バドミントンの本当の魅力(1) ~競技バドは公園バドの100倍おもしろい~
バドミントンをしたくなった時、「じゃあ公園に行こう!」と思ってしまう方、ちょっと待ってください。その考え、もったいないです。この記事を読めば、公園じゃなく体育館に行きたくなると思いますよ。
私はバドミントンが大好きです。もう25年以上続けていますが、まったく嫌いになる気配すらありません。それどころか、バドミントンの魅力を一人でも多くの方に伝えたい思いが年々強くなり、ついには会社をやめ、ネットショップを開店してしまいました。
バドミントンにはあまりにも多くの魅力があります。私自身の経験から、バドミントンには、人生を豊かにし人をしあわせにする力があると確信しています。でも一方で、ほとんどの方はその本当の魅力に気づいていないとも思っています。私が本気で"しあわせ最強ツール"と思っているバドミントンの魅力をnoteで発信していきます。
今日は、その第一弾。競技としての魅力をお伝えします。
どんな競技?
バドミントンといえば、公園でする遊びをイメージされる方も多いと思います。2人で羽根を打ち合って何回続くか数えるのも楽しいですよね。でも競技としてのバドミントン、知っていますか?
最近は日本代表選手たちの活躍もあり、メディアへの露出が増えましたね。桃田、奥原、山口、タカマツ、フクヒロ、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
本来バドミントンは、シャトル(羽根)を相手コートに打ち込んで決めたり、返しづらいところに打ってミスを誘う競技です。公園でするバドミントンとは真逆で、早くラリーを終わらせるためにあの手この手を使います。
ところで、全力でスマッシュを打ったらどれくらいのスピードが出るか知っていますか?
世界記録は、なんと、時速493km。
野球のピッチャーが時速160kmで投げる球ですら、とてつもなく速いと感じますが、その3倍ですよ。実はバドミントンは、世界最速の球技とも言われています。
データはありませんが、市民プレイヤーでも時速200~300kmくらい出るのではないでしょうか。実際は、恐ろしく速いのは打った瞬間だけで、シャトルが手元まできた時には激しく減速しています。それでも反応限界に近いので、狙ったところに返球するのは容易ではありません。
バドミントンで使うシャトルは、鳥の羽根で出来ていて約5gと軽いため、体に当たっても、まず怪我をすることはないので、ご心配なく。(どのスポーツでも同じですが、目には当たらないよう注意して下さいね。)
緩急の差がすごい
ここまで読まれた方は、バドミントンは速さが魅力の競技だと思ってしまうかもしれませんが、速さは魅力のほんの一部にすぎません。バドミントンには遅いショットもたくさんあって、ヘアピンというネット際からネット際へ山なりの軌道で返すショットなんかは、ほぼ速度ゼロです。他にも速さや軌道の違ういろんなショットがあります。
バドミントンをおもしろくする秘密はここにあります。市民プレイヤーでさえ、速いショットと遅いショットの差が200km/h以上ですよ。ショットの種類も多く、これだけの緩急差もあれば、戦い方は無数になります。だれでも自分の個性を活かした戦い方で勝負できるということです。
ネットの高さが絶妙
さらに、もう一つバドミントンのおもしろさを演出するのが、1.55mのネットです。この高さが絶妙なんです。
もし2mだったら、背の高い人が圧倒的に有利です。背の低い人は、よほど高くジャンプでもしない限り、角度のあるショットを打てなくなります。
もし1mだったら、パワーのある人が圧倒的に有利になります。誰でも簡単にネットの上から思いっきり打てるので、パワー勝負になるでしょう。
でも1.5m程度なら、身長やパワーのハンデがほとんどなくなります。背の低い人でも角度のあるショットが打てますし、配球にさえ気をつければ、背の高い人にネットの上から打たれ続けることも、パワーで押され続けることもありません。戦術に長けていれば、小柄な選手の方が俊敏に動ける分、むしろ有利だったりもします。
フィジカル勝負にならない
さらにさらに、ネットを挟んでおこなう対面競技なので、対戦相手と体がぶつかることがありません。つまり体格差やフィジカルの強さは関係ないということです。
サッカー、ラグビーなど多くのスポーツではフィジカルの強さが勝敗を分けますよね。でもバドミントンでは当たり負けしない体を持っていなくても全く問題ないのです。
サーブする側が不利
さらにおまけでもう一つ。バドミントンのサーブは、テニスのようにネットの上から思いっきり打ち込むことができないルールになっています。シャトルを曲げたり、急に落としたりすることもできません。基本的に、相手の予想していないコースへ打ったり、タイミングが合わないように考えて打つくらいしかできないんですね。
そのため、サーブする側が不利とも言われています。テニスでも卓球でもバレーボールでもそうですが、普通は強いサーブや変化球サーブを打てるので、サーブする側が有利です。
サーブする側が不利な競技って他にありますかね。これもバドミントンがパワー勝負にならない一因です。
バドミントンは頭脳ゲーム
バドミントン日本代表を見ても、世界トップランカーを見ても、背の高い人低い人、体の大きい人小さい人さまざまです。奥原選手にしても山口選手にしても身長156cmほどしかありませんが、何年も世界トップレベルにいつづけています。
バドミントンは、ネットの絶妙な高さを利用しながら、多彩なショットを複雑に組み合わせて戦う競技です。体格差もハンデになりません。そのため、他の競技と比べ、頭脳ゲームの要素が圧倒的に大きくなります。
速いショットと遅いショットを組み合わせたり、タイミングを変えて打ったり、わざと長いラリー戦をしてみたり、場面場面に応じて、一瞬の判断で相手と駆け引きするんです。
私はこれまでたくさんのスポーツを見たり、実際にやってみたりしましたが、こんな競技どこを探してもありません。バドミントンはあまりにも奥が深く、極めて特異な競技なのです。
マイペースで楽しく続けられる生涯スポーツ
「遊びでするなら楽しいけど、まじめにするとしんどくてついていけないよ」と思っている方、決してそんなことはありません。
中学や高校でバドミントンを始めた人の中には、厳しいトレーニングや練習を散々させられた苦い記憶から、大人になったらバドミントンをやめてしまう人も多くいます。あなたもそういう人の話を聞いて、悪い印象を持っているかもしれません。
でもそれは指導法の問題であって、バドミントンそのものが辛いスポーツということではありません。バドミントンをされている大人の方は、ほとんどが楽しむためにされています。部活には入らず、社会人クラブで楽しく練習している中高生もいます。みんな楽しくマイペースでバドミントンをされているんです。
実は、バドミントンは生涯スポーツです。高齢になっても競技として楽しむことができます。意外に思われるかもしれませんが、全国各地でたくさんのシニア大会が開催されています。60代、70代の方は数えきれないほどいらっしゃいますし、シニア最高峰の全日本シニアには、80歳クラスまであるんです。
老若男女だれでも一緒に楽しめるのも魅力です。男子と女子がペアになったり、シニアと子供がペアになったり、どんな組み合わせでもハンデなしにゲームを楽しめます。
シニアペアが大学生ペアに勝つなんて当たり前に起きますし、女子ペアが男子ペアに勝つことさえあります。こんな競技、なかなかないですよね。
まとめ
どうだったでしょうか?
公園でするバドミントンしか知らなかった方は、大きくイメージが変わったのではないでしょうか。
雨が降っても、風が吹いても、体育館なら関係ありません。バドミントンのできる体育館は、日本全国いたるところにあります。近くのクラブを探してみるのもよし、スポーツセンターに行ってみるのもよし。体育館でバドミントンをするためのハードルは、決して高くないですよ。
バドミントン競技の魅力を肌で感じたいと思った方は、ぜひ体育館でネットをはさんで打ち合ってみてはいかがでしょうか?
バドミントンには他にもたくさんの魅力があります。また別の記事で、少しずつお伝えしていければと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。周りのご興味ありそうな方にも、この記事をシェアしていただけると、たいへん嬉しいです!
スキルを売るネットショップバド福にも、ぜひ遊びに来てくださいね!
2020/9/10追記
バドミントンがメジャースポーツになることを願い、普及活動の一環として本記事を書いています。
一人でも多くの方にこの記事を読んでいただけるよう、ハートマークを押して「スキ」してもらえると大変嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございます。少しでもあなたのお役に立てたなら嬉しいです。