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ガラパゴス諸島

今回は"世界最初の世界遺産"の第3回目ということで、ガラパゴス諸島を紹介していきます!!

 概要

ガラパゴス諸島
所在地 エクアドル共和国
登録年 1978/2001範囲拡大
区分  世界自然遺産
位置  エクアドル本土より西におよそ900km


前回に引き続き、島の世界遺産ですが、その登録基準は全く異なります。そもそもゴレ島が文化遺産であったのに対し、ガラパゴス諸島は自然遺産で、多様な生態系が魅力です。

ガラパゴス諸島には、大小19の島と周辺の岩礁からなる火山諸島が含まれ、その範囲は最も北のダーウィン島から最も南のエスパニョーラ島までおよそ220kmと広範です。さらに、2001年には諸島を囲むガラパゴス海洋保護区も世界遺産に組み込まれました。

これらの島とパナマ海流やペルー海流の流れ込む周辺海域には、主に、植物約900種類、爬虫類約20種類、鳥類約60種類、昆虫約1000種類、魚類約300種類、その他アシカやイルカ、鯨、ペンギンなどの海洋生物が生息しています。ちなみに僕の推しはアシカです(笑)。

以下に幾つかガラパゴスで見ることのできる可愛い動物の写真を載せておきます。記事の下の方に貼った動画を見て貰えばいいんですけど、(笑)

(上から、アシカ、グンカンドリ、アオアシカツオドリ、ウミイグアナ)

これらの生物は、大陸から遠く切り離され、天敵動物がいなかったため、島の環境に合わせて独自に進化してきました。

しかし、観光地化とそれに伴う人口増加、外来生物が持ち込まれたことなどが原因となり、これらの素晴らしい環境が脅かされ、2007年には危機遺産リストに登録されてしまいました。その後のエクアドル当局の提出した環境保全計画が評価され2010年に危機遺産リストを脱したものの、現状これらの問題がすべて解決されているとは言えません。例えば、ガラパゴスゾウガメは非常に個体数が少なく、絶滅危惧種に登録されています。

現在具体的には、1964年にサンタ・クルス島のプエルト・アヨラに設立されたチャールズ・ダーウィン研究所において野生動物の保全に関わる調査・研究や島の子どもたちによる保護活動を支援する教育プロジェクトが行われています。なお、この研究所には自然史展示館もあるので、ガラパゴス諸島を訪れた際は是非。

 進化論の原点

1835年、イギリスの博物学者チャールズ・ダーウィンが測量船ビーグル号に乗って、ガラパゴス諸島を訪れました。そこで、彼は、ゾウガメ(見出し画像参照)やウミイグアナ、フィンチがその生息する島により異なる特徴を持っていることに気がつきました。例えば、ガラパゴス諸島に生息するダーウィン・フィンチには15種類(諸説あり)あり、島ごとに餌とする食物の違いから嘴の太さや長さが異なっており、また、ゾウガメについては、島ごとに甲羅の形が異なっています。こういった観察から、ダーウィンは、自然選択によって、より環境に対して有利な形質を持った個体が残ることで生物は進化してきたという理論にたどり着いたとされています。(当時遺伝の仕組みについて分かっていなかったので、変異が起こる仕組み等についての十分な説明をすることはできなかった。)そして、ダーウィンはその後、自身の理論を『種の起源』にまとめ出版しました。

進化論小話
多くの人は、進化論と聞けばダーウィンを思い浮かべるのではないでしょうか。でも、実は、ダーウィンと同時期に進化論(より正確には自然淘汰説)の着想を得ていた人物がもう1人いたのです。彼の名はウォレス。ダーウィンと同じくイギリス人でした。科学史においては、ダーウィンは、ウォレスから受け取った自身の理論と近い内容の論文に触発され、それまで温めていた理論を発表することを決意したと言われています。しかし、当時ウォレスはまだ若手だったのに対し、ダーウィンは既に博物学者として知られていて、理論構築に長い時間をかけていたことや、ウォレスの著書が『種の起源』に大幅な時間的遅れをとったことなどの理由により、ウォレスの名はダーウィンの影に隠れてしまったとされています。ちなみに彼らの理論は似ているとは言え、細かい部分では差異が見れれるのですが、ここでは詳しい話は割愛します。

  ↑ロンドン自然史博物館のダーウィン像


 最後に

僕自身最近一人暮らしを始めて、(コロナのせいもあって)右も左もわからないような新たな環境に大きな不安を覚えているんですが、ガラパゴスの生き物たちのように、時間がかかろうともこの環境に適応し、さらには、多くの新たなことに挑戦しながら有利な形質を身につけ、この厳しい現代社会からせいぜい淘汰されないようにしていけたらいいなと思っています。(笑)

それと、YouTubeに、ZIP!で桝アナがガラパゴス諸島を訪れた時の動画があがっていたので是非見てみてください。この動画の10:15くらいを見て貰えば、同じゾウガメでも生息する環境によって異なる特徴を持っていることが良くわかると思います。映像で見るとめちゃくちゃ分かりやすいし興奮しますね!(日本テレビすごいな。。。)


次回予告

次回は「キトの市街」について書こうと思います。多分遅くなります。

ではまた。


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