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古河悟エッセイ集

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基本的にはノンフィクションです。
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記事一覧

俺は本気であなたのコピーになりたかったんですよ。

「新人の古河です。一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。」 2019年8月。俺は新卒で入…

古河悟
1年前
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俺が3Dプリンターを買った理由

「あのさぁ、ちゃんとワークの形状分かってんの?研修で図面の読み方習ったよな?良い大学出て…

古河悟
2年前
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人を死に至らしめるものを売るという仕事

「機械ってのはな、売らなきゃいけないんだよ、俺たちは。社長が青い顔していようが、社長の奥…

古河悟
2年前
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営業が売りやすい商品は、「良い」商品か - JIMTOF2018を思い返して

「営業が売りやすい製品が良い製品である」 米国カリフォルニア州の小さな民家で創業したスタ…

古河悟
2年前
6

GRITと岐阜高校

GRIT。 「やり抜く力」を意味するアクロニムで、成功者の共通点としてアンジェラ・ダックワー…

古河悟
2年前
2

ワープアは乳がんで死んでもOKなのか

「検診に行けないほど忙しいことが幸せだと思っていた」 ピンクリボンのポスターのコピーだ。…

古河悟
2年前
4

われらをめぐる死

高校一年の夏に母が亡くなった。もう10年以上経っている。あまりに衝撃だったので、15歳の1年間で向こう10年分くらい死について考えた。悲しいやら悔しいやら、怒りとか苦しみとか、ある種の喜びとか救いさえも、全部滝行みたいに味わった。葬儀場の親族用控え室の畳の匂い、見たことない量のドライアイス、灼きたての遺骨って本当に熱いんだって変に達観した自分、泣いてる他人見るのってこんなに不快なんだって初めて気付く自分、噛みすぎて血まみれの指、ちらっと見えた葬儀場からの請求書。そのひとつひと