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【論文備忘録】数学における"類推的ずらし"

こんばんは、"もっちゃん"です。
お目通しいただき、ありがとうございます。

今回は【いつか使うときがくるかもしれない (自分用)論文備忘録】と題し、その日に気になった研究論文あるいは紀要や文献、雑誌記事等々を取り上げていきたいと思っています。

基本的には論文の内容を紹介するというよりは、自分の中での読んだ記録として書いていく感じです。
もし、タイトルやそれに対するコメントから、参照元の論文等が気になった際は、ぜひそちらを直接読んでいただけると良いと思います。

しっかりと読み込んでいくつもりではありますが、解釈の間違い等ありましたら、都度ご指摘いただければ幸いです。


◯今回取り上げる研究:丸山圭貴・中川裕之(2023). 類推的ずらしを用いた数学の問題解決における適応過程の分析と考察. 大分大学教育学部研究紀要, 第44巻第2号, pp. 195-207

今回取り上げるのは、大分大教育学部の研究紀要の中からです。
私は以前から認知科学分野には興味があり、岡田先生の”類推的ずらし”に関する論文は読ませていただいていました。

岡田ら(2007)などで取り上げられているのは、現代美術家の創作プロセスの認知過程であるが、そこで行われている"類推的ずらし"を、問題解決の文脈に援用し、分析と考察を加えた研究です。(だと思います。)

◯"類推的ずらし"とは?

非常に興味深く、非常に好きな考えの枠組みです。
詳しく書こうとすると、かなりの分量を要するので、興味がある方は上で挙げた岡田ら(2007)をお読みいただければと思います。

(参考文献)
岡田猛・横地早和子・難波久美子・石橋健太郎・植田一博(2007). 現代美術の創作における「ずらし」のプロセスと創作ビジョン. 認知科学, 14, pp. 303-321

◯気になった点

数学等の問題解決においては、単に”類推的思考”の研究が多い中、"類推的ずらし"の枠組みを用いて分析しているところは興味深かったです。

それが果たして適切なのかどうかはさておき、"類推的ずらし"の考え方の幅広さ、援用の可能性を感じました。

◯どう生かすか?

個人的には探究学習に興味がある現在です。
探究学習というと、広く考えれば問題解決でもありますが、その中でクリエイティブに解決法を模索したり、分析したりを繰り返していきます。

その学習者の思考プロセスをたどるにあたり、この"類推的ずらし"の枠組みを用いていく、というのも少し面白いのかもしれない。
なんてことを考えてみました。


 書いていて思ったのですが、この【いつか使うときがくるかもしれない (自分用)論文備忘録】は果たしてnoteに書くことが適切なのでしょうか。

noteはあくまで人に読んでもらいたいことを書くべき、とも思いつつ、完全に自分のための備忘録となってしまいました。

まぁ、こういうときがあっても良いよね!


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