#123 映画 ビヨンドユートピア 脱北を見て想像を超える過酷な現実を知った話
今日は、ビヨンドユートピア脱北という映画を見てきたので、可能な限り内容に触れないように感じたことなどを残しておきます。
公式サイトがあるのでリンクを載せておきます
見終わってすぐの感想
ドキュメントであるという事、そしてその現実が本当に近くに存在しているのに、この映画を見るまで現実の苛烈さを想像する事もなかったことに何ともいえない気持ちになり、ずっしりと体が重くなったようでした。
そして、同時にこの北朝鮮という国から逃げ出すことを助ける事を生業として生きているブローカーというものが存在している状況についても、死と隣り合わせの危険にいながらも地獄の沙汰も金次第という暗躍をしている姿が映し出されていて、何が正しいのか?そんな考え方さえ近づけなくなるのでは?というぐらい圧倒的な闇の深さでした。
ただ、この状況に至るまでの北朝鮮の経緯などについても、本当に丁寧描かれており、まずはこの状況を知る事が何よりも小さな小さない一歩であり、この事実を命がけで放ってくれた人たちに感謝とも言い切れない気持ちを抱きました。
なんで、感謝とも言いきれない、、、となったのか少し考えてみると、この北朝鮮の状況に対して、自分に何ができるのか?映画を見る前と見た後でなにか行動を変えられているか?と問うと本当に何をすればよいか全く見当がつかないのです。
新しいものを知る。問いを立てる。考える。動く。そんなシンプルにはできない深いものを感じてとモヤモヤした気持ちになったので、単純に感謝ともいえないという気持ちになりました。
ただ、本当に考えるべきことは何か?と深い問いをもらったのでいろいろ自分なりに深めていこうと思いました。
この国を取り巻く近隣国のスタンスについて
もう一つの学びは、脱北者が無事に国を出られたとして、身柄の安全が確保される所まで行く為には、北朝鮮との関係の深い(友好国)を抜けきらなければいけないという事が語られており、自分はこの映画を見るまで北朝鮮という国のあまりの特異性に何となくイメージで独立している国、ただし中国やロシアとのつながりが強い程度の認識でしたが、タイに抜けるまでは北朝鮮との友好国が続くということを知り、今更ながらにアジア圏の不安定さというか不安定による安定を知ることができました。
この映画の中というか現実の世界において情報が統制されている、いま目の前の事実が世界中どこでも起きていると思わされることはメタな視点でその事実を知っている人たちにとっては本当に過酷と感じ、知らなければそれが当たり前となるパラドクスのようなものを感じました。
当たり前に知りたいことを調べて知ることができる幸せを改めて感じることができました。
生まれた場所が違うだけ
北朝鮮に生まれたこと、日本に生まれたこと、その他の地域に生まれたこと。本当にどこに生まれたかだけで、親子で普通に生活することがかなわない世界がある。
なんとも深い言葉です
なかなか、これを見た後にいつものポジティブ思考が働いて何かをやるぞー!とはなりませんが自分の今の環境でどう生きて行けるのかしっかり考えて1日1日大事に生きたいと思わされました。
人と一緒に見に行くよりは1人で見る方が自分自身とじっくり向かいあう機会となりそんな見方も良いかなーと思いました
誰かの映画でも見ようかなという気持ちに刺されば幸いです
ではでは
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