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#249 夜と霧を読んで、この事実が未来につながれていく事を切に願った話。
こんにちは!けーたです。
今日は「夜と霧」を読みましたので、気づきなどについてnoteの残しておきたいと思います。
正直今回1度読んだだけでは消化しきれていません。
そして、自分の人生のいろいろなタイミングで読み直してみる価値のある示唆にあふれた本だなと心の底から感じました。
この本との出会いを含めて、本の内容と学び気づきに触れていきます。
〇どうしてこの本を手にとった?
いろいろな所で「夜と霧」の圧倒的な存在感と深さを耳にすることが多かったのですがこれまで手に取るには至っていませんでした。
今回手に取ったきっかけは、死生観に向き合っていたタイミングってことと、普段毎日聴いている荒木博行のBookcafeで取り扱っていたから。
タイミングですね。大事なのは。
VOICYの荒木マスターの解釈が本当に深く深く刺さる回です。
そしてメッセージが「生きる事が、私たちに何を期待しているのか?」
言い換えると、自分の人生に意味を問うのではなく、「行動」して自分の人生に意味を造れているのか?と問う事。
時々刻々と「あなたの倫理感がテストとして問われている」
これを5月の頭に話を聴いて、6月中旬に購入し、6月最終日に読み切る。振り返ると自分自身だいぶ忙しかったのね。とわかる。
内容的には170頁程と多くはありません。ただし、内容が深すぎて、パラパラと読むことがまったくできません。
タイトルにもしましたが、この本が人類の未来に必要であり続ける本だなと思いましたので残り続けて欲しいと心底思いました。
まずは、娘と語っていきたいと思います。
という事で、ここからは内容について触れていきます。
〇どんな人に読んで欲しい?
どんな人にも読んで欲しいと思える本でした。ヒトはここまで幅を持っているのだ。ダークサイドの面とそんな状況の中でも全て染まらないヒトもいる
この事実を知るだけでも、読んだ後に何か自分の人生にドットが打ち込まれた気がしました。
私はこの本に出会うのがだいぶ遅かったのですが、人生に寄り添ってくれる良書だと確信したので、可能な限り早いタイミングで読まれることをおすすめいたします。
〇深く深く刺さった内容たち
ありすぎて、ありすぎて正直上げきれません。ただ、表現として感情がものすごく振れた描写については残しておこうと思います。
・わたしはことの次第をのみこんだ。そして、この第一段階のクライマックスにおける心理的反応をした。
つまり、それまでの人生を全てなかったことにしたのだ。
「ねえ、君、女房たちがおれたちのこのありさまをみたらどう思うだろうね。女房達の収容所暮らしはもっとましだといいんだが。おれたちがどんなになっているか、知らないでいれくれることを祈るよ」
強制収容所にいたことのある者なら、点呼場や居住棟のあいだで、通りすがりに思いやりのある言葉をかけ、なけなしのパンを譲っていた人々について、いくらでも語れるのではないだろうか。
そんな人はたとえほんの一握りだったにせよ、人は強制収容所に人間をぶち込んですべてを奪う事はできるが、たったひとつ、あたえられた環境でいかにふるまうかという、人間としての最後の自由だけは奪えない。
おおかたの収容者の心を悩ませていたのは、収容所を生きしのぐことができるか、という問いであった。
生きしのげないならば、この苦しみのすべてに意味がない、というわけだ。
しかし、私の心をさいなんでいたのは、これとは逆の問いだった。
すなわち、私たちをとりまく全ての苦しみや死には意味があるのか、という問いだ。もしも無意味だとしたら収容所を生きしのぐことに意味などない。
抜け出せるかどうかに意味がある生など、その意味は偶然の僥倖に左右されるわけで、そんな生はもともと生きるに値しないのだから。
〇まとめ
読んでも読んでも、理解できない感覚の領域が広がっているというのが正直な感想です。常に傍らに置いておくべき本ということが分かりました。
そういえば、自分の母も実家でそうであったなと気づきました。
この本で取りあげられていた「私たちを取り巻くすべての苦しみや死には意味があるのか?」
言葉としてはもちろん理解できます。ただ、意味を含めて、行動にまで落とし込んで理解できているかと問われると、YESと言えるのか自信がない。
「夜と霧」から本当にたくさんの抱えきれない問いをもらう事ができました。
自分が人生からどのようにあるべきかを問われているか?を常に意識して自分の人生に向き合っていきたいと思います。
誰かの選書の参考になれば幸いです。
ではでは
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