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hololive 5fes.Capture the Moment stage3 感想レポ

気づいたらアーカイブ最終日なんですけどギリギリ滑り込みで、stage3の感想を述べていこうと思います。
過去一の分量となりかなり読みにくいとは思いますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

他の3記事はこちらからどうぞ。


stage3もチケットは見切れ席、位置的にはD-16でやや右ステージ寄りの位置でした。見切れと言っても右はかなり良く見える位置だったので結果的には大当たりと言っていいでしょう。しかし4公演通して一度も左ステージに縁がないというなんとも偏った座席になりました。

すでに昼にホロハニがあったこともあり、前日からの分も相まって両腕はすでにバッキバキ、気合いで動かしているような状態だったのを覚えています。
千秋楽ということもあって始まる前からワクワクが止まらず、どんなステージになるのかをずと友人と話していたほどでした。結果としてそんな想像を軽々と超えるとんでもないものだったわけですが。


さて、では早速stage3を振り返っていきましょう。
セットリストは以下の通りです。


01.キラメキライダー / stage3メンバー
02.雪花ラミィLamy*Love♡Fest / 雪花ラミィ
03.ω猫 / AZKi
04.ソングオブザデッド / Kureiji Ollie
05.むげんだいすき / 白上フブキ さくらみこ
06.シュガーソングとビターステップ / Watson Amelia
07.mumei / Nanashi Mumei
08.合縁事変 / ラプラス・ダークネス
09.初恋サイダー / 百鬼あやめ 雪花ラミィ Anya Melfissa
10.偽物人間40号 / Anya Melfissa
11.Who's Toxic? It's You! / Moona Hoshinova
12.S.T.Y. / 常闇トワ
13.空色デイズ / 紫咲シオン Watson Amelia Nanashi Mumei
14.Shiny Smily Story / stage3メンバー
15.シンデレラ・マジック / 紫咲シオン
16.ネコカブリーナ / 猫又おかゆ
17.君の最推しにしてよ! / 湊あくあ
18.ぼなぺてぃーと♡S / ロボ子さん 湊あくあ Ceres Fauna
19.僕が死のうと思ったのは / ロボ子さん
20.ODDTAXI / Ceres Fauna
21.melting / 百鬼あやめ
22.Gimme×Gimme / 猫又おかゆ Moona Hoshinova
23.Letter☆彡 / 白上フブキ
24.アワーツリー / さくらみこ
25.灼熱にて純情(wii-wii-woo)
     Newton
    ソワレ
    オリ曲メドレー/ 星街すいせい
26.RAD DOGS / 常闇トワ ラプラス・ダークネス Kureiji Olli
27.The Last Frontier / AZKi 星街すいせい
28.Capture the Moment / stage3メンバー


怒涛の28曲、密度だけなら4公演の中でも随一のものだったと思いました。


01.キラメキライダー

Our Bright Parade,Prism Melodyとくればここに持ってくる曲は一つしか思い当たりません。SSSと並ぶ不動の全体曲からの幕開けとなりました。
もちろんサビ前のコールで開幕から声出していけるのもそうですし、分かりやすいリズムとテンポ感からくるノリの良さみたいなものがあるから気持ちを持っていきやすいというのも好きなポイントですね。

この曲も王道をいくアイドル曲っていう感じで説明不要の良さが会場に響き渡っていました。キラキラとした雰囲気が、より一層ステージに立つホロメンたちを輝かせているようで最高の始まりだなと思いました。

もう散々聴いてきた曲ですが、なんとなくこの公演での披露に勝手な感慨深さを覚えてしまって、すでに一曲目にして一人目頭が熱くなって決壊寸前だったのを覚えています。なんでか私の涙腺にクリーンヒットしてくる曲なんですよ。石濱翔の問答無用で心を震わせにかかってくるメロディはどうなってるんだと言わざるを得ない。

02.Lamy*Love♡Fest

ソロ枠トップバッターはラミィ!待ちに待ち望んだオリ曲を引っ提げて会場を盛り上げてくれました。自己紹介曲の側面が強い曲でありますが、最初の自己紹介部分をライブ用の煽りにアレンジしてくるところとかも、今日のメンバー的にこれ以上の適任はいないだろって思わされるパフォーマンスでした。

身体全部を使った動きが、遠目に見ても映えるというかキレとキュートさとを両立させていて実に良かったです。ほんと可愛いんですよね…。彼女もすごく芯がしっかりしていて、そこからくる努力家な部分を今までも見てきているので、それがこの大舞台でのトップバッターという大役にも繋がっていると思うとここでも軽く泣きそうになってました。応援していたくなる魅力があるんですよ…。(ホロメンみんなそうではあるんですが、特にそういう感情が強いこともあって個人的にそう思いました)

オリ曲や歌ってみたなんかもどちらかといえばクール寄りで落ち着いたイメージがある方も多いかなと思っていますが、綺麗な高音で可愛く歌い上げる方も彼女の大きな魅力なのだと知ってもらえたら私は大変嬉しいです。

ハイテンポ電波ソングなのに加えて、地味にコール難易度が高めな曲ではありましたが、これを現地でコールできた時の高揚感はたまりませんでした。
「ばんざ〜い!からのーまる!からのーまる‼︎」の部分なんかは振りコピできるのも相まってほんと心の底から楽しい時間でした。

03.ω猫

ここに続くのはまさかのあずきち、開演前に友人とあずきちが1ブロック目にきたらω猫の可能性あるよね的な話をしていたのもあって本当に来た時はマジか!という気持ちが強かったです。

定期的に猫曲を出しているのはみなさんご存知の通りだとは思いますが、まさかそれを全体フェスに持ってくるとは結構不意を突かれたところがあります。上記の会話も半ば冗談じみて話していたことだったので余計にそう思いました。ライブ終盤で綺麗に会場を包んで欲しいなって気持ちもあったので。圧倒的な美声でいわゆるエモい方向性で盛り上げてきた今までとは形を変えて、キュートポップに会場を盛り上げる方に舵を切ってきたのは新しい可能性、というと大袈裟かもしれませんがこういうのもいけるんだぞっていう自分の魅力を示しているようで大変良かったです。

しかし、こういう綺麗でお姉さん属性的なメンバーがキュートに歌い上げる曲で攻めてくるの、それだけでギャップにやられる所はありますが本当に卑怯ですよねずるいですよね。しかも新ビジュ+アイドル衣装でにゃんにゃん言われた日にはもうダメさ。ちょっとですね顔が良過ぎる…。


04.ソングオブザデッド

オリー、ホロ全体を見ても段違いのパワフルさが魅力ですよね。がなりや荒っぽいパフォーマンスの迫力もさることながら安定感も兼ね備えているのが強いなと。曲もピッタリというかそのまんまみたいな選曲で非常に分かりやすい良さがあっていいいな思いました。

オリーも低音と高音の切り替えが上手いですよね。あの出だしのパワーからサビで可愛いよりに切り替えて、そこからまた低音のクソかっこいい方向に戻すという目まぐるしい楽しさもありました。問答無用でテンションがぶち上がった一曲でした。

05.むげんだいすき

ユニット一曲目はふぶみこさん、正直みこちはキービジュ的にもすいちゃんとシュガーラッシュかななんて思っていただけに驚きました。この辺りでこの公演何かが変だぞと言う気持ちは微かにありましたが、この時はそれが何を意味するのか知る由もありませんでした。

まあ、この二人のシナジーも言うまでもないところがありますが可愛いを全面に出した選曲はなるほどなと。コッテコテに可愛いアイドルやってます!!って感じがたまらなくいいですね。毎度のことですが白上はこの第一ブロックが似合うというか、船長と並んで切り込み隊長的な印象が強いんですよね。

しかし二人とも場数を踏んでいるだけあって振りの可愛さはもちろんのこと、それをどう表現すれば可愛く見えるか見たいなところまで意識しているような立ち振る舞いが素敵でした。いかにきゅんきゅんさせられるかを心得ている感じしませんでした?
ダンスが上手いのはそれはそうなんですが、足取りが軽やかなんですよね二人とも。それがポップなテンポによく似合っていて目が離せませんでした。キュートアイドル全振りでこれだけでもきた甲斐があったと思わせられる満足感がありました。

06.シュガーソングとビターステップ

第二ブロックはアメリアから。正直これを持って来られるとは思わずだいぶ意表をつかれました。イントロ0.1秒で全てを理解した会場の雰囲気も面白かったですね。

このアメのちょっと舌足らずな歌い方がすごくクセになるというか、可愛くないですか?現地ではあまり見えませんでしたがダンスも可愛いくてエアギターなんかもすごく良かったです。


07.mumei

EN組のオリ曲の中ではここ最近一番聴いていた曲だったのもあって純粋にこの場に立ち会えたことの嬉しさがまず一番にありました。
この曲の雰囲気を伝えるには私の語彙ではあまりに不足しているのですが、寂しさと悲しさも含んだ澄んだ空気が身体に染み込んでいく感覚がありました。

間奏は荘厳な電子音の広がりに呑まれるようなところがありますが、歌唱パートはあえて演奏が一歩引いているというか、ムメイの声を引き立たせている構成になっていて。それだけに歌声にごまかしが効かないところがあるなか、それをステージでやれる度胸もそうですし、それに120%で応えるパフォーマンスは見事でした。確実に盛り上がっているのに静かっていう不思議な世界でした。

私個人はピアノの音がとにかく大好きなんですが、それとEDM特有の電子音との混ざり合いが特に好きなサウンドの一つで静かに綺麗で、でもリズムに乗らずにはいられないっていうこの不思議な感覚は現地の特権だなと感じました。

ムメイ、複雑な感情の入り混じった歌い方が本当に素敵だと思っていて、クリアな歌声に乗る憂いを含んだ表現なんかは特にそれを感じました。曲調も相まって確実にマイナスイオン出てましたね。ペンライトを振るのも忘れてただただ曲に身を任せていたような気がします。


08.合縁事変

ちょっとこの曲純粋にめちゃめちゃ好きなんですがまさかやってくれるとは思わずマジで嬉しかったです。ラプラス、煽りが上手いからついつい乗ってしまう。

私の位置からではあまり動きは見えませんでしたが、アーカイブで見返すと小さな身体に似合わぬ威風のある振る舞いに大袈裟ではない大きな動きとその存在感のデカさを意識させられました。膝をうまく使った縦の動きのキレが特に強いように見えました。これで最後まで息切れしないのもすごいですよね。しかもこの動きと歌唱を両立させてくるのは控えめに言ってもパワーありすぎでは。

歌唱も格好良いのはそうですが、ライブで観客を煽るために平然とフェイクを織り交ぜて原曲じゃ満足できないぐらいのレベルに昇華させているところなんかもかっけぇ…と現地でなってました。

09.初恋サイダー

この正統派信号機ユニット最高じゃないです???
めっちゃくちゃ直球にアイドルしてる感がですねもう良すぎて…。

現地の時はほとんどダンスは見えませんでしたが、3人とも終始忙しなく動いているのに、一つ一つの振りが雑になっていない完成度に目を見開きました。イントロや間奏のエアギターもすごく楽しそうで、キュートさが際立ってたところありますよね。アイドル衣装のフリフリ感とも相まって視覚的にも嬉しい要素が多くて良いなと。結局こういうストレートなやつに弱いんですよね。

3人の甘い歌声の重なりも素敵でしたが、アーニャのすこーしエッジのかかった歌い方が良い塩梅のアクセントになっていたのも好きポイントでした。

個人的には「そんな境界線」のパートがラミィだったのは個人的な歌詞割り芸コマポイントでした。意図してかどうかは分かりませんが明日への境界線に掛けてきたのかなと思いましたね。

10.偽物人間40号

てっきりオリ曲で来るとばかり思っていただけに、アーニャがこの方向で攻めてきたのには度肝抜かれましたね。腹の底まで響き渡る重低音に治安の悪りぃサウンドの迫力は現地ならではの高揚感がありました。
Aメロでの可愛いよりかつ斜に構えた歌い方からサビで一気にかっこよさ全開放みたいな切り替え方をしてくるのつっよいですよね。
「誰か助けてくれ」の搾り出すよな掠れ声なんかもグッと引き寄せられる良さがありました。

アーニャの魅力を上げ始めれば枚挙に遑がありませんが、可愛さやかっこよさとは別に、「クソが」の言い方や舌打ちといった口の悪い言い回しや仕草も上手いし似合うんですよね彼女は。赤いライティングとも合わさってよりシャープにそんな魅力を感じた気がします。

振りに目を向けてもよく動くことよ。個人的にはチクタク音に合わせ時計の針を意識した振りが好きでした。
この一曲の数分間にどれだけ多くの一面を見せつけてくるのかと、完全に情報過多のステージでした。

11.Who's Toxic? It's You!

この懐かしきロックサウンド感、アメリカンテイストな洋楽感がめっちゃくちゃによかったです。両親の影響で洋楽をよく聴いていたのでそれもあって余計に懐かしさを感じました。

ムーナもどちらかといえばバラードなどの重厚感のある曲で会場を圧倒してくるといったイメージがありましたがここでは爽快な切り口で場を盛り上げてくれました。色んな切り口を持って状況によって盛り上げ方を変えられるのは本当に強いですよね。

そして何よりシンプルに歌がうめぇ…ダンスのキレも相まって格別のステージでしたね。軽い感じのステップなんかはさらっとやってますが全く体感ブレてなくてどうなってんだそれとなってた気がします。キックの振りなんかも良かったですね。荒っぽさとは違う吹き抜け感とでも言えばいいでしょうか。そんな感覚があったように思えます。

12.S.T.Y.

正直、アルバムから持ってくると勝手に思っていたのもあってイントロが流れた瞬間にそうだこれがあるじゃん!となっていました。なぜ俺はこの曲の可能性を忘れていた???と。最新のオリ曲なのもあってこれ意外に考えられないはずなのに、どういう訳か頭からすっぽり抜けていました。めちゃくちゃ聴いてたので逆に新しい曲のイメージが無くなってたのが原因です…。

トワ様の曲としては新しい方向性の爽やか系のロックサウンド、イントロからもうめっちゃくちゃに好きな音がずっと鳴ってる感じがたまらなく好きなんですが、生バンドがとにかく映えていましたね。それでいてどこか優しさを感じてじんわりと心にくる暖かさみたいなものが伝わってきました。
元々歌唱力はカンストどころの話じゃないレベルでしたが、ワンマンライブを経て現地で聴く彼女の声はまだまだ進化しているのだとわからされたところがありましたね。

特にこの曲はトワ様からファンに向けた曲な側面が強いですが、それも相まってめちゃくちゃに気持ちの籠った歌唱だったように思えます。
言いたい事はたくさんあるのだろうけど、それを全部凝縮した結果が何も飾らず直球に叫ぶThank Youっていうのは実にらしい感じがします。しかもただの感謝じゃなくて、とびっきりオーバーで渾身スペシャルなTYですからね。もうこっち側からしたら溜まったもんじゃない良さですよ。

トワ様自身のパフォーマンスに加えて生バンドの良いところが全面に押し出されたロックサウンド、極め付けにはラストのシンガロング、トッポかよってぐらい最後の最後まで魅力の詰まった渾身スペシャルなステージでした。
トワ様の清々しい笑顔もとても印象に残っています。
終わった後のやり切った感、満足感はこのフェスの中でも特に強かった気がします。


13.空色デイズ

オタクのDNAに刻まれた名曲、このイントロを知らない人はいるのだろうか。そんなレベルで親しまれているところありますよね。

歌い出しの「君は聞こえる 僕のこの声が」がシオンだったのはちょっとずるいというか、聞こえてるよ…となんか勝手に感動していました。ホロハニで元気な姿を見れていたので安心こそしていたのですが、面と向かって言われるとなんだか謎のエモに襲われてしまって…。声が聞こえる、ただそれだけの事実にどれだけ心が救われた事でしょうか。

ザ・平成の音って感じのするこの曲ですがそこが良いんですよね、安心感があるのもそうですが、わかりやすく盛り上がれるっていうのはライブにおいて重要なポイントですし。
三者三様の振る舞いも見どころでしたが、間奏でみんなニコニコしながら客席に手を振っているのはかなり良かったです。煽りも入れてくれるのも持ちろん嬉しいですが、こういうファンサが入るとちょろいのですぐあ…好き…となっちゃいますね。

シオン、アメ、ムメイの並びってかなり新鮮な気がするんですけど、声が重なるとこんなにも綺麗なハーモニーが奏でられるのかとかなり驚いた記憶があります。こういう今までにない組み合わせなんかを見られるのもライブの醍醐味ですよね。

14.Shiny Smily Story

5thfesで三度目の披露で皆勤賞のSSS、stage1,2でも聴いているはずなのに飽きが来るどころか余計にステージから目が離せなくなていくのはなんなんでしょうか。良い曲はどれだけ聴いても良い曲なんですよ。

これはすでに何度も触れていますが、やはり演者の違いが魅力を変えていくというのは大きいでしょう。同じ曲ではありますが3公演それぞれに、声の重なりの違いからくる良さが出ていたように思えます。

SSSといえばホロライブのアイドルとしての側面を象徴するような曲という印象が強いですが、それゆえにどこかライブには外せないという縛りみたいになっている部分も少なからずあったように思っています。それもあってかライブでは初手に置くのがお決まり、みたいに半ばなっていたところもありましたし。もちろん盛り上がるのは間違い無いので間違ってはいないのですが、何か違う使い方や立ち位置を求めていたところが自分の中にも少しありました。
それだけに今回、明確にSSSをやる理由があったというのは大きかったなと。5thfesというライブを作る上でこの曲の存在って必須なんですよね。これがあるから最後のCapture the Momentを聴いた時の感動が一層高まるのだと思っています。

もちろん、曲単体でも文句のつけようが無いくらい良い曲ですが、ただ良い曲をやたらめったら詰め込むだけではダメで、曲同士の「繋がり」みたいなものってライブにおける重要な要素というふうに私は考えています。今までにもそういった工夫は見られていましたが、この5thfesではその紡いできたものが今までで一番見える形で表現がされていたなと。

そんな意味でもこのSSSは今までの中でも特別なもののように思え、一人で勝手に泣きそうになっていました。

15.シンデレラ・マジック

待ちに待ったシオンのステージ、やっぱり彼女のパフォーマンスには惹きつけられる何かがありますね。しっかりと歌を聴いてダンスも目に焼き付けているはずなのに一瞬で終わってしまう、時間が飛んだような感覚すらありました。

普段は生意気なところもある印象が強いですが、ライブになるとそこがふっと抜けて純粋なかっこよさみたいなところが全面に出てきますよね。しかもかっこいいの中でも凛とした振る舞いのベクトルが強いように思います。普段とのギャップもあってか余計に聴き入ってしまっていましたね。

歌が上手いのはそうなんですが、単純な歌唱力だけではなくて、歌詞の機微というか細かいニュアンスの付け方がとにかく上手いなと感じることが多いです。この曲だと、語気の荒げ方だったり「ね?」の言い方なんかにその上手さがすごく出ていたように感じました。

※余談です。
ホロハニに続いて一緒に行った友人のニッコニコな笑顔がですね、忘れられないです。本当に幸せそうな顔してました。今回ライブ用のTシャツとか準備していなかったようだったので、この日のためにハバ卒Tシャツを渡しておいたのは正解でした。

16.ネコカブリーナ

ぽいずにゃーの時のペンライト、持っていかなかったことを軽く後悔しました。それぐらいには大変に良い一幕でした。

おかゆのパフォーマンスって常にどこかに余裕があるんですよね。それが見ていて落ち着くというか、リラクゼーション的な効能がありそうなんですよ。イントロの伸びやあくびを噛み殺す仕草なんかは特にそれが表れているように見えました。

すごくフラットな気持ちでステージを見れて、ここまで盛り上がりに盛り上がってきた観客の肩の力を、良い形で抜いてくれているところがある気がします。緩衝材的な役割というか、一回クルーダウンさせつつ気持ちは冷めさせてはいけない、みたいな立ち回りっていうだけなら簡単ですが実践するとなると相当な難しさがあるはずなのに、なんてことないようにやってのけるのは彼女の強さですよね。どこにいても想定以上の働きをしてくれるという安心感と万能感は流石の一言でした。もちろんその裏にはとてつもない努力や経験があってこそですが、それをあまり見せずにやれてしまうのはシンプルにすっごいことだと思います。

決して強い音を使っているわけでは無いのに、一つ一つが耳に残る感じなんかもあって終わった時の幸福感は言葉にし難い良さがありました。
作詞作曲がピノキオピーということもあり、どことなくもぐもぐYAMMYを思わせる言い回しやテンポ感が多いのも見逃せないポイントですよね。

生誕祭で嫌というほどわかっていましたが振りがとにかく可愛いんですよ。
猫ポーズは言わずもがな、軽快な調子のステップなんかも特に目を奪われました。自然体でいるのに、どこか魔性の女感のある魅力がありません??
理不尽なまでの可愛さを全身に浴びせられる感じ、もう戻ってこれねぇ…。
本日二回目の猫コールも大変楽しかったです。

17.君の最推しにしてよ!

ステージに立つあくたん、めっちゃくちゃ「アイドル」やってるよなと。なんなんでしょうか、言語化が難しい感覚ですが「アイドル」なんですよね。バーチャルな存在としてのアイドルをやっているっていうイメージが強いんですよ。なんていうんだろうか、「湊あくあ」っていう存在をそのまま歌やダンス、振る舞いに落とし込んでいるとでもいえば良いでしょうか。

誤解を恐れずに言うならいい意味で努力が見えないんですよ。決して努力をしていないと言う意味ではなくて、あえて他人に見せていないように見受けられるところがあると思っています。ファンの前に立つ時は常に完全無欠、みたいな感じですかね。見せるのは努力ではなくて、あくまでも「湊あくあ」と言う存在であるべきみたいな感覚を生で見て感じました。

トワ様なんかもそうでしたが、あくたんもラストブロックに置かれることが多いイメージなのでこのタイミングは贅沢にも思えました。
ただこのブロック、シオン→おかゆ→あくたんで完全に対おかゆ向けあくしお包囲網みたいな並びになっていたのには笑いましたね。

正直ソロはエイムに愛されしガールかな〜なんて思っていただけにこちらできたのは意外に感じました。ホロハニにもシークレットで出てたくらいなのでハニワ曲やりたかったのがあったのかもしれませんね。

あくたんといえば小動物的な愛らしさも魅力ですが、ステージ上の彼女って愛らしさ以上に勇ましさみたいなものを感じることがあって、そんな姿に釘付けになるんですよね。歌に関してもわざわざ言うまでもないってくらいですが本当に上手い。あくたんもニュアンスの付け方の妙に定評ありますよね。可愛い、かっこいい、綺麗、楽しいとなんでもやってのけるパーフェクトオールラウンダーみたいなぶっ壊れスペックしてるイメージです。
「分かればよろしい!」の自信満々でちょっとドヤった言い方とか、Cメロの煽りのニュアンスを含めたコーレスみたいな部分が特に大好き。

個人的に「For The Win」みたいなコールが楽しくて適度にエモを絡めたテイストの曲が好きなのでこの曲も相当にアガりました。
何度も言っていますが、現地で名前を叫べるというのは格別の嬉しさがありますね。長ったらしく書いてきましたが結局コールが楽しいのにつきますね。

18.ぼなぺてぃーと♡S

ホロのアニソンカバーの中だと周年等含めても披露回数の多い、定番カバーのイメージですよねこの曲。開始0秒で歌い出すので初速10割見たいな可愛さを叩きつけてくるのは何度聴いてもいいものです。
あくたん二曲続けてこれは流石の一言でしたよ。

コテコテのキュート爆撃曲なこの曲ですが、面子がとにかく良かった。
ロボ子さん、あくたんにファウナを混ぜてくるの天才か????となってました。お姉さん感がこの組み合わせにちょうどいいバランス感をプラスしてくれてましたね。可愛いの方向性が被ってないから、一曲で三種類の可愛いが接種できるのお得ですよね。もうただの気持ち悪りぃオタクでしたよええ。

19.僕が死のうと思ったのは

ロボ子さんも普段と歌唱時のギャップが大きいと感じるホロメンですがここに関してはマジで度肝抜かれました。

このブロックは左ステージのため、現地では全くと言っていいほどステージは見えませんでしたがそんなのは瑣末な問題でした。純粋に単純に歌が良過ぎた。儚げで、悲しげで、寂しげで、でも力強くて、そんなたくさんの想いが重層的に絡み合った感情の奔流に思わず息が詰まりそうになったほどでした。ロボ子さんの少しハスキーがかった歌声からくる気持ちの籠りに籠った表現力には脱帽しっぱなしでしたね。

死生観みたいなテーマを全体ライブに持ってくるのって一歩踏み外せば気持ちをネガティブな方に引っ張ってしまうリスクがあるだけに、かなり挑戦的な姿勢だなと率直に思いました。特にバーチャルな存在である彼女たちの死生観って余計にデリケートな部分もある中で、ロボ子さんなりの解釈というか、答えみたいなものをしっかりと歌で提示してきたのはただただすごいなと。この曲って単に暗い曲ではなく、その先にある光に至るための暗さ、みたいなところがあると思っているのですが、そこに自分の気持ちを乗せたこのパフォーマンスは間違いなく誰にも真似のできないものでした。
アーカイブで見返した時は最後の表情にグッときましたね。あまりにズルすぎる表情でした。


20.ODDTAXI

この雰囲気を崩さずに繋げられるファウナ、とても良いパフォーマンスでした。落ち着いた空気感と確かな存在感、目を瞑って全神経を耳に集中させたくなるファウナの歌声、どれをとっても素晴らしいとしかいえない。

チルい雰囲氣とは裏腹にクセのあるテンポ感のリリックが挟まったりと地味に難易度が高い曲を完璧に歌いこなしていたのもすごいの一言です。

ファウナのヒーリングボイスでミストを振り撒くような感じ、空気も心も浄化されていってふっと身体が軽くなる錯覚さえ覚えました。本当に癒しの大自然って感じでした。
実際のところ長時間ライブでこういう曲が一曲あるとないとでは違いますね。場を盛り上げるのではなくて整える、そんじょそこらのことでは到底できない技術と唯一無二の魅力だと思います。

こういう曲の力って大きいなと思うので、次の大型ライブでは是非ともバンド以外の、ストリングスや管楽器なんかの生演奏もあったらいいなぁなんて思いました。

21.melting

だから!新曲ならそうと最初に言っておいてくれ!!!
俺が知らないだけでみんな知ってる良い曲なんだろうなぁ…って思ってたら周りの様子もざわついている、まさかと思っていましたがエンドロールで渡辺翔に星銀乃丈の名前が見えた瞬間に頭を抱えました。マジで新曲とは思わんじゃんか…4thのかわ余はちゃんと最初に新曲って言ってくれたのに…。

この程よい疾走感のあるリズムに加えてお嬢の歌声、とてつもないシナジーかましてましたね。配信なんかでは天真爛漫さのある少女らしい愛嬌なんかが魅力ですけど、ステージに立つと綺麗で可憐な面がふっと出てくるんですよね、昼のホロハニでの元気一杯なステージを見ていただけに余計にギャップにやられたとこあります。

このリズム感とエモーショナルな雰囲気を両立させているのは流石の渡辺翔ですね。綺麗で澄んだ青空を想起させるような音づかい、徐々に主張を強める低音、それがサビで一気に弾けて広がっていく曲展開がとにかく良かった。
側から見たら当たり前で、なんてことないと思われるかもしれない瑣末な出来事を、大切な宝物かのように愛おしそうに抱きしめて歌うお嬢にもうとにかくとにかく心を奪われました。

今までのお嬢のオリ曲って和のテイストを大事にして自分に寄せた曲が多かった分、この曲がオリ曲だとは初見では気づけませんでした。今までもどちらかといえば爛漫さ、元気さを押し出した曲の印象がありましたし。
それだけにこの曲に完全に心を奪われました。この公演以降、リリースされてから現在進行形で鬼のようにリピートをかましています。ここ最近のホロの曲で間違いなく自分にブッ刺さった一曲でした。


22.Gimme×Gimme

パッと見、カラー的なシナジーか?ぐらいに思ってましたが曲が始まれば一変、ユニット選出が上手すぎる。この二人がここまで相性いいとは正直想像していなかったのでこれは新しい可能性!とテンション上がりましたね。

ここにきての低音モードおかゆ、曲も相まってのミステリアスな雰囲気にはしてやられました。ムーナも妖艶な雰囲気ましましで、二人のハモリが聴き心地が良過ぎてもう…。
ダンスもガッチガチにガチで、動きのしなやかさと艶やかさが実に似合っていました。やはり膝の使い方が上手いですね、躍動感や曲に合わせて緩急の付け方は目を見張るものがありました。
惜しむべきは柱に阻まれほぼ何も見えなかったこと、最後の投げキッスとかもっとちゃんと見たかったよ…。

この曲、単純に重低音の響きもいいんですが、終始音で遊んでる感じがたまらなく好きなんですよね。飽きのこない、常にこちら側を誘惑して弄んでくる感じ、二人の歌声がその辺りのニュアンスを確実に掴んだ表現をしていたのも舌を巻くポイントでした。

23.Letter☆彡

正直、ここからは右ステージやってくれて本当にありがとう…って気持ちがめちゃくちゃに強くて終始テンションがおかしなことにあってました。
Letter☆彡も聴けるのを心待ちにしていた曲だったので本当に本当に嬉しかった。ホロハニの時にも少し触れましたが、白上は切込隊長的なイメージが強くて、序盤にライブを形作ってくれる盛り上げ屋って感じがしていたので。それだけにこの終盤、期待に期待の積もり重なった状況下で盛り上がるどころではないぶち上げ方に心の底から喜びました。

爽やかロックサウンドがライブとの相性が◎なんですよねそもそも。ましてや今回は生バンド、よりその盛り上がりに拍車がかかっていました。
もうほんとにこの狐は盛り上げ方を心得すぎです。もう最高のエンターテイナーでしたよ。
原曲忠実になんてことはせず、フェイクを多分に織り交ぜて崩してきたのが本当に良かった。何よりも彼女本人が誰よりステージ上で楽しそうにしていたのは、すこん部の端くれとしては一番の幸福でした。

最後の推しの名前を叫べパート、「私の名前を呼んで!」ではなくて「お前の推しの名前を叫べ!」なスタンスだったのは実に彼女らしい提案で煽りの仕方だなとしみじみ思いました。決して押し付けではない君の心の底からの気持ちを叫んでって感じで。そんなところもまた好きなんですよね。

そして極め付けには、ここ最近恒例になりつつあるHi Fine FOX!!のあのフレーズ、普段あんまりそういう直球な表現は照れてしないだけにもう正直破壊力がなんて次元じゃなかったです。一回塵になりました。

24.アワーツリー

5周年ライブでこの曲を聴いてから、5thは絶対にこの曲だと自分の中で思っていたのでみこちの枠はこれしか考えてなかったです。それぐらいには待ち望んでいた曲でした。ライブ前からずっと、「この曲を聴いて消し飛びたい」と友人相手に話していたので願いが叶いました。

開幕3秒ぐらいでもうボロ泣きでした。条件反射的になく体になっていたので、ライブ前はアワーツリー断ちをしていたのですがそれがよくなかった。5thfesどころか今までのライブの中でも一二を争うレベルでダメな泣き方をしていた気がします。最後の方なんかもうぐっちゃぐちゃになってもう正直あんまり覚えていません。

この曲の何もかもが特効すぎるんですよ、ズルくないところがひとっつもない音にしても歌い方にしても歌詞にしても、どこを見ても泣く要素しか揃ってねぇ…。
みこちのこの魅力は本当に不思議ですよね。もちろん歌が上手いのはそうなんですが、それだけでは説明のつかないところがあまりに多くてですね。
表現が難しいですが、今までの全部で歌ってる感じが強いんですよ。自分のバックボーンだったりここに至るまでのあらゆるものを総動員してステージに立ってるといえばいのでしょうか。それが綺麗に曲とリンクしてくるんですよね。4thのサクラカゼから5thでのアワーツリー、ものすごく綺麗な繋がり方です。元々サクラカゼのアンサーソング的な立ち位置の曲ですが、それを全体ライブの文脈に、しかも二回かけて伝えてくるのがもう…。

それだけにCメロのサクラカゼのメロディが入ってくる部分、もうエモいなんて言葉では到底片付けられない感覚でした。現地で聴けたことは一生忘れないと思います。最後の歌詞「さあ まだまだ続くよ  これからもずっとありがとう」こんなにも頼もしい言葉はないでしょう。これからもずっとずっと、彼女の行く末を見守りたいと、そう強く願いました。
「ありがとう」はこちらの台詞なんだよな。本当にありがとうと、そんな感謝が伝わっていればいいなと。

25.灼熱にて純情(wii-wii-woo)
Newton
ソワレ

この激エモな雰囲気、観客の気持ち、そんなもん関係ない私の曲を聴け!とばかりに全てを掻っ攫って現れたすいちゃん、流石に最強でした。
一瞬で空気感を強制的に引き戻す灼熱にて純情のパワープレイ、もう最高でした。どんな状況だろうと変わらない、純粋でシンプルな力で会場を自分色に染め上げるホロライブの不動のトリ、絶対王者と言ってももはや過言でもないでしょう。

最近はミドグラにて至近距離で拝む機会がありましたが、純粋なホロのライブ、しかもこの規模でしっかりと顔の見える距離にきたのは初めてだったのもあってもう嬉しいなんてもんじゃなかったです。二ヶ月で二回もこんな近くでいいのか?とこの先の自分の運が少しだけ怖くなりましたがそんなことはどうでもいい、今はただこの瞬間に全神経を注ぐとそう思いながら一心不乱にステージを見つめていました。

そして灼熱にて純情、イントロが流れ出した瞬間のえもいわれぬ高揚感は本当にたまんないですね。問答無用の熱量で会場のボルテージは今日一と言ってもいいぐらいのぶち上がり方をしていました。わかる、正直これ聴いて盛り上がらないわけがない。
この、盛り上がるは盛り上がるでも、自然と上がっていくっていうよりかはすいちゃんに引っ張り上げられるかのようなアガり方、本当に体験できて良かったです。

もう満足だ、そう思っていた矢先に流れ出す親の声より聴いたギターのフレーズ、もう腰抜かしましたよ。
まさかまさかのNewtonです。ここまできてようやく、そういえばstage1,2であったメドレー枠まだやってなかったと思い出すに至りました。どうしてこの可能性を考えていなかった、考えれば考えるほどこの使い方しかないと思わせられる状況にもうわけわからんぐらいブチ上がってました。
そしてNewtonの使い方が上手いのなんの、そこで2番の歌詞から入るのは反則なんだよ。あえて「大好き!」の部分ではなく、星街すいせいパーソナルな部分に深くフォーカスを当てた部分をぶつけてくるという大盤振る舞いっぷり、現地でそれだ!!!とつい叫んでしまいました。周りの方には大変申し訳ない。

そしてこのに曲の後に続くのはあの曲しかないでしょう。そう!
ソワレ!!!!!

あのギターのカッティングを聴いた瞬間の嬉しさはもう何にも例え難い。ようやくこの曲を現地で聴けたという事実に感動していました。
本当に穴が空くぐらい聴いてきた大っ好きな曲なのでもうここら辺のアドレナリンの出方は尋常じゃなかったですね。
もちろん音周りもめっちゃくちゃに好きなんですがこの曲も歌詞が本当に良い。「一晩中じゃ語り尽くせない悲劇も 一晩中 語り明かせたら 喜劇になっていく」とかどうやったら出力できる歌詞なんだよと。まじでめちゃくちゃ好きなフレーズです。
他にも【Star tail】【Star tale】のコールにソワレポーズ、もうあげ始めればキリがありません。でも何よりも好きなのは「また明日」なんですよ。先とか未来みたいなものを示してくれる曲って本当に大好きで、この脆く不安定でほんの少しのことで崩れるかもしれないバーチャルの世界でそれを歌ってくれるっていうのがもう何よりも好きなんです。

2月にミドグラで"STELLAR into the GALAXY"のリファインをやったと思ったら5thで"Shout in Crisis"のダイジェストですよ。贅沢なんてレベルじゃない。この最高に盛り上がった場面を現地で体感できたこと、そしてこの歌、パフォーマンスを楽しめたことは一生物の思い出です。

26.RAD DOGS

曲のパワーにはパワーをぶつけるんだよと言わんばかりのつっよい音。あの流れからさらに雰囲気を引き寄せてくる強さ。クラシックとストリートの融合体ともいうべきこの曲に一気に呑まれました。
あの怒涛のソロの後でも全く引きずることなく乗れる曲っていうのは、曲の力もそうですが、演者3人のパフォーマンスも引けを取らない存在感とVo力でした。

オリーのリリックの破壊力たるやでしたよ。何あの迫力、まじでかっこよかったです。ラプラスの真っ直ぐに響く伸びのある声、トワ様の圧倒的美しさと強さを兼ね備えた重厚感のある歌声、三人の相性が完璧なバランスで表現されていました。
そしてラストのトワ様ロングトーン、負けてねぇぞと言わんばかりの魅力を見せつけさせられました。

27.The Last Frontier

このstage3、ひいては5thfesの全てはこの一曲に収束すると言っても過言ではないでしょう。キービジュアルのみこめっとも、4thを意識させるStartEndの選出も、ここに至るまでの何もかも、もう何もかもをフェイクに使って最後の最後にとんでもない文脈をぶち込んできやがった!!!!!!!!!!!!!!!
正直怒涛に次ぐ怒涛の展開で最後のユニット枠、すいちゃんとあと誰が残っているのかを考えている余裕なんてものはなかったので、二人の並びを見た時、思わず声にならない声が出ましたね。それぐらいの衝撃と嬉しさでした。

言ってしまえば全体フェスというホロライブ全員が主役のライブに持ち込むのは御法度とも言える超絶個人文脈、本来ならばまずやらないであろうやり方。しかし、この5thライブに限ってはそれがとてつもないハマり方をしたんですよね。5thfesはこれまでのホロライブの総決算とでもいうべき、今ここに至るまでのホロライブの全てを出し尽くしてきたと言ってもいいもの。開幕曲が歴代のライブテーマたちだったことや中盤のSSSの扱いを見てもそれは明らかでした。
そんな中でイノナカミュージックという、今この瞬間にはなくともホロライブ、ひいてはcoverの歩みの中に確かに存在した場所を忘れず、この舞台で考えうる限りの究極的な場面にぶつけてきた事実、どんな言葉でも言い表せないであろう感覚が全身を駆け巡っていました。これはもう理屈とかそういうのではなかった。

もちろんこの曲と聴いて思い出すのは"STELLAR into the GALAXY"のあの場面、ですがこの時自分の脳裏によぎったのは星街すいせい50万人記念ライブでの「いのち」、あの時の感動と涙でした。活動終了の可能性や移籍など、そして彼女たちにしかわからないであろう数多の出来事を経て、この大舞台で、ホロライブとして同じ衣装を身に包んでトリを飾る、私如きがいうのも烏滸がましいですがこの並びをずっと待ち望んでいた人も多いのではなかったのでしょうか。

そしてあの歌詞改変、かつてであれば送り出す意味合いもあったであろうこの曲を、あの時の想いに対するアンサーとも取れる言葉とともに送り返す、反則なんてものじゃないですね。
これ以上何かを書くのは野暮かもしれませんのでここまでとします。手紙の内容なんかは軽率には触れられないです。そこは本人たちの言葉を聞いてください。

最後に、たとえ全体フェスであろうとこの瞬間だけは、あの二人だけの特別なステージでした。


28.Capture the Moment

そしてラスト、stage3及び5thfesを締めくくる正真正銘最後のCapture the Moment。何度聴いてもその輝きは変わりません。到底二日間で味わっていい量ではない多幸感に包まれながら、ここまできた嬉しさとこれで終わってしまう寂しさとでわけのわからない状態でした。

この曲についてはstage1,2でも散々語ったのでここでは割愛とさせていただきますが、本当にいい曲でした。この場所に来られたこと、同じ気持ちで集まったたくさんの人たちとこの感動を共有できたこと。忘れられない最高のライブでした。本当にありがとう…。





最後にライブ全体を通した感想を少しだけ書きます。
初の試みとなった3ホールぶち抜き型の会場、3方向のステージを使った今までにない構成。賛否両論こそあったとは思いますが、間違いなく良い挑戦だったのではないでしょうか。少なくとも、新しさを出しながらできる限りの配慮もされていたように思います。
ただ、音響周りについては少し残念に感じる部分があったのも事実です。披露ステージと座席の位置関係によっては、位相の関係もあって音が分離して聞こえてしまいノイズに感じた瞬間も少なからずありました。

特にstage2の時は顕著でした。中央ステージが目の前だったためバンドチームも近く、そのためか左右のステージの時は、ステージの方向とは裏腹に中央ステージから爆音のサウンドが鳴るというあまり耳的にもよろしくない聞こえ方になってしまっていたのはうーんとなったところでもあります。

決して頭ごなしにどうにかしろ!など偉そうなことは口が裂けても言えませんが、どうにか次回以降に改善されるといいなと感じました。

これは私個人の価値観ですが、ライブなんかを楽しむときはできるだけ減点方式でいるよりも、加点方式でいた方が楽しめると思っています。この辺りは自分で自分の機嫌を取ることも大事なので。

ぐちぐちとしたことを書いてしまいましたが、それを差し引いたとしても素晴らしいライブであったことに変わりはないでしょう。

ライブタイトル通り、どの一瞬を切り取ったとしてもそれが誰かのかけがえのない思い出になったのではないでしょうか。もちろん筆者も例外ではありません。

ホロライブの5年という節目、ある意味一つの区切りとも取れる集大成を見せてくれたのではないでしょうか。直近を振り返ってもここまで感情を揺さぶるいいライブというのはなかなか味わえるものではないでしょう。
ステージで彼女たちが見せてくれた輝きはそれほどまでに眩いものでした。

これからもそんな彼女たちを応援していたいと、心の底からそう強く願ったライブとなりました。またいつかこんな輝きを目にしたいと思えた、本当に最高の時間でした。

あの二日間のかけがえのない思い出作ってくれた全ての方たちと、ホロメンたちに最大限の感謝と賛辞をもって締めくくらせていただきます。


大変時間がかかった上、稚拙な文章で読みにくかったとは存じますが、
もしここまで読んでくださった方がいらっしゃれば本当にありがとうございました!



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