【体験記】痔ろうになったお話⑤

前回の記録から、1ヶ月近くが経過しました。
大変ご無沙汰しております。

今朝、ゴムが脱落しました。

2週間ほど前からチクチクとした痛みが患部に出始めていたのですが、先生が言うには、「ゴムの位置が浅くなると、皮膚の薄さから徐々に痛みを感じるようになってくる」とのこと。
ゴムの緩みもあって「遊びの空間」が生まれることで、痛みが生じやすくなるのかなと思いました。このフェーズになると、座ったり仰向けに寝転んだりすることが辛くなってきます。

シートン法は「比較的痛みが少ない」術式とよく目にしますが、最終的には「異物が体内から吐き出される」プロセスを辿ります。吐き出し口は肛門からではなく皮膚を裂いて出る形になるので、そりゃあ勿論痛み出るよねと。

で、昨日の定期診察でいつものようにゴム締めをしてもらい、その日の晩から、皮膚がつねられているような痛みを再び感じながら過ごしました。
先週の締め増し後の方が痛み酷かったので、今週はまだマシでしたが。。
(脱落が近づいてくると出てくる痛みは、少しだけ引っ張った状態の皮膚を全力でつねった時のようなレベルの痛みです。精神的にもかなりキツい)

夜中にも痛みでちょっと目が覚めることもある感じなのですが、姿勢に気を付けながら横になると、なんとか朝まで眠ることができます。そして今朝。

痛くて起き上がれない。10分以上スーハー呼吸を整え、なんとか起き上がる。ただ、ちょっと歩いたら激痛が走って歩けない。

という状況に。これはいよいよか・・・?と思いながらも身動きが取れず。
そんな中やってくるのは、便意

痛くて辛いけど、便は出さなアカン。。そう思い、痛みが引いたタイミングでトイレへIN。ズボンを下ろして屈む途中にも痛みが出てきます。そして排泄。何とも言えない痛みを堪えて一息つけたところで便器を覗いてみたら、取れてました。ゴムが。

恐る恐るお尻を拭き、念のため浴室のシャワーで患部を洗浄。
取れた後は特に激痛といったものも無く、ちょっとヒリヒリする感覚がある程度。そんな感じで、脱落から12時間以上が経過している現在です。

ちなみに、クリニックによっては「ゴムが取れたらそれで処置はお終い!」と書いていますが、僕が通っているところは、脱落後も引き続き患部にガーゼを詰めるよう指導されています。

と言うのも、取れたばかりの箇所にはまだ傷が残っていますし、そこに排便の汚れが付着すると炎症が起こったり、それで治りが遅くなるということも考えられます。また、外側の皮膚がくっついてしまうとトンネルになってしまうので、きちんと内部から肉が盛り上がってくるように、詰めておいた方が良いとのこと。

幸いなことに、ゴムが取れてからは痛みがかなり楽になったので、ガーゼ詰めも気持ち楽に感じます。

肉が盛り上がってくるまでに1~2週間はかかるそうです。
あと一息。最後で大事が起きないよう慎重に完治へ向かいたいと思います。