美容師の「フリーランス」or「雇用」という話。
「いまは個の時代だ」とよく耳にします。
美容師もフリーランスの働き方が増えてきました。
フリーランスか雇用されてやるか、どちらがいいかは人それぞれ価値観があるかもしれません。
ぼくは会社組織はどこまでいっても「組織あっての個人」だと考えています。
しかし、美容師という職業は【お店や会社】にお客様がついているという感覚はわずかで【その人個人】にお客様がついているという感覚が強いです。
しかしそもそも人間が集団をつくる理由はなんなのでしょう。
それは「集団でものごとを成したほうが、得られる成果が大きくなるから」です。
集団だからこそできることがあります。
人は大きなものごとを動かしたり、大きな利益を獲得しようと思ったりしたときに「集団」になります。
集団で大きな利益を獲得し、獲得した利益を分配する。
そうすることで個々の人間が一人ずつ取り組むよりも、結果的に多くの利益、分配を獲得することができます。
利益を最大化するための方法が「集団で動く」ということなのです。
集団のトップ、リーダーは組織を運営するスキルが必要です。一方で、その他のメンバーに必要なものは、やはり「集団の中でしっかりと利益に貢献し、自らの利益を最大化する能力」でしょう。
フリーランスを礼賛し、独立することがいいこととされ、集団を否定していくとどうなるでしょうか?
集団が全部崩壊して、全員が個人事業主になったらどうなるでしょうか?
おそらく日本は世界でも最弱の国になってしまうでしょう。
なぜ、人は組織をつくるのか?
「組織のメリットは仲間との結束感だ」という人もいます。
もちろんそういう面もあるでしょうが、それは完全に補完的な利益です。
仲間意識というようなものは、おまけです。
集団に属することで得られる第一のものは「個では獲得できないような利益」です。
ここがすごくキーポイントになると思うんです。
集団は大きな価値を世の中に提供することができます。
だから「個では獲得できないような種類の利益」を獲得できるのです。
いくら「個人の時代だ」と言っても、結果として組織から離れてうまくいっている人は圧倒的少数です。
大昔、人間は集団をつくり、みんなで狩りをすることでマンモスも狩れるようになりました。
鳥やうさぎのような小動物だけでなく、自分たちよりずっと大きいマンモスが狩れるようになったのです。
じゃあ一人でマンモスを狩れるのかという話です。
集団にならないと大きな成果が得られないことは、原始人でも気づいていたことなのです。
個人主義に見える人だって、ロケットをつくるとなれば大勢でつくるでしょう。
組織を完全に否定してしまうと、ロケットも一人で作らなくてはならなくなります。
そんなおかしな話はありません。
なので組織であったほうが僕は長期的に見た時に利益を長く多く得られると考えています。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのは組織であることが大切なのではなく、その組織が「何を成し得たいのか」「存在意義」「在り方」「仕組み」がとても重要になってくる訳です。
それがないので、美容師という職業に関してはフリーランスが加速してしまっているように感じます。
組織のトップの人間やマネジメント側を目指す人間はそのビジョンや仕組みをつくり、社員に浸透させ行動させていくことが1番大切なのです。
まとめると、
・フリーランスで長く利益を得続けるのは困難であり組織であったほうが良い。
・しかし組織の在り方を整えていくことが最も重要
と、ぼくは考えています😌
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