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#96 読書録 塩狩峠を読んで vol.1

今日も、自分のnoteの中で最も頻度の高い読書録について書いていきます。

そして、これまた登場頻度の高いvol.1という表現がついている。自分の記憶だとこれまで一度もvol.2を書いたことがないのに、、、

ただ、今回の塩狩峠の読書録は、初めてまだ読了していない段階での投稿なので間違いなくvol.2が自分の読書録に加わることは確実です

【塩狩峠】最近読んだ中でも、本の中に引き込まれる力が一番力強い。スマホをついつい開いてしまう力よりも強い(逆に表現が弱くなったかな)

という事で、ここからは気づきなどを自分用のメモとして残していきます。

塩狩峠とはこちら。(アフィリエイトではありません)

このnoteにおいて、塩狩峠のネタバレ的なことは書いていませんが、少しでも気になる人はココでやめておいてください。

そして、ただただ、読んで思ったことを書き綴るだけなので、何も得るものはないことをご承知おきください笑

ここまでの全体感

鏡、菊人形、母、桜の下、かくれんぼ、二学期、あこがれ、門の前、捕縄、いちじくまでを読んで

何となく、読み始めて120Pを超えたあたりで、ふと目次がないということにきづきました。

このnoteの投稿する機会がなければ、どのような章立てというか、章の名前が付けられているのかさえも並べて見る事がなかった。

鏡からはじまり、菊人形、母、、、捕縄、いちじく。なるほど。これらを見てもどんな話の流れかはまったくもって想像できない。

そして、最近初めて本を書いている友人と出会い、作り方の一例をみせてもらい、難解な作業であることの一端は理解することができました。

そんな背景もあり、この物語ってどうやって構築していったのか?作者の頭のつくりがどうなっているんだろって、ことにも興味がひかれました。

塩狩峠の舞台は、今から120年ちょっと前の日本。

学生時代まったく社会を勉強してこなかった(特に近現代史)自分としては、この当時の時代背景がまったくない。なんでっ?てぐらい。

無知というか興味のアンテナを立てないと、ヒトは本当に知らない間に人生の彩を得る機会を失っていると改めて思いました。

この当時の生活様式というか、登場人物の背景に流れている社会規範があまりにも今と異なっていて本当にすべてが新鮮である。

なんせ、祖父母が生活していた少し前の世代のお話。だけどまったく想像ができないぐらい今の世界感と異なる世界。

ネットやテレビが全くない世界。蝦夷はへき地だと描写されている世界観。

その当時の当たり前の日常(自分にとっての情報があふれかえっていない日常)が、ココロの内面にヒトがこれほど向き合う時間を生み出しているということに衝撃を受けました。

ここからは、気になった表現や時代背景、こころの動きなどを残しておきます。

気になった表現達

その当時の価値観の表現

人前で涙をみせるのは平民。女が大きな口をあけることは恥ずかしい事。鉄漿をぬって生活している。男子厨房に入るべからず。男子には男子の分があり、、、など。

その当時のおばあさまが発する言葉たちにその当時の士族の価値観がすごくストレートに表現されている事実になんとも言い難い感情が芽生えた。

この気持ちのままで受け止めておくことが良いのだと思うのでそのままにしておく。まったく時代が違う自分が知れる事に感謝。

1通の手紙にもさらりと書く事は難しい

主人公(この表現がなんか適さない気がする)が自分の気持ちに向き合いつつ、自分の内面を言語化する難しさをみて、いつの時代も自分を理解し、外に表現することの難易度は不変的な事実なのかなと思い何となくこの表現が引っ掛かった。ちょっとした安心感なのか?

死が有無を言わさず非常なもの

本当に突然、目の前にあった生が無くなってしまうという経験はない。父の場合も話をする時間があった。

自分の一番大切な人を失った時も、その瞬間から話をすることは叶わなかったが、そばにいてぬくもりを感じる事ができた。

今の自分にとって死とはいつか来るけど、今は絶対こないものという確信めいたものがあり、最近の地震の事もあり距離感がおかしい。

自分の日常がすなわち遺言

上記のような死生観をもっている自分が、いいな、こうなりたいと思った生き方。自分の日常がすなわち遺言。

自分の娘に対して、言葉でのこしてあげる部分もあるが、理想としては父だったらこう考えるだろうなと想像して道しるべになるような生き方をしていきたいと改めて思えた。

想像できない信仰という力

信仰というものが、2者択一で生死と同レベルのモノと図られたときに、同じレベル、人によってはそれ以上という事が今の自分にとってなかなか身体知としては理解できない。

義人なし、一人だになし

この言葉。自分なりの解釈をせずに、ググってしまった自分がいたので、大事な何かを失った気がして今後の自分の戒めの為にここに残しておく。

なんでも、気になったらググる自分が嫌になる、、、

まーいろいろ考えさせられるし、新鮮な事がおおい時間が流れました。これからまだ半分以上、きっと中身はもっと濃くなっていきそうなので、どこかでvol.2を書いて残していきたいと思います。

新しい本との出会いに感謝をこめて

ではでは

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