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「あいさつ」の正体

実はコロナにかかり、10日間自宅療養生活中です。

症状は人それぞれ個人差があるとは思いますが、僕は最初の5日間ほどは本当に辛く、熱も40度くらいまで上がり喉が痛すぎてご飯も水も摂れない状態でした。。。

コロナはただの風邪っていう説もありますがとんでもございませんでした。。。

今はやっと回復の兆しが見えてきてる状況です。

皆さんもコロナには気を付けて下さい。

少し頭も体もリハビリしていかないといけないと言うことで、4月から新しく社員が入社する会社も多いと思いますので今日は「あいさつ」について考えてみました。

よく昔から、

挨拶をしっかりしなさい。

と言われて育ってきたと思います。

2、3歳くらいの子でも挨拶はしっかりできますよね。

でも不思議とそんな年齢からでも当たり前のようにできていたことが、大人になって社会に出て挨拶ができない人が多くいらっしゃいます。

挨拶する意味。ってあんまり深く考えたことってないですよね?

相手とのコミュニケーションが円滑に進むから。とか、相手に良い印象を与えるから。とか、そんな感じの

ちょっと抽象的だけど、なんとなく大切なんだなーってことは理解していたと思います。

ではここからが本題ですが、まず人間には欲求の五段階というものがあります。

【マズローの5段階欲求】

こちらは聞いたことがある人は多いと思います。

人は下から上の欲求に向かって満たしていきたくなる性質があります。

・生理的欲求

この生理的欲求とは生きる為に最低限必要な基本的な本能(欲求)です。
食欲、睡眠欲、排泄欲などが当てはまり、これらの活動が満たされなければ生命維持が不可能になります。


・安全の欲求


「心身ともに健康でかつ経済的にも安定した暮らしをしたい欲求」です。
身の危険を感じる状況から脱して、少しでも安心できる環境で暮らしたいという欲求につながります。家に住んだり服を着たりするのもこの欲求からだと言われています。


・社会的欲求

「友人や家庭、会社から受け入れられたい」という欲求のことです。

集団への帰属や愛情を求める欲求であり、「帰属欲求」とも表現されます。

人間には何らかの社会や集団に所属して安心感を得たいという、そもそも一人では生きていけない生き物なのです。

・承認欲求

承認欲求は、「他者から尊敬されたい、認められたい」という欲求こと。

承認欲求を獲得することは、行動のモチベーションになり、自分のポテンシャルへ気づくきっかけや、成長の原動力になっていきます。

SNSなどのイイネやコメント、フォロワー数はこの承認欲求が満たされるからこそ爆発的に世界中で流行った大きな要因とも言われています。

・自己実現の欲求

自己実現の欲求は、「自分の世界観や人生観に基づいて『あるべき自分』になりたいと願う欲求」のことです。

自分にしかできないことを成し遂げたい、自分らしく生きていきたいという欲求であり、理想の自己イメージと一致していることを指します。

現代の世の中では下3つの欲求は満たされている人はとても多いと思います。

餓死する人も少なく、寝てても獣に襲われることもなく、家も服もあり、家族や学校、会社に所属している人がほとんどだと思います。

ということは次に満たしたい欲求が「承認欲求」になるのです。

この承認欲求が現代人に不足していると言われています。

そしてこの承認欲求にも実は段階があるのです。

承認欲求には三段階あり、土台となる欲求が【存在欲求】というものです。

存在を認め→行動を認め→結果を認める

こうすることで承認欲求は満たされると言われています。

そして、この存在欲求を満たしてあげる1番簡単な方法が【挨拶】なんです。

例えば、バイトや職場などに初めて出勤する子がAさん。

バイトや職場の方がBさんだったとします。

Aさんはドキドキしながら、初出勤に向かいます。

職場に着き、扉をトントンを叩き、Bさんが中から出てきます。

Aさんは緊張しながらも

「今日からお世話になります、〇〇です!よろしくお願いします!」


と言った時のBさんのリアクションが、

「はぁ。そうなんですね。」

みたいな感じでで終わってしまうパターンってすごくよくあることなんです。

Bさんは新しく人が来ることも聞いておらず、まともな挨拶もできないまま、Aさんを迎え入れてAさんが使うロッカーも用意されていない。みたいなことが起きてしまうと、その時点でAさんの存在の欲求は満たされず、ここに居場所はない。と感じてしまうのです。

そうすることで、離職率もぐっと上がってしまいます。

なので、お礼を言う、相槌を打つ、共感する。など相手の存在を認めてあげられる手段はたくさんありますが挨拶もそのうちの大切なひとつです。

明るい挨拶が活性化している会社や職場はきっと自分もここにいていいんだ。という存在欲求を満たしてくれる場所になっているんだと想像できます。


あのアドラーも「すべての悩みは対人関係の悩みである」
と言いました。

それくらい対人関係は大切であり、お互いの存在を認めるための挨拶は大切なんです。

もうすぐ4月もスタートです。

会社や職場で挨拶の在り方を見直してみるのも良いタイミングだと思います。



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