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バドミントンの本当の魅力(4) ~人生を豊かにするスポーツコミュニティ~

こんにちは。
私は、【バド福】という、ちょっと変わったバドミントンネットショップを経営しています。

これまで3回にわたり、バドミントンの魅力をお伝えする記事を書いてきましたが、今回はその4回目です。

この記事では、バドミントンのスポーツコミュニティとしての価値に焦点を当てます。他のスポーツでも同じだろうと思われるかもしれませんが、実はバドミントンだからこそ得られる価値がたくさんあるんです。

老若男女が一緒に楽しめる数少ない対戦型スポーツ

バドミントンが他の多くのスポーツと異なるのは、老若男女誰でも一緒に楽しめる対戦型スポーツというところです。一緒に練習できるという程度ではなく、ハンデなしで試合ができてしまうのです。

バドミントンと言っても、公園でするレジャーバドミントンではありません。体育館でする競技バドミントンです。そんなハードなスポーツ、年配の方ができるわけないだろうと思われた方は、この記事を読んでみて下さい。

多くの競技では、フィジカルの強さや身体能力が結果を大きく左右します。趣味として行うにしても、男女が一緒にプレイしたり、20歳と60歳が一緒にプレイしたりするのは容易ではありません。チーム競技なら、同性同年代でチームを組み、対戦相手もまた同性同年代というケースが多いでしょう。個人競技なら、男女別かつ年代別に分かれて競うケースが多くなるでしょう。

接触プレイの多い競技なら、男女別・年代別どころか、体格差の違う者どうしが対戦するだけで怪我のリスクが伴います。バドミントンはネットを挟んで行う競技なので、接触プレイがありません。

老若男女が一緒になって本気で対戦できるスポーツは、フィジカルの強さや身体能力の高さで勝敗が左右されにくいというのが必要条件になります。別の見方をすると、頭脳戦の要素が高いスポーツということです。緩急差の大きい多彩なショットを駆使し、ネットの高さを利用して相手の打てるショットをコントロールするバドミントンは、その代表格とも言えるスポーツなのです。

自然と人が集まりやすいスポーツ

バドミントンの良いところは、個人競技でありながら、多くの人が集まりやすい点です。これはバドミントンが相手あってこその競技、つまり対戦競技だからです。シングルスをしたければ最低2人、ダブルスをしたければ最低4人集まらないとできません。

一人では実戦的な練習ができないので、必然的に、複数人で集まることになりますが、同じ人とばかり打ち合っていてもすぐに飽きてしまいます。できるだけ違ったタイプの人と打ち合う方が楽しいから、地域のクラブに足を運ぶようになります。

バドミントンは競技人口も多く、体育館があれば簡単に始められます。日本中には数えきれないほどのクラブがあるため、近所のクラブを見つけるのも簡単です。天候に左右されることもないので、毎週でも月イチでも、好きなタイミングで練習に参加することができます。このお手軽さもまた、人が集まりやすい理由の一つです。

価値観・人脈の観点でも希少価値の高いスポーツコミュニティ

地域の社会人バドミントンクラブやサークルであれば、上述した通り、様々な年代の人が一緒に練習することになります。部活で、同年代とばかり練習している学生であっても、地域のオープン大会に出場すれば、何歳も年上の社会人クラブの人たちと交流することになります。

年齢制限を設けていないクラブも多いので、小学生から60代、70代の方まで、何十も年の離れた人が一緒に練習することすらあります。家族で言えば3世代が集まるようなものですね。一人一人、人生のバックグランドも違えば、性格や価値観も違います。もう、その場にいるだけで、得られるものが大きそうだと思いませんか?

少し思い返してみて下さい。みなさんは、普段、どういう時に、価値観の異なる幅広い年代の人と交流できるでしょうか?

会社だけという方も多いはずです。ただ仕事上の付き合いでは、上下関係や利害関係を伴うことが、どうしても多くなります。そのため、気楽に会話したり、打ち解けたりできるのは、結局、同世代に集中してしまいます。

世代間の分離が進んだ現代において、幅広い年代の人がフラットな関係で付き合えるコミュニティは、希少なものとなっています。バドミントンをすることで、こういう希少価値の高いコミュニティに参加できるのです。

そこでは全く新しい貴重な人脈を作ることができます。仕事で作った人脈は、仕事の価値観の近い人が多くなるのが自然です。一方、バドミントンで作った人脈には、仕事では出会えない価値観を持った人が多数含まれてきます。私生活で困った時や新しい挑戦をしたい時に、助けになるのは後者の方でしょう。

礼儀・マナー・知恵が身に付く

これはバドミントンに限ったことではありませんが、練習前に挨拶をしたり、練習後にお礼を言う習慣は当たり前に身に付きます。

練習前は早く行ってネットを張る
後から来た人は先に来た人が打ち始めるまでコートに入らない
練習後は率先してモップ掛けをする
他のメンバーと丁寧な言葉遣いで話す
運営者の苦労に感謝する

こういったチームメイトを尊重した行動も、自然とできるようになります。

バドミントンの場合、クラブにたいていお手本となる年配の方がいます。バドミントン以外の面でも、人生に役立つ知恵を授けてくれます。こういう方は、若い人の人格形成に少なからず良い影響を与えます。すぐ隣りに人生経験豊富なメンターがいる、何とも恵まれた環境にいることができるのです。若い人には、ぜひ地域の社会人クラブに参加してほしいものです。

私も含め、年齢的にメンター側の人たちもまた、新しい考え方を吸収出来たり、まだまだ負けられないという気持ちにさせてもらえたり、教えることで貢献感を得られたりと、若い人たちから人生を豊かにする恩恵をたくさん頂いています。

個人競技とチーム競技のいいとこ取りがもたらす恩恵

バドミントン競技は、シングルスとダブルスの2つしかありません。そういう意味では個人競技です。しかし、個人で練習をすることは少なく、通常、練習はクラブ単位になるので、「○○クラブ」というのが、その人の肩書になります。そのため、自然とチームへの所属意識が育ち、強い団結力が出来上がります。

私は神奈川県の実業団リーグに長年参加しましたが、2ダブルス3シングルスの団体戦で、主にダブルスに出場していました。普段は練習で切磋琢磨している者どうしがチームメートになって、チームの勝利を目指します。ダブルスの対戦だけ見れば個人戦ですが、その結果がチームの勝敗を左右するので、団体競技という意識で個人戦を戦うのです。

個人戦に勝つための戦略を練って戦うのはもちろんですが、他のチームメートの試合中には、戦術をアドバイスしたり体力回復を手助けしたりと、チームが団体戦に勝つための努力もします。思いの伝え方やその時の表情、言葉をかけるタイミングには気を遣いましたので、コミュニケーションスキルはかなり磨かれました。チームで結果を出すというのは仕事でも同じですが、私の場合、このマネジメントスキルの基礎をバドミントンで身に付けました。

地域の市民大会でも団体戦は行われていますし、個人戦であってもチームの名前を背負って戦うことになります。クラブチームに所属していると、自ずとチームで結果を出すスキルが身に付きますし、チームワークの重要さを実体験として学ぶことができます。

一方で、勝ちに拘らず、もっと気楽にスポーツをしたいという方にとっても、バドミントンは打って付けです。

大人数で対戦するチーム競技なら、競技をするメンバー共通の目的が必要となりますが、大抵の場合、それは「試合に勝つこと」です。そんな環境で、自分だけが勝ちに拘らず、試合や練習を気楽に楽しむことは、なかなかできないでしょう。

しかし、バドミントンは基本的には個人競技です。だから、全員がストイックに上を目指すようなクラブでない限り、試合には出ないで普段の練習にだけ参加するとか、気が向いた時だけ地域の試合に出てみるとか、自ら好きなように選択することができます。

見落とされがちですが、競技へのモチベーションの置き方を自由に選べるのは、個人競技の側面とチーム競技の側面を兼ね備えるスポーツならではの恩恵と言えます。

他にも様々な恩恵に預かれるバドミントン

バドミントンをコミュニティ活動という視点で捉えると、大きな恩恵に預かれることが、おわかりいただけたかと思います。

もちろん、スポーツに限定せず文化活動にまで対象を広げると、幅広い年代、性別の方と交流できる選択肢は格段に増えます。ただ、健康のために運動は欠かせません。幅広い交流のために文化活動をしながら、また別に時間を取って運動をするというのも大変ではないでしょうか。バドミントンなら一度に両方の恩恵に預かれるので、とても効率的です。

以前記事にした通り、他にも、バドミントンをすることで得られる恩恵は、たくさんあります。こちらの記事もぜひ読んでみて下さい。

まとめ

バドミントンをすることで、タイプの違うたくさんの人が集まる、希少価値の高いコミュニティに加わることができます。礼儀やマナー、知恵が身に付き、チームに貢献するスキルも磨かれます。様々な価値観を持った人たちとの人脈を築くこともできます。

せっかく恵まれた環境に身を置けたとしても、受け身だと得られる効果は半減してしまいます。価値観の異なる人と積極的に話をしてみる、人生の大先輩に悩み事を相談してみる、チームメートに貢献できることを考えて行動してみる。コミュニティに積極的に関わることで、人生に役立つスキルがどんどん磨かれていきます。新しい考え方に触れ、違う人生を歩み出したくなるかもしれません。人生の大事なパートナーと出会うことだってあるかもしれません。

私は、自身の体験から、バドミントには人生を豊かにする力があると確信しています。だから、バドミントンを始めようか迷っている人にはぜひ始めてほしいし、やめようと思っている人にはやめないで続けてほしい、そう願うばかりです。


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※バドミントンがメジャースポーツになることを願い、普及活動の一環として本記事を書いています。
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