言葉のことばかり【そんなご無体な】
「ご無体な」
誰かが「そんなご無体な…」などと
懐かしい言い回しをした。
なんとなく
「ご無体」が「ゴム体」に聞こえてしまった。
「そんなゴム体な…」
太字にするほどのことではないが、
なんとなく感じが伝わるのが怖い。
ムリを言われて、
カラダよじって
伸びちゃった感じである。
「ゴム帯」ってのあるか…。
これだと、
ゴム帯にカラダを縛られて
自由が効かなくなった感じだ。
「ゴムタイ」…こうなると、
新しい格闘技である。
ぴゃらりと笛の音がする中、
赤コーナーと青コーナーに分かれた選手
(アタマにハチマキみたいのをしている)が
口にゴムをくわえて踊っているわけだ。
ゴングがなる。
お互いどんどん離れていく
…痛そうなスポーツである。
だいたい、ご無体に
「ご」が付いているのがわからない。
なんで丁寧なんだ?
こっちがすごく卑屈ってことか。
そうかそうか。
ご無体なことを言ったりしたりする人は、
こっちよりエラい人なわけだ。
逆らいたいけど、逆らえないツラさが
現れているコトバ…なんだなあ。
やっぱり、あんまり使いたくないコトバだなあ。
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