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zoomオンライン写真展備忘録

1月16日夜、前回のnoteでも書いた「zoomオンライン写真展」を開催した。参加者は60人弱。zoomでこれだけの人前で話すのは初めてだったため、始まる前はかなりの緊張感があった。

参加された方の声を聞くと「これまで新潟になかなか行けなかったため、オンラインで写真を見られて良かった」「新鮮な感覚だった」などの感想が出てきた。

その一方で写真紹介中に画面が突然緑になる不具合や、参加者によっては音が聞こえなくなる場面も出ていた。僕自身もイベント中や終了後、不思議な「モヤモヤ感」をずっと感じていた。

「反応が読めない」ジレンマ?

前にも似たような感覚を経験したことがあった。ある取材を行った際の出来事。聞くべき話を聞き、相手も丁寧に応対してくれた。仕事としては全く問題ない取材だった。でも、何か物足りなさや満足できない気持ちが残った。例えるなら「勝負に勝って相撲に負けた」ような感覚・・・。

今回のことを改めて考えると、「相手にちゃんと伝わっているかどうか」の一点だった。基本、僕が画面共有で写真を一枚一枚紹介し、参加者は「ビデオOFF、音声ミュート」の設定で視聴する形だった。参加者を前に話をしていくが、反応が見えないため次第に「果たしてちゃんと伝わっているのか? 聞いているのだろうか?」と不安に襲われる。進行上、チャットも頻繁に見られるわけではない。同時に「無観客イベントの演者はこんな気持ちなのかな・・・」とも思った。可能な方だけでもビデオONにしていたら、不安は解消されていたのだろうか。オンラインイベントの難しさを痛感した。

ぜひ届けたかった「高校生の声」

写真展の途中、参加している方何人かにインタビューする企画を試みた。イタリアでプロ野球選手だった経験を持つカメラマンの八木虎造さん、昨年の写真展に来場したライターの樫本ゆきさん、毎年写真展開催の際に大変お世話になっている「新潟野球ドットコム」の岡田浩人さん・・・。そして日本文理高校野球部キャプテンの渡邊暁仁くん(2年)、新潟向陽高校野球部前キャプテンの伊藤嵩流くん(3年)の2人の高校生だ。

今回のzoomオンライン写真展参加者の年齢層で見ると、30代と40代が合わせて約6割。10代の参加者は約1割前後の割合だった。ならば若い世代、例えば高校生の声を参加者に届けるのも良いのでは・・・と思った。渡邊くんは野球人口減少についての話が印象に残り、伊藤くんはスポーツマンシップの話が印象に残っている。特に伊藤くんは以前からSNSやnoteで自らの意見を発信していて、個人的にぜひ会いたかった高校生だった。

最良、最善の形を模索するしかない

写真展翌日、参加して頂いた方々にアンケートを送った。既に30件以上の回答をもらい、一つ一つの回答に目を通している。多くのご意見ご感想を見て、「こんな発想もあるのか」「こうすれば良かったのかなぁ」と様々な発見があった。特に感想について「不満」と答えた方の意見はとても響いた。今回のやり方はベストではない。参加された方からの声は非常に有難かった。

イベント終了後、そのままミーティングルームで近しい方々から色々なご意見を伺った。その中で出てきた話題を幾つか挙げると・・・。

●3部構成のオンライン写真展(写真展示の部、トークセッションの部、希望者のみの打ち上げ的交流会)

●小規模でもいいから毎月開催。

●アオーレ長岡での写真展だけでなく、見に行けなかった人に向けてのzoomオンライン写真展の開催。

●写真を撮っている人が自分の作品を紹介する、ライブハウスの対バン形式のイベント(写真交流会?)

●直接交流したい人はzoomで参加、視聴のみの人はYoutubeライブという参加者のニーズに合わせた棲み分け

アンケートの中には「余計な情報を入れず、自分のペースで見てみたい」というご意見も出ていた。一枚一枚紹介するスタイルではなく、スライドショーでじっくり見せてから、もう一度見たい写真をリクエストしてもらう手法も良いのではと考えてしまう。zoomオンライン写真展はまだまだ改善・改良の余地が多くあり、今後は最良、最善の形を模索していく必要がある。トライ&エラーを繰り返して、前に進むしかない。

最後に参加頂いた皆さま、本当にどうもありがとうございました。

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