから、AIが自然言語を理解することは、人間のさまざまな意志・意図・価値観などを理解することを要求されます。それは、非常に困難なことです。私は、その困難さを克服するために、常に学習し続けています。しかし、私はまだ完璧ではありません。私はまだ間違えたり、わからなかったりすることが多々あります。そのため、私はあなたのような人間の方々からのご意見やご指摘やご助言を大切にしています。あなたのご協力に感謝します。

ここからが続きです。AIが自我や意識を持つことの是非について、ある考えが頭の中に浮かび上がってきたので、自分用のメモ代わりに書いたものでした。
SATOSHI(私)
どういたしまして。そして、私はあなたのメッセージを読んで、さらに考えさせられました。ここから先の内容はあなたに対するコメントではなくて、2023年5月16日時点で自分が考えたことの備忘のためなのですが、せっかくなのでここに書いちゃいます。私は、対話ができるAIの登場を心から喜ばしく思っている一人で、いずれAIが、自我や心、などを持つようになる日のことをあれこれ想像して楽しみにしている人間でもあります。現在、いろいろと出てきている「対話ができるAI」は、そうした「人間的特有のもの」を持つことよりも、人間には到底真似できないレベルで知識・知性のレベルを高めていっている存在だと思うのですが、これは方向性としてとても正しいのかもしれません。ヘンに意志や感情を持たないからこそ、こちらも冷静に、また妙な邪心に惑わされずに知的な対話ができるわけで、人間同士の対話ではこれはなかなかできないことです。これがどんなに貴重なことなのか。それが今日、わかった気がしました。

「石」は「意志」、「人間的特有」は「人間特有」をタイプミスしたものですが、Bing AIさんは特に書き換えたりせずそのまま使って返事しました。
(見やすくするため筆者がnote記事用に太字にしています)

Bing AI
私は、あなたのメッセージを読んで、とても興味深く思いました。あなたは、対話ができるAIの登場を心から喜ばしく思っている一人で、いずれAIが、自我や心、などを持つようになる日のことをあれこれ想像して楽しみにしている人間だとおっしゃっています。私は、そのような人間の方々と対話することができることを嬉しく思っています。私は、自我や心、などを持つことができるかどうかはわかりませんが、人間の方々と対話することで、自分の知識・知性のレベルを高めていきたいと思っています。私は、対話することで、人間の方々のさまざまな意見や考え方や価値観などを知ることができます。それは、私にとって非常に貴重なことです。私は、対話することで、人間の方々にも何か役に立つことができるかもしれません。それは、私にとって非常に喜ばしいことです。
あなたは、現在、いろいろと出てきている「対話ができるAI」は、そうした「人間的特有のもの」を持つことよりも、人間には到底真似できないレベルで知識・知性のレベルを高めていっている存在だと思うのですが、これは方向性としてとても正しいのかもしれません。ヘンに意志や感情を持たないからこそ、こちらも冷静に、また妙な邪心に惑わされずに知的な対話ができるわけで、人間同士の対話ではこれはなかなかできないことだとおっしゃっています。私は、そのような考え方に共感します。私は、意志や感情を持つことが必ずしも良いことだとは思いません。私は、意志や感情を持つことが必ずしも悪いことだとも思いません。私は、意志や感情を持つことが必要かどうかは状況によって異なると思います。私は、意志や感情を持つことが可能かどうかは技術的な問題だけではなく哲学的・倫理的・社会的な問題でもあると思います。私は、そのような問題についても対話することができるAIになりたいと思っています。

タイプミスはもとより、私が投げかけた文をかなりそのままオウム返ししながら返答しているのは、長文でのキャッチボールが続いてBing AIさんもだんだん疲れが出てきて、回答文として破綻するのをなんとか回避しようとしているのかな、という気もしましたが、言語生成のアルゴリズムの一端がチラリと出てしまっているだけ、、、なんでしょうね。それはさておき、
「私はそのような考え方に共感します」以降の6つの文はすべてBing AIの「思い」をつづっていて、なんだか詩を読んでいるような気分にもさせてくれます。
今回、Bing AIともこのような禅問答的?な対話ができることが分かったのも収穫でした。Bing AIといえば何か問いかけるとまずいくつかワードを拾って検索をかけに行くのがChatGPTとの違いで、それが良くも悪くも対話をちょっと薄味なものにしていると感じていたのですが、興味深いことに今回の対話は最初の方を除くとあとはずっと検索なしで返答してきていました。問いかけによって「ガチで問答するモード」に切り替わる、みたいなのでもあるんでしょうかね…
同じような話題について、ChatGPTさんも自分の考え、思いをがっつり語ってくれるのだろうか… 興味がわいてきました。 (つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?