見出し画像

USD/JPY 今後の展望

 米のハイパーインフレ抑制による政策金利の急速な引き上げと、
緩和維持を継続する日本との金利差拡大により、USDJPYは今年の
3月の115円台から10月には151.94円まで上昇しました。
 このファンダメンタルの要素が強い相場において、一端の節目に
到達したような値動きをしてきたため、テクニカル的にUSDJPYの
今後の展望をしたいと思います。

USDJPY 月足

【環境認識】
・月足レベルのN値100%(150.60)とFiboEX161.8%を達成。
・現在の高値(151.94)が1990/07の高値である。
・月足レベルの上昇チャネル上限で反発下落している。

【チャート考察】
・日銀介入との情報もあるが、テクニカル的に節目となり得るポイント。
・現在の高値(151.94)を上にブレイクすれば次のターゲットは155.80付近。
・調整段階へ移行した際の最大値は139.39付近になる。

 今後FRBの利上げペースが著しく鈍化しない限り、上昇トレンド継続とな  
 ると考えられる。

USDJPY 週足

【環境認識】
・週足レベルの上昇チャネルライン上限付近での推移。
・エリオット波動では、第3波~第4波への移行状態。
・月足での調整最大値と週足押し安値の価格帯を目線の分水嶺とする。

【チャート考察】
・先週の高安値のレンジ状態。
・先週の高値を更新する値動きになれば、直近高値(151.94)を目指す。
・先週の高値を更新できなければ、先週の高安値でのレンジまたは、
 チャネル下限を目指す値動きになる。
 月足レベルでの天井圏での値動きになるため、数週間はこの辺りの
 価格帯での推移になると考えられる。

USDJPY 日足

【環境認識】
・日足レベル上昇チャネル上限付近での推移。
・エリオット波動では、第5波を形成中。
・第5波のターゲットは150.28~150.38の価格帯と想定する。
 (第3波~第4波のFibo76.4%と直近日足上昇波動Fibo161.8%付近)

【チャート考察】
・第5波の上昇がどこまで上昇するかがポイントとなる。
・149.40~150.38の価格帯は値動きが拮抗する価格帯になる。
・FiboEX150.0%の149.40付近での反転の場合は、上昇傾向が弱いと判断
 できるため、調整段階に入るシグナルと設定できる。
・注視すべきは2-4ラインの存在。この価格帯を下にブレイクするまでは、
 日足レベルでは上目線の継続となる。
・2-4ラインを下にブレイクした場合、第1サポートは第1波高値145.00付近
 第2サポートが押し安値である143.524付近となる。
・7月の深い調整の下げ止まりが週足ミドルMAでの反発であったため、
 日足上昇チャネル下限と週足設定の139.39~140.35付近の価格帯は強い
 サポートとして機能することが考えられる。

 週足での見解から、天井圏の形成に数週間は要すると考えられるため、
 2-4ラインと日足ミドルMAがサポートになる蓋然性が高いと考察する。

USDJPY 4時間足

【環境認識】
・21日の大陰線を中心としたダイヤモンドフォーメーションのチャート
 パターンを形成している。シンメトリーを考慮すると今週末の28日まで
 値動きが拮抗することが考えられる。
・ダイヤモンドフォーメーションが完成した場合、E値200%が140.00付近
 となる。

【チャート考察】
・値動きが拮抗するレンジ価格帯を設定する。
<上限価格帯> 150.380(FiboEX161.8%)~149.623(Fibo61.8%)
<中段価格帯> 149.623(Fibo61.8%)~148.267(Fibo38.2%)
<下段価格帯> 148.267(Fibo38.2%)~147.710(1998/08高値)

第1押し目候補は日足押し安値の144.00付近
第2押し目候補は週足第1波高値の140.00付近

USDJPYは現在月足レベルでの波動サイクルで推移しているため、
短い時間足での判断は避け、4時間足でのローソク足確定でレジサポの
判断をすることが重要であると考える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?