見出し画像

誤った「子どもファースト」が子どもの自己肯定感を下げさせる

「子どもファースト」という言葉が、子育て中の親の負担やストレスを増加させる場面が増えています

「子どもファースト」とは家族や社会のあり方として子供を守り育てることを最優先にする考え方のこと

考え方は素晴らしいのですが自治体や社会的な動きが「子どもファースト」を政策的なスローガンとして掲げる中、言葉だけがひとり歩きし「子どもファースト」でなければいけないという期待が個々の家庭や親にまで及んでいるのです

それにより、親というものは親になった瞬間から自分のことを犠牲にして子どもを何よりも最優先で考えて行動しなければならず、親個人の感情や都合などは二の次にするべきだ...と周囲から、そして時には自分自身で圧力をかけてストレスを抱えてしまいます

同時に、せっかく親が自分のことを犠牲にしてまで時間や労力を費やしたにも関わらず、子どもの自己肯定感まで大きく下げてしまう事態が起きます

なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょう?


実は、子どもだけでなく「⚪︎⚪︎ファースト」といった時にはそもそも根本的な考え方の部分に欧米と日本とで大きな違いがあります

欧米:権利・個人
日本:義務・社会

本来の「⚪︎⚪︎ファースト」は、個人が自分の権利として選択して行うものです

だからそもそも他人が相手に対して「あなたは⚪️⚪️ファーストであるべきだ」と求めるものではありません

むしろ「あなたは⚪️⚪️ファーストができる」と、その権利を認めて使うことを勧められるものなのです

これに対して、日本で子育て中の親を苦しめる子どもファーストは「子どもを最優先にしなくちゃいけない」という社会的な義務からくるものです

義務なので、当然そこに選択の余地はありません


ひとつ、わかりやすい例を挙げてみますね

例:仕事のある日に子どもの運動会が開催されるため、休みを取る場合

権利:「運動会に行って子どもの成長を見るのは私の権利だ」
義務:「仕事を休んで子どもの運動会に行かなくちゃいけない」

それぞれ、子どもはどんなメッセージを受け取ると思いますか?

「運動会に行って子どもの成長を見るのは私の権利だ」
 ⇨自分を見てくれている、自分の成長は親の楽しみになっている

「仕事を休んで子どもの運動会に行かなくちゃいけない」
 ⇨自分のために仕事を休ませてしまった、仕事or子どもの対立構造の植え付け

親の自己犠牲や自己憐憫をベースにした環境で育てられた子どもは、「自分がいない方が親は幸せだったのではないか」と、自己肯定感も幸福感も得ることが難しくなります

親が子どもの幸せを願うように、子どもも、親が幸せでいて欲しいと思っているからです


いま、もしもあなたが「まだ子どもが小さいから」と考えて夜の外出を控えているとしたら、その理由はどちらでしょうか?

権利:「いましか見られない子どもの寝顔を見る権利を行使している」
義務:「親が小さい子どもを置いて出るわけにはいかない」

結果的に取る行動が同じだったとしてもそれを権利で行っているか義務で行っているかで、子どもに伝わるメッセージも変わります


そしてなにより、子どもファーストは「子どもの愛着形成期やお世話期に特に行わなければいけないもの」でもありません

自己犠牲や自己憐憫を土台にした義務感による子どもファーストは、ある一定の時期だけのものだから...と思えばなんとかこなすことはできるでしょう

しかし、お世話期を過ぎたから...と、親がそれまで行ってきた子どもファーストを突然辞めてしまったら、子どもは「赤ちゃんのままでいたかった」と成長することを拒んでしまいます

親が子どもを優先する権利は、子どもの年齢がいくつであっても変わるはずがないものです

どうぞ「誤った子どもファースト」で自分を追い込まず、子どもの成長を見ることのできる権利を楽しんでください


はしょらず
ていねに
ひとつひとつ

子育て時間を楽しみましょう🎶


「折れない心」で問題解決する子を育てる家庭教育プログラム
Satori式アート思考子育ての体験会を開催!

体験会では、Satori式アート思考子育ての3つの柱のひとつである
「子どもの考える力を伸ばす質問」を実際に体験していただきます

親が質問を転換させることで子どもに「考える道筋」をつけ、
頭の中の情報を整理させるため考える力を伸ばすことができるものです

子どもは自分の意見に自信が持てるため、
自己肯定感も高めることができます

体験会の開催概要は以下の通りです

***
1月19日(金) 10:00〜12:00
1月20日(土) 10:00〜12:00
1月21日(日) 10:00〜12:00
1月22日(月) 10:00〜12:00
1月23日(火) 10:00〜12:00

各回定員:3名
会場:オンライン(zoom)
体験参加費:1,000円
***

お子さんの考える力や自己肯定感を
どのように育てればいいかお悩みの方は
ぜひ体験会にご参加いただき、
家庭で繰り返し実践してみてください
きっとお子さんの成長を感じられるはずです✨

お申し込みはこちらからどうぞ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?