ジンジャーマン

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  • ラジオな時間

    • 8本

    ラジオが青春だった、ラジオが自分たちを育ててくれた、そんな思いを、思い出とともに綴る思い出ホロきゅんマガジンです。

最近の記事

小椋佳の呪文

家には、大きなステレオ・アンプがあった。それにずいぶんと立派なレコード・プレイヤーが載っていた。ターンテーブルといまなら言うのかもしれないが、当時はまだレコードをかけるものということでレコード・プレーヤーと呼んでいたように記憶している。 ステレオ・アンプは、ラジオも搭載していた。でもほとんど誰も使っていなかった。というのも、基本的には両親の部屋に設置してあり、両親はとくに音楽には興味がなかったのでほとんど使う機会がなかったのだ。もしかすると、たまにレコードをかけていたのかも

    • かつて「FMステーション」という雑誌があった。

      というタイトルで記事を用意していたところ、以下の書籍を発見してしまった。 で、この本を読み終わるまでは、この雑誌『FMステーション』との出会いについては語れないだろうと思ったまでで、一生懸命にこの本を読んでいた。 まず基本的なこととして、この本は、2009年に単行本として出版されたものを2021年に文庫化したものであること。私は偶然に出会ったのだが、おそらくは、長らく絶版ないしは、入手困難な書籍であったろうことは容易に想像がつく。なので、偶然とはいえ、このタイミングで出会

      • 恋に落ちてダンス

        「かとうかず子」の番組の話をさらに続ける。 この記事から読むという人のために、簡単にこの番組について紹介すると、あの女優「かとうかず子」が映画音楽を特集する番組のパーソナリティをやっていた時代があった。おそらくは1980年代後半。FM東京の番組で、夜の11時からやっていた(はずである)。 この番組でほんとに多くの映画音楽に出会った。出会うことで一生、聴き続けることになる音楽になったものもある。今回は、そんな多くの出会いからの一曲。 その前に。 前の記事でも触れた中学生時

        • 映画音楽とマンゴー

          女優のかとうかず子は、たけし軍団のそのまんま東と1990年に結婚。その後、そのまんま東は東国原の名で政治家になり、かとうかず子はそのタイミングで離婚する。 当時も、今も、結婚の話も、離婚の話も、東国原氏の宮城県知事当選も、彼が頑張って宣伝した宮崎のマンゴーのことも、話題にはなっていたが、特段興味はなかった。でも、「かとうかず子」の名前だけは忘れることのできない名前で、彼女の名前は、私にとっては永遠の「映画音楽の人」なのである。 今日はそのことについて話をしよう。 中学

        小椋佳の呪文

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          「いくつもの夜を使い果たして」、あなたは何をしていましたか?

          最近、お気に入りの曲に、STUTSの「夜を使い果たして」という曲がある。なんだか得体のしれない男性のため息から始まる曲で、夜の街にくりだした若者たちを描く曲だ。 「いくつもの夜を使い果たして」という言葉に魅かれてなんども聞くようになったが、この「夜を使い果たす」という言い方が、なんだかあの青春時代の、わけもなく夜更かしていた頃を思い出させてくれた。 そういえば、意味もなく夜更かしをして、ラジオを聴いていた。 ラジオを聴きながら、ぼんやりと夜の街を眺めていた。 そんな時間が

          「いくつもの夜を使い果たして」、あなたは何をしていましたか?